私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

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卵を〝一つの中国〟に盛るな

2005年06月22日 | 極東情勢(日本とその周辺)
〝卵を一つの籠に盛るな〟という投資に関する英国の有名な格言があります。
卵を一つの籠に盛った場合のリスクを予想することは容易です。籠を落としたら最期、卵が全部割れてしまうということですね。
そこで盛る籠を分散するという知恵が生まれる。即ち、投資リスクの分散の大切さをこの格言は説いているわけです。例えば、定年退職者が退職金を老後資金として10年間運用しようという場合、彼が外貨預金の金利に目を奪われ退職金を全部つぎ込むのは愚の骨頂、為替変動リスクを全く考慮していないということになります。リスク許容度は運用期間や個人の嗜好によって異なりますが、円資産60%、米ドル20%、ユーロ20%といった具合にクレジット(通貨)の分散ということをやらねばならない。
海外に投資する企業の場合も同様のことが言えます。特定の地域に偏った投資をすると、その国の景況や政治体制の変化、為替変動リスク等を一身に受けることとなる。従って、投資地域の分散という観点が必要になってくるわけです。

通勤途上、日経の朝刊を読んでおりましたら、
「台湾の対中投資が3割減 ベトナムなどに分散」
という注目すべきニュース記事が目に留まりました。
蒋経國総統時代の台湾は、80年代中頃までは対中三不政策(近づかず、交渉せず、妥協せず)を敷いて、一種の鎖国に近い感じだったようですが、87年の大陸への親族訪問解禁を皮切りに、李登輝総統の時代も規制緩和が進みました。対岸でも小平経済開放路線を推し進めていましたから、台湾から外に向かう局面において、対中投資というのは必然的な流れであったと言えるでしょう。台湾当局は一定の対中投資規制は敷いているものの、96年を1とすると、04年の投資額は4倍ともなっています。記事中にもありますように、今回の転換点の背景としては、「反国家分裂法」による政治リスク、人民元切り上げのリスク、その他人件費上昇や電力不足といったリスクもその要因として挙げられるようです。
日本企業も、廉価な労働力が確保でき、成長が見込まれる巨大市場という〝桃源郷〟への投資に熱をあげてきたのは衆知の通りです。昨年、中国は日本の最大貿易相手国としてその地位を米国に取って代わり、日本企業による大規模な対中投資は中国の劇的な年間成長率の後ろ盾ともなっています。
とことが、そういう日本企業も、先の反日暴動で大きな冷や水を浴びせられる格好となりました。図らずも、無秩序破壊行為が対中投資のカントリーリスクの一つとなった、ということです。
70年頃の日本企業は韓国への工場進出に積極的でしたが、人件費上昇の局面においてデモ等が相次いで生産性が著しく落ち込み、次々と撤退を余儀なくされたそうです。中国においても同様の事態、いや、先の反日暴動の例からもっと酷い事態を予想するに難くはありません。単純な話としても、労働集約型産業では安い人件費というのがキーポイント。人民元の切り上げ圧力も含め、その旨みがなくなれば世界の工場としての中国のレゾンデートルはなくなります。次なる中国候補を探すだけの話です。
奇しくも反日暴動の前ですが、対中投資に積極的だったサンヨーの井植元会長は、1月号の「財界」で、
「政治問題がきちっといかなくなったら、企業が大きなリスクを持たなければならない。私も次からは、中国へのダイレクトな投資をやめようと思います」
との談話を述べていますが、反日暴動の影を受けて、多くの企業が対中投資の見直しや再検討を余儀なくされました。中には、カントリーリスクを勘案しても国内で指を加えているよりはよいという判断をした企業もあるようですが、私企業ですからそれはそれで一つの判断でしょう。

しかしながら、対中投資に熱心な企業が厳に慎むべき点を二点述べたいと思います。
一点目は、政治に対する分不相応な干渉をしないこと。
「自分たちの商売がやりやすいように、首相は靖国参拝をやめて欲しい」
とは流石の親中財界人でも口がはばかられると見え、やれ国益だ、日中友好だと論点をすり変えて意見していましたが、最近では調子に乗って、
「(首相が)羽織はかまで(靖国)神社に行くのは見た感じからして軍国主義」
などと、どこかの国の代弁者かと見紛うような信じ難いコメントをする始末。こうなるともはや利敵行為に走る質の悪い圧力団体の様相を呈しています。
企業が自らの責任においてモノを売るのは構いませんが、その商売人の都合に付き合って国も売らなければならない義理など一切ありません。
板垣英憲氏は、日本の帝国主義や植民地支配に関与してきた財界人が、自らの歴史を省みることなく政治に干渉している欺瞞を一刀両断されており、毎度ながら唸らされます。

出たついで靖国についてちょっとだけ。靖国参拝の是非を〝国内的〟に論じるのは大いに結構でしょう。しかし、靖国参拝に反対する人間は、靖国参拝の是非と中国や韓国の内政干渉の是非の区別がまるで出来ていない。
「私は首相の靖国参拝にも反対だが、靖国問題に関する中国や韓国の内政干渉も謝絶する」
こういう意見が全く聞かれないのは実に不思議でならないですね。戦争で被害云々を言うのなら、東京大空襲や原爆の被害を受けた日本国民として、アーリントン墓地やスミソニアン博物館に是非〝内政干渉ツアー〟をやるべきです。

二点目として、共産主義国家相手の商売ですから、コンプライアンスや商道徳に著しく反したり、国益を損なったりするような行為に走らぬよう自らを律する姿勢がより強く求められるという点です。私が中学の頃でしたでしょうか、輸出した部品がソ連の原潜に化けたという東芝のココム違反事件で大騒ぎになったことがありました。中国に関しては、少し前に信じ難いようなニュースを目にしました。
「中国の整備工場でジャンボ機の配線、わざと切断」
人の命を預かる商売ですから、〝安かろう、悪かろう〟などという次元の話ではなく、テロリストに金を払って機体整備させているような愚挙以外の何物でもありません。
航空業界も最近何かと、この件と何か関連があるのではないか?と勘ぐりたくようなトラブルが最近多発しているだけに全く寒心に耐えません。このニュースなどはもっと大々的に報じられて然るべきでしたし、航空会社は捜査の進捗状況や善後策等をディスクローズする義務があると言えましょう。国土交通省が今後どのように指導・監督していくのかもこの記事からは見えません。水杯を交わしてから飛行機に乗れと言っているに等しい。

台湾も日本も、対中投資のブレーキで、域内回帰の傾向が読み取れます。私が屈指の経営者だと思うキヤノンの御手洗社長は、以前から故郷の大分に積極的に工場を展開していますが、その甲斐もあって、大分県の有効求人倍率は九州一抜群によい数字となって現れています。自身を育んでくれた郷土への感謝の念も御手洗社長の胸のうちには当然あるのでしょう・・・・CSR(企業の社会的責任)という言葉が巷間よく言われておりますが、前述したような分不相応な亡国財界人と比べると、日本という国を想う姿勢の差は歴然としています。
私はデジカメもプリンターもキヤノン製を愛用しておりますが、CMに出ているハセキョーも好みですし、今後もエプソンに浮気することはないでしょう。

中国の反日ウェブサイトも続々と再開しているようですから、国家主催の反日暴動第二弾も梅雨明けくらいから開始されるのでしょうかね。
少し気は早いですが、今年の流行語大賞に、〝チャイナ・リスク〟何てどうでしょう?

※写真・・・・信義計画区の新光三越

三越は新光グループと合弁で台湾に出店していますが、信義計画区では、日本橋本店の2倍程度の売り場面積で展開する予定のようです。
店の前でカネボウが化粧品のキャンペーンやっていて何か調子狂いました・・・・



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早く支那ないか (長野)
2005-06-22 18:11:19
こんちは。毎度お疲れ様です。

トヨタや本田が支那にこだわってるうちに、

現地下請けが技術や物を朴ったり、最近は国産が頑張ってるそうで、なんのための進出だったのか、またいつもの利敵行為かと勘ぐってしまいます。

洪水・疫病に旱魃・砂漠化、大気汚染に水質汚染、汚職泥棒役人に武装集団等々、支那は相変わらず三国志の世界だから、このまま崩壊分裂してくれることを期待しております。
Unknown (masa)
2005-06-22 20:56:10
>今年の流行語大賞に、〝チャイナ・リスク〟何てどうでしょう?



いや、やはり「愛国無罪」でしょう。
長野様、masa様 (tsubamerailstar)
2005-06-22 21:04:41
コメント有り難うございます!



>長野様



何か、極東悪の枢軸国に生まれなくてよかったなぁと最近とみに思います。

しかし、こんなんで五輪とかまじでやるんでしょうかね? 72年のミュンヘン以来、しかも農民が全世界に向けたカメラの前でテロったりしそうです。いや、それ以前にネット規制とか電力不足はどうするの???(汗)



>masa様



あ~それがあったなぁ! さて、後半戦どうなりますことやら。

TBありがとうございました (shiono)
2005-06-22 21:42:38
キャノンは素晴らしいですね。これからはうちの会社に来るサービスマンさんにもう少し愛想良くします(笑)

それにくらべトヨタは奥田氏の靖国発言やバブルの頃安い人件費として南米から日系人を呼んでおいて切り捨てたので、仕事にあぶれ不良外人化をまねいたり…ダメですね。

JALの事故については、どこぞの工作員の仕業ではないかという噂もあります。
日本の国家ビジョンは? (ネット社会の水先案内人)
2005-06-22 22:13:11
TBありがとうございました。

日本は、極東を含むアジアの真のリーダーであって欲しいですよね。経済、政治でもリーダシップを発揮して欲しいものです。さもないと、中国などに都合よく扱われ、価値がなくなれば「さよなら」されるのではと思います。企業と同じで、国家ビジョンを明確にし、日本人としての誇りを持つことがベースではないかと考えています。ビジョンがないから、中国や韓国の発言や行動に、1本、筋の通った対応が出来ないのでしょうね。

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