つつじの書・・

霧島つつじが大好きです。
のんびりと過ごしている、日々の暮らしを、
少しずつ書いていきたいと思います。

エッセイ 遠泳(2)

2016-10-17 07:57:06 | エッセイ

エッセイ 遠泳(2)

水に浮かんで、思っていたより体が軽いような気がした。
緊張で力の入っていた体が少しずつほどけたようだ。
だが、しょっちゅう変わる海流にスイスイとは進まない。


コーチが声をかけてくれるが、小さい声で「大丈夫です」と答えるのがやっと、話しにも加わらず聞いているのが精いっぱい、無駄なエネルギーは使いたくない。

さすが外海になると波が激しい、チャップンチャップンと尖った波が顔にかかり塩辛い。
遠くを船が通る。かなり離れた所なのにその余波が長い間続く。 

泳ぎ出して三十分もしたころから、コツが飲みこめてきた。
遅れる様だったら私の奥の手、競泳スタイルの平泳ぎを使う。
練習の時のようには注意されない。
進む、進む、だけど海水も喉に染みる。

誰かが「靴下が伸びちゃった」と言っている。

海に入る前、顔には日焼け止め、体は冷えを防ぐオイルを塗っていた。
また、水着の下にTシャツとストッキングも履いた。
肩の日焼け止めと冷えを防ぐ為に。
だが、ストッキングのつま先を切っておかなくてはいけない。
それをしていなかった為、泳ぐたびに水の重さで伸び、ゆらゆらと邪魔をする。

一時間たった頃休憩になった。男性コーチが引っ張ってくるのは大変なんだよ」言いながらと浮き輪を廻してくれた。
それにみんながつかまった。
塩水で粉を吹いたような顔がそろった。

船からおやつが下され、配られる。
冷えたプチトマトが、塩水を飲みこんだイガイガの喉に染みた、何個食べただろうか。
飴をほおばり膨らんだ頬、海の真ん中で贅沢なおやつだった。

その後は大きな波が来ても、もう海の子になったみたいに波に乗った。

今迄泳いだ距離を確かめたくて振り返る。
大きなビルや鉄塔のような物は小さくならないが、角度が変わって見えるのは海流のせいだったのだろうか。

   

   課題 【お菓子・おかず・主食】 2016年9月9日

   先生の講評・・・海で遠泳する体と気持ちの間隔が伝わる。
             ただし赤線の部分がビジュワル的によく分からない。
             別の表現は?

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 箱根駅伝予選会 | トップ | 遠泳(3) »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む