つきみそう

28年前出版した処女歌集の名

熊の敷石

2017-04-19 | 

 岐阜県出身で二人目の芥川賞受賞者の堀江敏幸さんの講演会(6/4) の前に、久しぶりに受賞作品を読むことにしました。2001年度受賞作「熊の敷石」。このテーマの寓話が含まれています。蠅を追うため忠実な熊は、敷石を掴んで投げつける。当然投げつけられた人は亡くなります。初めて知る寓話。つまりありがた迷惑の友達と言うべきでしょうか。

 読み終えてもパリに住んでいるような錯覚を覚えます。10年前、モンサンミッシェルに行った時のことなどを思い出しました。(2007.9.2) 作者はパリに友人がいて、その人との交流が書かれています。作者は大学教授でもあり、翻訳家でもあります。フランス語を操ることができなければ、あそこまで友人と深く交流できないと思います。初めて聞くアイリッシュも主人公の友人がアイルランド出身なので、アイルランド語と分かりました。高校の時習った、ロベスピエールなど出てきたり、知性に溢れた作者であることが分かります。

 芥川賞選考委員の評価は二つに分かれます。小説になりきっていないエッセイとか、内に凄いものが秘められているとか。ところが石原慎太郎一人だけ評が書かれていません。白紙。彼はなぜ書かないのでしょうか。可もなし不可もなしということか。小説家より政治家に向いているのか。あのプライドの高い人が、ノーコメントと言うのが不可解です。パリにも行っているはずなのに・・・

 50年くらい前には文藝春秋を購読していて、毎回芥川賞受賞作は読んでいたのですが、25年くらい前購読を止め、それからはご縁がなくなりました。一度だけ「日蝕」をなぜか読みました。 

 

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2 コメント

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Unknown (Saas-Feeの風)
2017-04-20 16:19:53
若いころは書物を読み漁ったものですが
もう40年くらいは純文学に触れなくなっています。
特に眼が極端に悪くなってからは
文字を追うことが苦痛で読まなくなりましたねえ。
でも数年前の手術・入院時の寝たきり状態の折には
あれほど読んだことは久しぶりというくらいに読みました。
でも純文学は村上 春樹さんの一冊だけだったかな。
http://floatbridge.blog61.fc2.com/blog-entry-795.html

文学・芸術に毎日のように接しておられる姿勢を敬服しています。

ツキミソウの芽が出て来なくて心配です。
気温が発芽温度まで上がっていないということでしょうかね。
Saas-Feeの風さま (matsubara)
2017-04-20 19:31:36
記事拝読しました。
あの手術のおかげですっかり大丈夫になられましたね。
やはり名医だったのでしょうね。あのホテルのような
病院の位置はまだ分かりません。

本当にたくさんの書籍を読破されましたね。
ネットに時間をさくようになり、読書は激減しました。
今回も、講師の著書も読まないのは失礼と思って
久しぶりにまとまった作品を読みました。
読んでいる途中のものもあります。これもドイツ語の
先生の講義を受けているからです。

ツキミソウはだめかもしれませんね。
実は私も今年はダメみたいです。
また、tonaさんにおねだりしなければなりません。
彼女はとても上手く育てておられますので
問合わせてみます。

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