壺井八幡宮  社報

壺井八幡宮の社報「香呂峰だより」や、境内の花や風景等の写真をまとめた「境内だより」です。

第8号 平成22年4月

2010年06月02日 | 社報 香呂峰だより

《源氏の白旗》
今年は応神天皇が崩御されて一七〇〇年という節目の年ですので、多くの八幡宮や博物館で、応神天皇や八幡様に関する宝物展が開かれることになると思われます。鎌倉にある鶴岡八幡宮でも開催されます。なぜ、このようなことを書くかといいますと、当宮にある源氏の白旗が、その宝物展に出展されるからです。
先日、鶴岡八幡宮の方と博物館の方が来られまして丁寧に梱包して持って帰られました。保存状態や保存方法も問題ないとのことでしたので、ホッとしました。

《今月の標語》

身にはよし はかずなるとも 剣太刀 磨ぎな忘れそ 大和心を
                        
明治天皇 御製
身につけないからといって、刀は手入れをしないと錆びてしまい、その役割は果たせません。人も日本人としての心を磨かないと、いざという時に力を発揮できません。
【鶴岡八幡宮 御祭神応神天皇一七〇〇年式年大祭特別展】
期 間
 平成22年4月1日~平成22年5月31日
・場 所
 
鶴岡八幡宮 宝物殿
・企画展示開催目的
応神天皇が八幡神としてお祀りされるようになり今年で一七〇〇年を数える。八幡信仰は宇佐神宮に始まり、石清水八幡宮へ、そして鶴岡八幡宮へと伝承し全国に広がった。武家の信仰的側面での拠り所であった八幡信仰は、現在にも脈々と受け継がれている。
この度、鶴岡八幡宮において「御祭神応神天皇一七〇〇年式年大祭」が斎行されるにあたり特別展を展開し、応神天皇、八幡信仰を様々な宝物や、展示物から紹介し、拝観者への神道教化を図る。<o:p></o:p>

 


第7号 平成22年3月

2010年06月02日 | 社報 香呂峰だより

ご注意ください》

最近、壺井通法寺地区内にて、「出雲大社の関係者ですが、ご奉賛金を募っております。」と言って、各ご家庭を一軒一軒回っている人がいるそうです。白装束を着て、白い鉢巻をしている六〇過ぎの男性といった情報や、普段着の七〇歳くらいの男性といった情報が出ておりますので、複数人いる可能性もあります。

本来、奉賛金集めには、「趣意書」というものがあり、また、他の神社の氏地で行う場合は、事前にその神社に申し入れをするのが通例となっております。当然、出雲大社のような大きな神社ですと、神社庁経由で申し入れが来るでしょうが、それもありません。以前、伊勢の神宮の奉賛金集めにご協力いただきましたような形になるのが本来のものであると思います。

今回の事例では、そのいずれでもございませんので、ご注意くださいますよう、よろしくお願いいたします。

 

*   *   *

《ご案内》

 本年は壺井八幡宮の御祭神である応神天皇がお亡くなりになられて一七〇〇年という節目の年でございます。したがいまして、全国の八幡宮では何かしらの記念事業を行うところが多いのですが、当社といたしましても、何か記念事業が出来ないものかと考えておりました。

 そこで、当社の記念事業として企画いたしましたのが、「石清水八幡宮への正式参拝を含む日帰り旅行」でございます。なぜ、石清水八幡宮かと疑問に思われる方もおられるかと思いますので、簡単に説明させていただきます。

河内源氏三代の二代目源頼義公が前九年の役を平定するために陸奥へと赴く際、石清水八幡宮へと必勝の祈願をされてから出立されました。そして、平定の後、その御神徳に感謝の意を表し、自らの居住地の近く、丘の上に石清水八幡宮から御神霊をご勧請なされ、社殿を建立されたのが当社の始まりであります。

従いまして、当社からみますと、石清水八幡宮は親のような存在であります。石清水八幡宮はこの一七〇〇年式年祭に向けて御社殿の修復を進めておられ、本殿は昨年完成いたしました。ぜひこの機会にご参加いただき、当社の親ともいえる石清水八幡宮に参拝していただければと思います。

日程は、春の例大祭(五月十五日)の翌日の「五月十六日(日)」です。ぶどう等お忙しい時期とは存じますが、今年だけの企画ですので、万障お繰り合わせの上多数ご参加いただければ幸いです。

なお、正式なご案内はまた後日、例大祭のご案内と一緒にさせていただきます。日帰りの旅行で参加費は七千円程度を予定しております。参加資格は特になく、だれでも参加していただけますので、ご家族やご友人をお誘い合わせの上、多数のご参加をお待ちいたしております。


第6号 平成21年12月

2010年06月02日 | 社報 香呂峰だより

《はじめに》

落葉樹は葉を落とし、動物たちは冬眠に備えて冬支度を始める師走の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。平素は当壺井八幡宮に多大なご尽力を賜りまして誠にありがとうございます。おかげさまで今年も無事に終え、感謝申し上げます。
「香呂峰だより」の発刊を初めてはや1年。今後、より一層中身の充実したものになるよう努めていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

壺井八幡宮 宮司 木大明


《お宮さんの今後》
今年は河内源氏三代をお祀りしている壺井権現社が創建されてから900年という節目の年でございました。
また、壺井八幡宮の御祭神の一柱(注1)に応神天皇がおられます。その応神天皇が亡くなられて、来年は1700年になります。
当神社でも、記念の式年祭(注2)をどのような形にするか考えている最中です。日程といたしましては5月15日の例大祭の前後となる予定です。詳細は例大祭の案内と一緒にお知らせできると思いますので、是非ご参加いただければと思います。
(注1)神様の数え方で「一柱、二柱」となります。読み方は「はしら」です。
(注2)決まった年毎のお祭り。年数は様々あり、例えば当社では源氏三代がお亡くなりになられた日に毎年お祭りをしています。
これは1年毎の式年祭です。

《今月の標語》
悲観主義は気分に属し、楽観主義は意思に属する。アラン『幸福論』
人生何事も「やらされている」という気分で取り組むのではなく、「やってみよう」という意思が道を切り開くものである。


*正月期間中(1月1日~15日)は、古いお札・お守りだけでなく、使い古した筆やいらなくなった人形・ぬいぐるみ等焼納感謝式も受け付けております。お持ちいただければ、お祓いの後焼納いたします。


第5号 平成21年10月

2010年06月02日 | 社報 香呂峰だより

《はじめに》

仲秋の候、だんだんと涼しくなり秋の訪れを身をもって感じられる季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今年の十五夜は十月三日であるとのこと。少し寒すぎるのではないかと思います。皆様におかれましては、体調に留意されまして、ぜひとも十月十七日の当宮秋季大祭にお参りいただきたいと思っております。

最後になりましたが、皆々様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げます。

壺井八幡宮 宮司 木大明

《今月の標語》

一念天に通ず  ことわざ

一つのことに専念して一生懸命に励めば、その信念や努力が神にも通じて、いかなることでも成し遂げさせてくれるものです。途中であきらめてはいけません。

《神道のあれこれ》

「狛犬」について

「狛犬」は「高麗犬」「胡麻犬」とも書き、神社の入り口や拝殿の前などに守護と装飾を兼ねた一対の獣形像のことです。狛犬の原型はオリエント、インドにおけるライオン像で、それが支那、朝鮮(高麗国(こうらいこく・こまのくに))を経て我が国に渡来しました。それ故「高麗犬」「胡麻犬」とも書きます。渡来当初は宮殿内の几帳や屏風などの揺れを防ぐオモシとして用いられていましたが、次第に社寺にも用いられるようになりました。

一般的に狛犬は二匹で一対になっており、社殿に向かって右側の阿形(あぎょう‐口を開ける‐)は侵入する魔に対しての攻撃を、左の吽形(うんぎょう‐口を閉じる‐)は防御の形と言われており、「阿吽(あうん)」を表しています。雌雄の別はありません。しかし、一対とも口を開けていたり、閉じていたり、後ろ脚で立っていたりする狛犬もありますし、表情も様々あり、実に多様です。