T.Shimada's Diary

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福鉄電車のこと(5) - 200形電車

2006年12月27日 11時54分41秒 | 福鉄電車




(上:福井鉄道200形201号、中:202号、下:203号)


 前回からだいぶ間が空いてしまったが、今回と次回で、現在福井鉄道で活躍している大型電車について紹介していこうと思う。今回は200形電車について紹介する。

 200形は3編成あり、1960(昭和35)年に201号と202号、1962(昭和37)年に203号が製造された。製造された当時は、市内線に入る際電車を1両に分離する(鉄道線には2両連結する)という作業が必要であった。これは市内線に急なカーブがあったためで、80形などそれまでの電車では連結したままでの乗り入れが困難であったという。200形は連結部分に台車がある連接車というタイプによって車体の長さが短くなっていたため、分離なしで市内乗り入れが可能であり、直通の急行電車として運行された。急行運用時は翼を広げたようなヘッドマークが付けられ、福井鉄道では特別な存在だったよう。


 車内は前部にボックス式シート、後部に横掛けシートがある。連結部分は丸い床板が渡されている。

 福鉄名物のこの車両は、小型車両導入までは昼夜、急行・普通を問わず運行され、乗る機会が多かった。今年4月の小型車両導入以降も活躍は続いており、朝・昼・夕に1往復はほぼ見ることができる。

 ただ、40年以上経っていることもあるのか、200形、とりわけ201・202号の故障がたびたび起こっている。それでもラッシュ時には小型車両でまかなえない乗客を運ぶ数少ない車両であるだけに、少なくとも小型車両で十分なラッシュ運行が行えるまでは、運行を続けてほしい。


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