哲学の科学

science of philosophy

生物学の中心教義について(7)

2017-09-02 | yy58生物学の中心教義について


こんなプロセスを何億回となく繰り返しているうちに、RNAポリメラーゼやDNAポリメラーゼをなんとか複製できるDNAが偶然配列されることもある。そういうDNAを備えた細胞は同じDNAをどんどん複製して大きくなります。
さて、ここまできて、この原始細胞が分裂する機能を持てば、もう一種の単細胞生物といえそうです。
細胞が分裂するためには、まず細胞質膜が二倍くらいの面積に増える必要がある。
そうなったうえで、複製されたDNAのコピーどうしは反発しあって互いを排除した細胞質膜で囲われるようになる必要があります。そこまでの機構ができ上がれば、細胞は分裂し増殖が始まります。ここまで、まあ、試行錯誤の偶然に頼るしかないでしょう。ポリメラーゼの類ができて部分的な複製が始まってから、数千万年くらいかかるでしょうかね。

ここまでうまくできあがった細胞は、クリックの中心教義を満たしていると言えるでしょうか?まずDNAの配列に従ったタンパク質は生産されます。それらのタンパク質の働きでDNAは複製されます。複製されたDNAごとに細胞分裂によって新しい細胞ができます。このサイクルは繰り返されます。
もちろんDNA,RNA,タンパク質、細胞質膜その他の生体構造の材料、部品としての栄養素は細胞周辺に常に供給されるという前提が必要です。そうであればこの原始細胞は、クリックの中心教義に従う生物である、と言えます。

さて、現在の地球では、基本的にすべての生物がクリックの中心教義(DNA,RNAの配列で生物の身体が決まるという原理)に従って生存しています。つまり、この結果からみれば、原始の生物のうちこの中心教義通りのシステムを獲得した生物だけが子孫を残したということになります。逆に言えば、そのほかの繁殖のやり方で生存していた生物はすべて、あとかたもなく絶滅してしまった。おそらく食べられてしまった。ということでしょう。








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