教育基本法の「愛国心」をめぐる記述は格好のネタとばかりに各紙が「社説」で取り上げているようです。地方紙は総じて「いい国であれば、愛国心は自然とわき出るもの」であるという形で疑義を投げかけていますが、その「自然とわき出た愛国心」の芽を踏みつけてきた戦後教育の問題点について言及しているものは見られないようですね。
『国民に対する「愛国心の強制」の延長線上からは「国民の権利の制限や義務の強化」、はては「徴兵制」の足音までも聞こえてきそうだ』（沖縄タイムス）等と想像力が豊かなのは結構なことですが、ありもしない幻聴を東京から聞きつけるこの新聞社には、眼前（東シナ海）の中国軍の足音は聞こえないのでしょうか？
◆台湾の工作機械 中国が軍事転用（産経）
◆Chinese military is using Taiwan tools for weapons: report（Taipei Times）
＜The Chinese-language newspaper the Liberty Times (the Taipei Times' sister newspaper), cited a report from the Japanese daily Sankei Shimbun.＞
（中国語の新聞である自由時報紙（台北タイムズの姉妹紙）は、日本の日刊紙の産経新聞からレポートを引用した）
昨年来中華民國（台湾）国防部の日本向けリーク記事が目立つ（記事）のですが、今回は産経新聞の内容が台湾の自由時報紙で報道されたようです。
「ココムしてますか？」----対中投資の「積極管理」という観点から陳政権にはここら辺の「売国企業」を早急に始末して欲しい（墓穴を掘るようなことを自らやっておいて台湾有事の際の日米の加勢を期待されても知らんがな・・・・）ところです。野放しにしていたら台湾は第二次ポエニ戦争以降のカルタゴと同じ末路を辿るでしょう。勿論我が国の安全保障にも直接的に脅威となるわけですが、この件を他山の石として、日本企業の動向にも目を光らせ、然るべき法体制の整備も不可欠かと思います。ヤマハ発動機の一件も記憶に新しいですしね・・・・
中台の経済関係は「ハリネズミ・シンドローム」のようだ（記事）と以前思ったのですが、「適度な距離感」の保ち方の難しさを改めて痛感する事例でもあります。合衆国による安全保障の担保も、現実の経済・通商関係も一顧だにしない「革命的台湾独立論」はおよそ無責任かつ非現実的な空論に私には聞こえますが、さりとて中台両岸三通から市場統合といったところまで突き進めば「出来ちゃった結婚」という事態に追い込まれるのは必至でしょう。KMTの連戦名誉主席の訪中で台湾の株式市場は急騰しているようですが・・・・
◆中国が中間線またぎ「作業海域」設定、航行も禁止（産経）
◆中国軍哨戒機Ｙ８Ｘは、連続１１時間飛べる性能（産経）
オイルメジャーが関心を示していないこの地域に、中国があらゆる開発コストを払おうとしている真意を正確に読めている政府関係者がどれだけいるのでしょうか？（エネルギーそのものが目的であれば、開発に投入する資金をオイルマーケットに投入する方が費用対効果は確実でしょうしね）
これを黙認したら、次に中国は中間線を越えて、沖縄トラフ前面にじわりじわりと展開してくるでしょう。こうした「既成事実作り」は連中の得意分野であり、そうなると、昨年来懸念されている尖閣・南西諸島への脅威が現実のものとなります。先島諸島付近は太平洋・台湾西岸に抜ける要衝でもあり、中国原潜のEEZ侵犯事件が起こったのもこの付近でした。もはや「中国を無用に刺激することは控えてほしい」（外務省）等という本末転倒な寝言を言っている段ではありませんし、中国が尖閣諸島の泥棒宣言をしているという事実も重く受け止める必要があります。
「遺憾の意を表明」とか「事実関係の説明を要求」というのは何もやっていないのと同じでしょう。（私如きの暇リーマンでも「善処してもらうよう先方にお願いしました！」と報告しただけでは、「で、あの件どうなりました？」と数日後に突っ込まれるのは必至なんですが・・・・）
中国の狙いはあくまで第一列島線の突破にあるということ、そして中国がその野望を放棄しない限り我が国にも直接的な脅威が及ぶのは必至なのだという現実を正視したうえで、＜極東版フォークランド紛争＞の前夜であると腹を決めないと手遅れになるような強い懸念を抱きますね。（そこら辺で台湾海軍が演習をやっていたかと思いますが、海自も仲間に入れてもらったら？）
鹿児島商船の高速船「トッピー」がぶち当たった相手も、果たして鯨なのでしょうかね？
話題満開！→★厳選★珠玉のブログリンク集
『国民に対する「愛国心の強制」の延長線上からは「国民の権利の制限や義務の強化」、はては「徴兵制」の足音までも聞こえてきそうだ』（沖縄タイムス）等と想像力が豊かなのは結構なことですが、ありもしない幻聴を東京から聞きつけるこの新聞社には、眼前（東シナ海）の中国軍の足音は聞こえないのでしょうか？
◆台湾の工作機械 中国が軍事転用（産経）
◆Chinese military is using Taiwan tools for weapons: report（Taipei Times）
＜The Chinese-language newspaper the Liberty Times (the Taipei Times' sister newspaper), cited a report from the Japanese daily Sankei Shimbun.＞
（中国語の新聞である自由時報紙（台北タイムズの姉妹紙）は、日本の日刊紙の産経新聞からレポートを引用した）
昨年来中華民國（台湾）国防部の日本向けリーク記事が目立つ（記事）のですが、今回は産経新聞の内容が台湾の自由時報紙で報道されたようです。
「ココムしてますか？」----対中投資の「積極管理」という観点から陳政権にはここら辺の「売国企業」を早急に始末して欲しい（墓穴を掘るようなことを自らやっておいて台湾有事の際の日米の加勢を期待されても知らんがな・・・・）ところです。野放しにしていたら台湾は第二次ポエニ戦争以降のカルタゴと同じ末路を辿るでしょう。勿論我が国の安全保障にも直接的に脅威となるわけですが、この件を他山の石として、日本企業の動向にも目を光らせ、然るべき法体制の整備も不可欠かと思います。ヤマハ発動機の一件も記憶に新しいですしね・・・・
中台の経済関係は「ハリネズミ・シンドローム」のようだ（記事）と以前思ったのですが、「適度な距離感」の保ち方の難しさを改めて痛感する事例でもあります。合衆国による安全保障の担保も、現実の経済・通商関係も一顧だにしない「革命的台湾独立論」はおよそ無責任かつ非現実的な空論に私には聞こえますが、さりとて中台両岸三通から市場統合といったところまで突き進めば「出来ちゃった結婚」という事態に追い込まれるのは必至でしょう。KMTの連戦名誉主席の訪中で台湾の株式市場は急騰しているようですが・・・・
◆中国が中間線またぎ「作業海域」設定、航行も禁止（産経）
◆中国軍哨戒機Ｙ８Ｘは、連続１１時間飛べる性能（産経）
オイルメジャーが関心を示していないこの地域に、中国があらゆる開発コストを払おうとしている真意を正確に読めている政府関係者がどれだけいるのでしょうか？（エネルギーそのものが目的であれば、開発に投入する資金をオイルマーケットに投入する方が費用対効果は確実でしょうしね）
これを黙認したら、次に中国は中間線を越えて、沖縄トラフ前面にじわりじわりと展開してくるでしょう。こうした「既成事実作り」は連中の得意分野であり、そうなると、昨年来懸念されている尖閣・南西諸島への脅威が現実のものとなります。先島諸島付近は太平洋・台湾西岸に抜ける要衝でもあり、中国原潜のEEZ侵犯事件が起こったのもこの付近でした。もはや「中国を無用に刺激することは控えてほしい」（外務省）等という本末転倒な寝言を言っている段ではありませんし、中国が尖閣諸島の泥棒宣言をしているという事実も重く受け止める必要があります。
「遺憾の意を表明」とか「事実関係の説明を要求」というのは何もやっていないのと同じでしょう。（私如きの暇リーマンでも「善処してもらうよう先方にお願いしました！」と報告しただけでは、「で、あの件どうなりました？」と数日後に突っ込まれるのは必至なんですが・・・・）
中国の狙いはあくまで第一列島線の突破にあるということ、そして中国がその野望を放棄しない限り我が国にも直接的な脅威が及ぶのは必至なのだという現実を正視したうえで、＜極東版フォークランド紛争＞の前夜であると腹を決めないと手遅れになるような強い懸念を抱きますね。（そこら辺で台湾海軍が演習をやっていたかと思いますが、海自も仲間に入れてもらったら？）
鹿児島商船の高速船「トッピー」がぶち当たった相手も、果たして鯨なのでしょうかね？
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あなたは経済および歴史オンチなのかな？
これまでの世界史の現実は、経済交流が政治統合に進んだ事例なんて、ありませんよ。逆の事例、つまり市場統合しても政治的に分離した例は数多いけど（アイルランドと英国、バルトとロシアなど）。
要するに、あなたですら、台湾をあくまでも「中国の一部」あるいは「もう一つの中国」という枠組みと予定調和論という色眼鏡や思い込みでしか見ていないってことでしょうか？
台湾を中国との関係ばかりで見るのはやめてほしいものです。
しかも、中台経済交流といっても、台湾が経済で交流しているのは、中南海じゃなくて、華南の頭の柔らかい、「中国」などどうでもいいと思っている人たちなわけです。
中国は政治と経済では、完全に違う人がやっているし、思惑も、思想もまったく違っているってことくらい、いい加減気づけよな！
台湾が投資している華南の地方政府の人間が、中南海と同じ思想と原則を堅持している、と思ったら大間違い。
というか、大体、国家主義を振り回していたら、経済発展なんかしないし、台湾人だって投資なんかしないよ。
北京がいっていることに幻惑されないように！
それから売国企業の問題ですが、ソ連があった時代にだって欧米日本でソ連に企業機密を流出させるところはたくさんあった。中国だって、産業スパイを使ってそうやって「おいしいところどり」しているのは事実です。しかし、問題は中国みたいに頭の固いところが、せっかく得た技術や情報を有効に使いこなせるかどうかをまず考えるべきでしょう。
私はそんなに心配していないけどね。
>KMTの連戦名誉主席の訪中で台湾の株式市場は急騰しているようですが・・・・
台湾の株式市場を操作しているのは国民党だから。別に不思議なことじゃないでしょ？
それに国民党だって、民進党政権だから腹いせから中国と交流するポーズを示しているだけで、本気じゃないよ。だって国民党の人間にきいても、ぜんぜん対中交流やる気ないもん（わら）。
>
沖縄タイムスは昔定期購読していましたが、独自に台湾のことを好意的に報道していますよ。
中国についても、北京政府の主張とは一線を画して、福建などの南方と独自の関係を作っているようだし。
もちろん朝日と提携しているし、旧左翼的な思想があるにはあるんだけど、沖縄という地理を生かして、台湾とも中国（華南）とも等距離にやっていこうという姿勢がある点では、朝日など本土の「旧進歩派」論壇とは異なっていると思う。
とにかく、社説など断片的な情報だけで、沖タイを攻撃するのは、それこそ「想像力を豊かにする」こと以外の何者ではないのでは？
沖縄は事実上別の国です。別の国である以上は、別の思考パターンや論理がある。沖タイはあなたが思い込んでいるような意味での「朝日的親中」ではありませんよ。
しばらく更新されてなかったようなのでご旅行かと思っておりましたが。（笑）
>中南海じゃなくて、華南の頭の柔らかい、「中国」などどうでもいいと思っている人たちなわけです。
正直この辺の感覚がイマイチ判らないだけに参考になりました。技術云々も「宝の持ち腐れ」であることを願いたいと思います。
（沖縄タイムスの件も参考になりました）
この地図は以前にどちらかで拾ったのですが、適切なものを探さないといけませんね。（汗）
＞そこら辺で台湾海軍が演習をやっていたかと思いますが、海自も仲間に入れてもらったら
３月末ごろから４月上旬にかけて大規模な演習をやってました。「日米と台湾が共同で安全保障に当たる」というメッセージが込められているはずです。と自由時報が報じていると、共同が報じてた記憶があります。
>これを黙認したら、次に中国は中間線を越えて、沖縄トラフ前面にじわりじわりと展開してくるでしょう。
同感です。
日本が竹島近海の暫定水域に調査船を派遣と言ったその日に韓国は、「両国関係に深刻な影響を及ぼしかねない」と警告してきています。この反応の早さは、見習うべきですが、「平湖ガス田」近海の立ち入り禁止への日本政府の対応策は未だなにも聞こえて来ませんね。
二階さん、麻生さんに望むのは無理なのでしょうが、安部さんのコメントも見聞きしないのは残念です。
前半は関西、後半は東京で。
関西では研究会にいろいろ出て、東京では出版社と政治家回りしていました。
しかし、日本も雰囲気が明るくなってきたね。経済指標の好転が街の雰囲気にもあらわれていた。
>
地方紙は中央や海外ネタは共同に頼っているので、共同通信の論説参考をそのまま引き写すしかない。そこでみんな共同通信の代々木色に染まってしまうのです。
>その「自然とわき出た愛国心」の芽を踏みつけてきた戦後教育の問題点について言及しているものは見られないようですね。
>
ただ、どうだろう。私は「愛国心」などを強調するのは、やはり北朝鮮を筆頭とする後進独裁国家の特徴であって、先進国ではむしろ「自虐史観」が主流だと思いますが？
米国だって現在の歴史教育の主流は、ネーティブアメリカンをいかに白人がいじめてひどいことしてきたかに重点があるようだし。
「愛国心」なるものを強調しようとしている自民党および昨今の主流の風潮は、実は日本のアジアにおける地位の低下に伴う自慰行為でしかないもので、ますます日本の地位を低めるものにしかならないと思うのだが。
そうでなくとも、日本は単一性が高く、しかも全員が「日本人」であることを疑っていない珍しい均質国家です。そんなところに「愛国心」を訴えるのは、屋上屋を架すもので、ファシズムにしか流れない。
欧州のどこに「愛国心」を強調している国がありますか？
私は「愛国」教育など日本には不要だと言いたい。
愛国などといくら叫んでも飯は食えない。
戦後の日本の繁栄は、むしろ愛国などというくだらない価値を否定して封じ込めたことにあったからでしょう。
台湾だって、本土化の流れにあっても、「台湾愛国」ぶ人はぜんぜん少ないですからね。
現実が豊かで良いものなら、別に歴史や愛国などを強調する必要なんかないわけです。
そういう意味で、自民党が求めるものは、日本を北朝鮮や中国に貶めることだ。先進国に「愛国」など必要ない。
これも実は違っていて、いい国であれば、愛国心などに頼らなくてもいいんですよ。
自虐史観こそが、日本の豊かさを反映したものであって、自慰史観を鼓吹する自民党は日本を北朝鮮のようなアホな国に堕落させようとするものだ。
自虐史観で結構。日本の過去が暗黒だと教えられたからといって、現実がよければ「それがどうした」という話でしかない。
カナダやデンマークは、貧弱な歴史しかありませんが、だからといってカナダやデンマークの現在の人間が、それで自らを卑下して落ち込んでいるわけではありません。
「自虐史観は青少年の心理に悪影響を与える」などといっている右派系論客こそが、スターリン主義に洗脳された自らの出自を示しているに過ぎないのですよ。
自虐史観で結構じゃないか。そうではない現実があるのであれば、過去が暗黒でも誰も困らない。
そもそも国家も政府も、人民の幸福があってこそ成り立つもの。人民の幸福を犠牲にしている北朝鮮がいい国ですか？自民党の主張ははっきりって、北朝鮮と同列です。自民党＝キチガイ。