野党統一候補が立候補している衆院東京１０区、福岡６区の両補選に勝利することの意義は極めて大きいと思う。 何といってもこの補選は、「安倍暴走政治に対する審判の選挙」という位置づけを鮮明にして、政治的な攻勢をかけることが決定的に大事たと考える。 野党４党の党首会談や書記局長・幹事長会談で、安倍政治と対決する政治的中身として「安保法制廃止」「立憲主義回復」「アベノミクスによる国民生活の破壊、格差と貧困を是正する」「TPPや沖縄問題など、国民の声に耳を傾けない強権政治を許さない」「安倍政権の下での憲法改悪に反対する」---という4点を確認していることは事実である。 同時に重要なのは、野党と市民の共闘を本気で進める体制を急速につくり上げることが決定的に重要であると断言したい。 そんな中、民進党の党首が、「野党候補を一本化して協力してたたかいたい------」との談話を発表するなど、今回の衆院選挙への統一候補擁立に対する積極的な意見も出されていると聞く。 野党統一候補擁立に至る積極策を現実のものとするためには、民進党が積極的なイニシアチブを発揮してほしいものである。 何としても、暴走安倍政権打倒に向けて、力強い体制を一日も早く確立することだけは確かである。 当面する衆院補選での、市民と「野党共闘」の大きな力が試されることになる。