先月16日、福岡高裁那覇支部の沖縄・辺野古の米軍基地建設をめぐる国側勝訴の判決に大いなる怒りを覚えて、思い出すたびに怒り満面である。 「埋め立てにはお金がかかる、だからそれを差し止める権利の行使は制限されるべきである」「人権や地方自治や環境の問題を目先のお金の問題に矮小化し、手続きの不備などどうでもいい----」と言う訳である。 極めつけは、「沖縄の利益に沿わず住民の総意が許さないという言い分を通したら、全国どこでも同じ主張がされてしまうから、沖縄が泣きを見るべきだ」というあからさまな沖縄差別の判決である。 アメリカは、住民が反対する場所には基地は置かないし、住民の反対する運営もしないというのが原則だという。 しかし、日本に限っては、この判決に明らかなように、国が前面に出て住民の反対を押さえつけ、「基地を守ってくれる----」と大声をあげ、だから退かないどころか新設しようとしているのである。 「沖縄は黙っていろ!?」「沖縄は泣きをみろ!?」と言わぬばかりの判決に有頂天の安倍政権なのである。 人権より米軍基地優先の日本なのか、「辺野古」をめぐる不当判決に、この上ない怒りを覚えてならないのは、決して自分一人ではないと確信する!!