VOICE of TSUCKY

ラブラドールのいる風景
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2016年10月のつんちゃデー

2016-10-14 | 月世界
今夜は月が冴えている。
もうつんちゃと一緒にお月見散歩は出来ないけれど、
あちら側からこちらの様子を見てくれているかなぁ。

月がきれいに見えるとうれしいのに切なくなる。
つんちゃへの思いが溢れてくるから。
月を眺めながらウォンウォン泣いて狼になってしまいそうだ。

狼になる前に心を鎮めようと、
上野の東京国立博物館で開催中の「平安の秘仏」展を観に行った。
今日は開館が夜10時までの日なので、
会社帰りでもゆっくり見られるとおもったから。

で、行ってみると博物館前が混雑している。
ええええ?平安の秘仏、まさかの大人気?
恐る恐るチケット売り場の長蛇の列に並びかけて念のため聞いてみた。
「あの〜〜、へいせいのひぶつ〜」ぶつぶつ.....
焦って「平安の」が「平成の」になっていたにもかかわらず、
誘導係りのお兄さんは秘仏目的の来場者は守備範囲外といった様子で
「ああ、ヘイセイの秘仏はあっちから回って下さい。」
とワタシの言い間違いにも気付かないでリピートして言った。
示された方に行くと、今度はおじさんが「ここから入って7番の窓口ですぐに買えますよ。」と言う。
事態がよく飲み込めないまま敷地内に入ってみると
巨大なスクリーンが設置されていた。
野外上映会の行なわれる日だった。


若いカップルが多いのはこのためだっだんだ。
アニメ映画「君の名は」を観に来た人で、秘仏目的じゃなかった。
よかった〜満員電車の様な状況で仏像を拝むことにならなくて。

井上靖の小説「星と祭」を読んだのは、もう随分前のことなので詳細は覚えていないけれど、
娘を琵琶湖で亡くした父親が
琵琶湖周辺の十一面観音を巡る旅をし、ヒマラヤまで月を観に行くというストーリーだった。
ヒマラヤの月、見たいなぁ。
つんちゃがうちに来る前にエベレストの麓に行ったことがあるのだけれど、
宿泊したホテルエベレストですでに富士山頂より標高が高く、
小型機とヘリを乗り継いで一気にあがったせいか高山病の症状が出て
しかも寒いので、夜空を眺めている余裕はなかった。

十一面観音はいつか秘仏開帳の機会があれば、見てみたいなと思っていたところに
つい一昨日、電車の中で「平安の秘仏」展の広告を目にした。
思いはいつか通じるものだ。
秘仏は秘仏故になかなか見せてもらえない。
数年、数十年、中には江戸時代から開帳していないものもある。
小説「星と祭」に、土地の人が大切に守り続けているものだから、
開帳しないものもあると書かれていたことが印象的だった。
仏像は見る側の思いがないと、何に感動するのかよくわからない。
霊験的なものってちょっと恐い感じもする。

正直なところワタシはまだ全ての仏像を美しいと思って見てはいない。
でも幾つかの仏像には自然に手を合わせたくなるような事があった。
四国八十八か所でも御本尊は秘仏になっていて直接拝むことは出来ないお寺も多かった。
博物館での展示は本来の趣旨とは違うけど、
こうしてひとつ所に並んだお姿も壮観で
仏さま達もドヤ顔になっているんじゃないかと、
心の中で聞いてみたりした。

秘仏のお顔をじっくり拝んで建物から出たら9時半を過ぎていた。
上野公園の上空には明るい月が出ていた。


つんちゃが旅立った日から8回目の14日。
つんちゃを置いて、季節は変わり時は過ぎて行くんだね。



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