都立中央図書館に所蔵されている明治日本の工業化に尽力した長州五傑の一人山尾庸三の本を読む。桂小五郎にかなり影響のあった人だろう。やはり浦賀与力中島三郎助の間接的に感化を受けた人と思われる。過激な攘夷論から異国を知らねば戦えないと諭されたかもしれない
工部大学校の記念行事で天皇陛下が山尾の言葉を取り上げて(例え今日本に工業が無くても人間に教育をすれば、次の人間が工業を生み出すであろう)と講演したという。
国家への危機感があったと思われる。今の教育で国への危機感を感じて教えている人はいるのだろうか。島国という外堀で難民も少なく、のんびりしているが北日本に漂着する木造船は夏ならどうなるのだろうか。