金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

最近の繕い その3 楽焼茶碗

2014-02-06 12:08:28 | 陶器の繕い例
同じ陶芸仲間からの依頼品のもう一つ。
楽焼茶碗だ。

焼成して窯から引き出した時に、ハサミに力が入りすぎたのか割れてしまったそうだ。
最後に新聞紙の中で冷ますので、一種の炭化焼成。
結構金色っぽく輝いている。


いつものアラルダイトで接着しているところ。
この繕いには「地の粉」も使っています。
楽焼は割れた断面がポロポロと欠けるので少々厄介だ。
この段階ではまだ少しズレがある。
しっかりと抑え込んでズレを直す。


接着剤のはみ出した部分も刃物で取り除いて、きれいに接着が完了。
周りのひびの模様と違和感がないので、このままにしたいところですが、割れ目に汚れが出てきますので、漆を使います。


黒艶漆を入れていきます。


内側も。
この繕いの場合、金粉や銀粉で蒔いて装飾しない方がいい感じなので、作業はここまでです。


ムロの中で2、3日乾燥させて、仕上がりです。
この作品もいい器ですね。

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