哲学の科学

science of philosophy

生物学の中心教義について(5)

2017-08-19 | yy58生物学の中心教義について


モノマーをポリマーに結合する機能を持つ触媒高分子(ポリメラーゼ)が出てくれば、そこから先の反応は早い。周辺にはやたらに多くのポリマーが組み上げられ、互いに絡み合い、触媒しあい、なかにはポリメラーゼ的な役割を果たせる高分子がまたまた作られるはずです。
偶然を頼りにする、はなはなだ非効率な、それでも、自己複製システムだと、言えなくもありません。
現在の地球上では、栄養に富んだ有機分子群があれば、とたんにバクテリアなどに食べられてしまいます。生物が皆無の太古の地球の様相は、私たちには想像しにくい。直感に反します。無菌室の中では、たしかにおいしいスープもいつまでも腐りません。
それでも酸化還元や熱分解がゆっくり起こります。紫外線や宇宙線を当てれば高エネルギー反応も起こる。いずれにせよ、休みなくゆすったりかき回したりしていれば変化も少しは速くなります。
百万年の単位でかき回していれば、スープの中にはよほど稀な複雑な有機分子のかたまりもできてしまうことがありそうです。そうなると、めちゃめちゃな配列のDNA,RNA,タンパク質、糖鎖などがぐちゃぐちゃに絡み合ったゾルやゲルのような物質があり得ることになります。
ほとんどは何の意味もないただ大きくつながっただけの高分子群です。しかしそこでまた偶然に、それらのいくつかがポリマーの複製機能を持ち、かつまた自己複製の機能を兼ね備える高分子となることも想定できなくはありません。

単位部品のつながり方が偶然ある機能を持ってしまう。その機能はRNAなど核酸配列を複製するものになるかもしれない。複製された核酸配列がまたある機能を持ってしまうこともあり得る。そうなると、複製されたものがまた、部分的であっても、自己の一部分を複製する。一種の不完全な自己複製システムとなります。まったく偶然が頼りですが。








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