ここに見えるリンゴに反射する光エネルギーがいかにして観察者の脳神経系の連鎖的活性化を引き起こすかという問題は科学であるけれども、ここに見えるリンゴは本当に存在するのか、という問題提起は科学ではありません。哲学の対象でしょう。科学の問題は科学と技術が発展していけば、いつかは答えが見つかる。しかし哲学の問題と思われるものは、たぶん答えがない。
現代科学は現象から帰納的に原因を推定し理論を作っていく。その理論によって逆に現象を予測しそれが当たっていればその理論を科学とする。それだけのルールで着々と進んでいきます。存在の問題などはおいてけぼりにされます。存在は本当に存在しているのか、などとつぶやいている拙稿などあっというまに時代から振り落とされるでしょう。まさに、答えの出ない哲学など無視して科学と経済は進んでいく、という現代のドライな思想風景はここからきているともいえますね。
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