月にかかる虹

あまのじゃくで好奇心いっぱいなおばさんの日常、非日常

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母さん、私のあのグレイ、どこに行ったんでせうね

2017-01-30 14:49:34 | 日記
グレイだけに宇宙の彼方にテレポートしたとか。
いや、いや。
私があり合わせの布でささっと作ったぬいぐるみですからね。
テレポートなんてできません。
しかも、ついつい、母さんなんて言っちゃいましたが、2年前に作ったんです。
母は私がそんな物作ったなんて知りません。
2015年秋に『UFO学園の秘密』っていう映画が上映されるのに向けて、ふと作ってみたグレイのぬいぐるみ。
思いついて1日で作りあげて、まぁ、ちょっと雑な作りではありましたが、なかなかの出来でした。
翌日、グレイを連れて支部へ行く道すがら、バス停でパチリ。
バスの中でパチリ。交番前でパチリ。
そして支部では、映画のポスターを背景に、“宇宙の富を引き寄せる祈願”のお札の前でパチリ、パチリ。
夏頃に小林早賢名古屋正心館館長予定が支部にみえたときには、そのグレイがNASAのお土産店で売っているグレイにそっくりだと妙にハイテンションだったらしい。
作った人に会いた~い!とおっしゃってたとか。
その1年後お会いしたとき、「養老支部でグレイを作った者です」と言ってみたけど、きょとんとしてました。
そりゃそうです。
グレイが見つかったら、こっそり名古屋正心館にディスプレーしてこようかしら。
それにしても行方不明になったのは支部の中でですから、あの小さな支部のどこに仕舞い込んだんでしょう?
不思議だなぁ。
せっかくなので、西条八十の僕の帽子を引用しておきましょう。

僕の帽子・西条八十

母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?
ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、
谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。

母さん、あれは好きな帽子でしたよ、
僕はあのときずいぶんくやしかった、
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。

母さん、あのとき、向こうから若い薬売りが来ましたっけね、
紺の脚絆に手甲をした。
そして拾はうとして、ずいぶん骨折ってくれましたっけね。
けれど、とうとう駄目だった、
なにしろ深い谷で、それに草が
背たけぐらい伸びていたんですもの。

母さん、ほんとにあの帽子どうなったでせう?
そのとき傍らに咲いていた車百合の花は
もうとうに枯れちゃったでせうね、そして、
秋には、灰色の霧があの丘をこめ、
あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。

母さん、そして、きっと今頃は、今夜あたりは、
あの谷間に、静かに雪がつもっているでせう、
昔、つやつや光った、あの伊太利麦の帽子と、
その裏に僕が書いた
Y.S という頭文字を
埋めるように、静かに、寂しく。

人間の証明はテレビで見たと思うんだけど、特に印象に残ってない。
でも、この西条八十の詩の、無くした物にまつわる思い出のメランコリックな甘美な気分は折に触れ思い出される。

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