オレンジ屋根のピエール

読書好きの覚書。(過去の日記は老後の楽しみ♪)

『うさぎパン』

2017-06-13 17:24:00 | 本と雑誌

『うさぎパン』 瀧羽 麻子 著  (メディアファクトリー)

第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作であるこの作品。ほのぼのとした読後感が残る、中高生に読んで欲しい一冊です。

女子ばかりの私立の中学校卒業までを過ごした優子は、初めて男女共学の高校に入り、自己紹介でパンが好きだと言ったことで、父親がパン屋をやっているという男子・富田くんと自然と仲良くなった。
そんな優子は、父親が単身赴任で海外へ行っているため、義母で後妻のミドリさんと暮らしているが、二人はとても仲がいい。
なぜなら、本当の母親は優子がまだ3歳のときに病死していたので、死んだ母・聡子の記憶がなく、物心ついてからずっとミドリさんがいっしょだったからだ。
しかし、祖母はミドリさんのことをなぜかあまりよく思っていないらしい。

優子の成績があまり芳しくないことを気にしたミドリさんが、いきなり家庭教師の大学院生を家に呼んだ。
家庭教師の美和さんは、はじめはちょっと不思議な感じのする人だったが、すぐに気があった。

それからというもの、勉強のあとは必ず学校でのいろんな話をするようになる。
もちろん、富田くんのことも次第に話すようになると、美和さんの彼といっしょにダブルデートに誘われてしまった。

大学生のカップルに憧れる優子。
しかし、富田くんは大学へは行かず、パンの修行にフランスへ行くという。

「私は富田くんにとって、どのくらいの存在なの?」「私よりパンが大事なのかな?」

その優子の気持がつい言葉の棘となって、二人は喧嘩をしてしまう。

そのことも美和さんに相談する優子。
でも、「仲直りして。絶対彼を逃してはダメ」と諭してくれたのは、別の意外な人物だった・・・。


家庭教師の美和さんと話しているときに、突然起きるありえない事件。

そして、過去へと遡り、いつかの記憶がよみがえり、全てが理解できる優子。

だれも悪くないし、誰もが愛おしい人ばかり。

過去に納得して、優子は輝く未来へと歩きだす。






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