哲仙の水墨画

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ボートほどの補陀落渡海船(写真)

2017-02-20 07:09:18 | 写真
信仰と言へど渡海は凄まじき
旅する人も見送る人も        樋田哲仙

 前記の続きである。補陀落信仰は鎌倉、室町から江戸末期までとなる。約700年弱続いた。その間40人ほどが記録されている。中でも江戸末期の金光坊の話は絶後である。一旦沖まで曳行されたはずの金光坊が死におびえたのか、数日後舞い戻って浜に姿を見せたという。慌てた仲間が拘束して再度渡海船に無理やり乗せこんで沖へ曳行したのである。当世なら殺人幇助罪で一網打尽にされることだろう。