オレンジ屋根のピエール

読書好きの覚書。(過去の日記は老後の楽しみ♪)

『マウスさん一家とライオン』

2017-07-13 01:27:37 | 本と雑誌

『マウスさん一家とライオン』 ジェームズ・ドーハティ 作 安藤 紀子 訳 (ロクリン社)

作者のドーハティは、絵本『アンディとライオン』でコルデコット賞銀賞を受賞した作家です。

天気のいい午後、モーゼス・メリマン・マウスさんというネズミのお父さんは、チーズ工場の仕事が終わると、 奥さんと3匹の子どもたちと一緒に森へピクニックへと出かけました。

お弁当を食べ、みんなで歌い踊ったりして過ごし、休憩をしていると、どこからかいびきのような変な音が聞こえてきました。
音のする方へ近づいてみると、そこにはなんと!大きなライオンが昼寝をしていました。

びっくりした一家は、そお~っと逃げ出そうとしましたが、末っ子のチェダーがどういうわけかどんぐりを拾って、ライオンめがけて投げてしまったのです。
どんぐりが命中して、昼寝を妨げられたライオンは怒って、チェダーのしっぽを踏みつけて放しません。

マウスさん一家は、どうかチェダーを放してくれるよう涙を流して懇願しました。

それを見たライオンは、ゆっくりと表情を変え、やさしくて楽しい一家の頼みを受け入れてくれたのです。

マウスさん一家はさっそく家に戻りましたが、こんなにやさしいライオンは初めてで、お高くとまっているばかりだと思っていたライオンのことが、身近に感じられました。

するとチェダーは再びライオンのもとへ走り、「ぼくたちはあなたにしてもらったことと同じことをするよ。もし何かで困ったことがあったら、みんなで助けに来るから父さんを呼んで!」
と言ったのです。

このことがあって、ライオンはなんだかとってもいい気持ちになり、お腹のそこから笑い声がこみ上げてきました。

ところがその後、ライオンは人間の仕掛けた妙な罠にはまり、網の中に入り逃げられなくなってしまいました。

マウスさん一家がお茶を飲んでいる最中、大きな音が家中に響き渡り、天井が壊れるほどで、これはまさにあのライオンの声ではないかということで、みんなで急いで駆けつけました。
そして、マウスさん一家のライオン救出作戦が始まりました。

無事にライオンを助け出し、みんなはマウスさんの家でお茶を飲むことに。ケーキも食べて満足したライオンは丁寧にお礼を言って帰っていきました。

ライオンっていばりくさって嫌なやつだと思っていたけど、友だちになれば良いやつだとわかったし、好きにならずにいられないなとマウスさんも奥さんも思いました。

このように作者の、知らない国の知らない人でも好意と友情を育くめば戦いなどなくなるはずとの思いがつまった作品です。
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