くぎのスープ

短歌とそのほか

わたしより

2017-06-19 | 短歌

わたしよりさみしい誰かと話すだろう朝まで閉まるドアの向こうで

わたしから隠したつもりの写真なら燃やしてしまおうドアのこちらで

注ぎたい真水があって立ちすくむあなたのコップは小さすぎるし

 

さてどうしよう

 

 


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挽歌

2017-06-19 | 短歌

長い指をゆっくり解かれまた組まれ納棺の儀は無音の中に

東京歌壇 東直子選 2017年月4月2日 

(本名で投稿しています)


わたしにとって義父はそれほど近しい存在ではありませんでした。

失くなって見えたこともありますね。義母との関係とか。


そういう役割で式に臨むのは初めて。

いろいろとわたしなりに気を配って頑張って義父を送ったつもりでした。

義姉や義妹にも頼りにしてもらえてうれしかったです。

でもね。



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燕飛ぶ

2016-06-13 | 短歌

ちょっとの間、毎日俳句を詠んでいました。

短歌を詠む時とは違う場所を働かせて、言葉を選ぶのは楽しい経験でした。

何より、「季語が動くか否か」を考えることは、より厳しく言葉に向き合うことでもありました。

 

ある歌人に「推敲は苦しくないですか?」と訊くと

「いや、すごく楽しいです!自分の理想の世界に近づくことだから。」

とにっこりと言われました。砂漠に住む人、元気かな。

 

抱き上げた幼子の空燕飛ぶ(知らなくていい 届かぬことも)


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じゃあね

2016-06-12 | 短歌

「好きなお別れの言葉はなんですか?」

先日、谷川俊太郎さんのお話を聴く機会があって、その会の最後の質問がこれだった。

「またねは?」「また会いたくない人もいるでしょう?」とやり取りのあと、

「じゃあね、っていうのがいいね。」

 

繋がれたこの手を離し背を向けるせめて言葉の一矢よ中れ

追うようにメールを送る帰路まではあなたはわたしの恋人でいて


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ふるさとを

2016-06-10 | 短歌

東海はまもなく雨と決められてあなたの故郷はゆっくりと晴れ

「ふるさと」の歌として穂村弘さんに選んでいただいた歌。(本名で投稿しています)

 

「東京」マイペース

「心の旅」チューリップ

「心もよう」井上陽水

「木綿のハンカチーフ」太田裕美

「思えば遠くへ来たもんだ」海援隊

「案山子」「驛舎」さだまさし(さだまさしはもっとありそう…)

「ふるさと」松山千春

「遠くで汽笛を聞きながら」アリス(ちょっと違う?)

「ホームにて」中島みゆき

そして「なごり雪」かぐや姫


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