金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

たくさんの金繕い その5(ラスト)

2017-03-17 00:23:55 | 多種類の繕い例
あと一つ手入れが残っていたものです。

銀の丸粉仕上げですので、粉固めの工程が加わっています。

先ずは木綿でしっかりと磨いて。
このあと、鯛の牙で仕上げるのですが、超細かい水ペーパを最近使っているので、それで磨くことにしました。


10000番というミクロな水ペーパです。
これを使うのであれば、木綿での磨き入りませんでしたね。


鯛の牙での磨きの工程です。
この鯛の牙、今回制作したものです。


完了です。



これでお二人からの依頼の品はすべて完了です。
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たくさんの金繕い その4

2017-03-17 00:11:50 | 多種類の繕い例
たくさんの繕いもほぼ終了です。
最後の仕上げに取り掛かっています。

龍の置物を綺麗にして。


うーん、もう少しやり直したいと。


「新うるし」の本透明を使って、再度金の消粉を蒔いて調整です。


完成です。
金の消粉の仕上げは真綿で表面を整えるだけです。
金彩を使っている品物ですので、やはり消粉の光沢が似合っていますね。
この品物、とても高価だと聞いていましたが、次女が調べてくれて、ベルギーの磁器の産地ヘレンドという著名なのものだと分かりました。


立杭焼のぐい吞み、銀の丸粉を蒔いたところを整えて。


この後は、粉固めの工程となります。
生漆をテレピンで薄めたものを塗って。
この工程を今回は2回繰り返しています。
目下、乾燥中。


仕上がりまでもう少しかかりますね。


口辺に少し欠けた部分があったもの、ベースを整えた後、黒艶漆を塗って完了です。


そして厄介だった急須。
完成です。


細部を見てみましょう。
蓋の取っ手の部分。
元の位置が分からず苦労しましたが、少しベースを盛り上げて。


注ぎ口の欠けた部分も盛り上げて。


4つの欠けた部分があって、木っ端みじんだった取っ手も完成です。
手を入れた時に違和感がないように、サンドペーパーでも磨いています。
我ながらいい仕上がりだと思います。
丹波焼の品物が完成すれば、いよいよ引き渡しですね。


続きます。あともう少し。
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たくさんの金繕い その3

2017-03-16 23:58:04 | 多種類の繕い例
金繕いの次の段階です。

ベースができた部分に黒艶漆を塗って。
蓋の取っ手の部分。


今回プラスチック板をこんな風に使って。
お初です。
これなら後は捨てるだけで簡単ですね。


口の欠けた部分にも。


そして大変だった持ち手の部分です。


それから、この釉薬のムラの部分にも黒艶漆を置いて見栄えよく。
この急須は、このあと漆を乾燥させるだけで終了となりますね。


そして、丹波焼のぐい飲みにも。



こんな風にすると筆を綺麗にするのも容易ですね。


この龍の置物には白漆を


そして、金彩の部分と合わせたいので、消粉を使いました。
置きものですので、丸粉を使わなくても大丈夫ですね。
消粉は容易。
このあと、真綿で磨くだけでいいのですから。


このぐい飲みの黒艶漆の部分には銀の丸粉(3号)をたっぷりと蒔いて。
こちらの方は、この後もいろいろと工程があります。


続きます。
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たくさんの金繕い その2

2017-03-16 23:40:24 | 多種類の繕い例
金繕いの続きです。

アラルダイトと地の粉でのベースづくり、1日たって固まった後の作業です。
カッターナイフやヤスリなどを使って整形です。


こんな風にベースができて。


丹波焼の酒盃の方は、特別目の細かいペーパー(10000番)で仕上げています。


こんな風に仕上がって。


内側です。
真ん中の接合面は判らないぐらいですね。
右端の欠けた部分は、もう少し盛り上げましよう。


龍の置物、うんと注意したのですが、少しずれてしまっています。
残念ですが、何とか補正しましょう。


とても高価な品物と伺っていますので、参考までにこの部分の写真も撮って。
書かれている内容は今のところさっぱり判りませんが。


益子焼の急須の取っ手の部分、少しずれのある部分などに盛り上げの修正を加えて。
蓋の部分も修正を加えています。


丹波焼の欠けた部分も盛り上げて。


龍の置物も修正を加えました。


それから、最終の磨きの工程に使う鯛の牙、持ち手との接着面を糸で補強して、これで丈夫になりましたね。


まだ、続きます。
私は繕いの工程を、関心のある方のためにすべてオープンにしていますので、詳しいですがよろしく。

続きます。
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たくさんの金繕い その1

2017-03-16 23:32:45 | 多種類の繕い例
西宮のお二人から依頼された繕いの品物に取り掛かりました。

先ずはこの2点が、どなたかが接着剤で補修しようとしたものなので、その接着剤を剥がすところからスタートです。

こうやって熱湯の中で結構長い時間をかけてボイルして剥がすのですが、結局この2点、接着剤は取れたように思いますが、なぜか断面はピッタリとあわさりませんでした。
初心者の方がいろいろと試みたので、何かあるのでしょうかね。


さあ、スタートですね。
下駄さんが壊れた取っ手の断片を見て、「そんなの直るの」と驚いていましたが、直さないとね。
4点が取っ手の部品で、あとの二つは丹波焼の方です。


金粉や銀粉を蒔いた最後の工程で磨きをかける鯛の牙、あげたい人がいますのでアラルダイトを使ってついでに制作です。


繕い本体の方です。
先ずは簡単な口辺にほころびがある個所の修復です。
アラルダイトと地の粉を混ぜたもので。


厄介な取っ手の部分にも取り掛かります。
セロテープで固定しながら。


一応こんな形でOKですね。
段階を踏まないといけないかなと思っていたのですが、一気に仕上げてしまいましたね。


注ぎ口も少し欠けていましたので、盛り上げて修復。


もう一つの丹波焼の小さな品、ぐい飲みでしょうか。
これも一気に接着して二つの断片を収めてしまいました。


そして、もう一つは下駄さんの友人からの依頼品の龍の置物。
どうしても断面がピタリと収まりません。
でも、セロテープを沢山巻き付けて固定して。

こちらは磁器ですので、小麦粉をアラルダイトに混ぜるのですが、丁度強力粉を切らしていて、シッカロールを使いました。

これと同様に、急須の蓋の持ち手の部分もぴったりとは収まりませんので、困りましたね。随分時間をかけてピッタリとくる部分を探したのですが。


さあ、初日はここまでですね。
鯛の牙も固まるまで安定させないといけないので、セロテープで貼りつけて姿勢を保持。
他にキノコグッズで金具がついていないものが2点ありましたので、ついでの作業として、ループタイの金具をアラルダイトで接着していてます。

この段階で、食堂の方のテーブルにすべてを移して、接着剤が固まるまでに数時間以上(12時間タイプ)要しますので、ずっとテレビを見ながらズレなどが生じないように起きている間見守り続けます。
たくさんの繕いですね。


その2に続く。
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