日本橋にある三井記念美術館に友人と行ってきました。
この美術館は初めて。
さほど広くないけど重厚な作りです。
ガラス越しとはいえ、重要文化財の面ばかり。
近くで見れてうれしかった!
能面が54面もあり、それは見ごたえ充分でした。
翁の面は、白式尉、黒式尉、共にいい面相ばかりです。
見るほうも不思議と笑みがこぼれてきます。
女の面は、横から見たり下から覗き込んだり
あらゆる角度から見ました。
年齢順に並べられています。
判っていたけど、段々凄みが増していきますね。女面って!
人も少なくゆったりと見ることができてよかったです。
説明書にどの曲に使われるか書いてあり、
拝見したことがある能を思い出しました。
やはり面は、能楽師がつけて、能舞台で謡い舞う。
お囃子がいて、地謡がいて、見所があって、
素晴らしい空間が生み出されていく。
それでこそ生きてくるものではないかと思いました。
小面(花の小面)と孫次郎(おもかげ)、それはそれは美しかった。
室町時代に作られたこの面は、
いったいどれだけの能楽師がつけたことなのでしょう。
でも、もう現代の能舞台では一生見られない。
う~~ん、宝の持ち腐れ!
絵画は少なかったですが、お正月に毎年展示される、
丸山応挙の「国宝 雪松図」は必見の価値ありです。
余白の美としての雪の描がかれ方は見事!
毎年お正月に拝見しに来たいと思いました。