T.Shimada's Diary

日々の話題、過去の話題から。

ネット社会に溺れる若者

2008年06月29日 20時11分19秒 | 時事・日記
 コンピュータネットワークが一般に広く普及してから、20年ほど経つだろうか。今では世代を問わず、コンピュータを使い、ネットワークの世界に触れることが当たり前となってきている。しかし最近、ネット環境を取り巻く様々な問題が、あまりにも多く噴出している。特に、中学・高校生や大学生など10~30代の若者によるネット上の振る舞いが問題視されている。

 若年層による問題行為は、コンピュータネットワーク(以下、インターネット)上での行為をテレビゲームなどと同じ「別世界」として(無意識に)捉え、違法行為を行った事例がほとんどである。


イラストを無断転用して「借りました」に様々な意見(ネタりか、2008/6/27 11:00(yahooニュースから))
 
 この事例は、インターネット上でイラストサイトを公開していたとあるサイト管理者が、自分の許諾無しにイラストを無断転載された、ということである。転載した本人らからのコメントは「借りました」という言葉が付いており、自分たちの行為が著作権法違反に当たることに「無知」であり、かつ犯罪意識を感じていない印象を受ける。友達同士で自分たちのイラストをやり取りするような感覚なのだろうが、あまりにも不適切である。

 インターネット上に関わらず、イラストや小説などの著作物には「著作権法」による保護がかかる。製作者が著作権フリーと明示している場合を除き、製作者の許諾無しに転載、複製することは違法行為である。転載した上に作者を偽って公開した場合は、著作者人格権の侵害ともなる。

 自分も一昨年、ブログ上の写真を、他人が勝手に掲示板に投稿し「自分が撮影した」かのようにコメントしていた事例に遭遇した。幸い、現在このサイトは閉鎖されているが、しかし実際にこのような事に遭うと、非常に嫌な気分になる。その事もあり、現在、自分のサイトでは写真原版そのものを載せず、縮小加工したもののみを公開している。人によっては、写真内にハンドルネームやURLなどを入れ込むこともしているようである。


 携帯電話の技術も急速に発展した今では、中高生がインターネットを使うことは当たり前である。しかし、インターネットもまた現実社会の延長であり、他人を罵倒する、著作物を無断でコピーし自分のサイトに使う、などの違法行為は厳しく罰せられる、ことに「無知」であるように感じる。現在の高校では「情報」の授業があるが、ネット上の違反・違法行為についてあまり知らされていないかもしれない。

 これらのほかにも、迷惑メールや、いわゆる裏サイト(学校、犯罪紹介)、掲示板への不適切な書き込み(ネットいじめ、犯罪予告)、データの不正操作(福井の私立高生によるネットゲーム通貨の搾取)など、若年層が関わる事案を挙げればきりがない。

 インターネットは、コンピュータとネットワークの接続環境、あるいは携帯電話さえあれば、気軽に利用することができる。しかしそれゆえに、簡単に他人のデータを盗用したり、他人のサイトに罵詈雑言を書き込んだりする行為も容易に行われている。残念ながら、これらの行為は若年層に集中している傾向がある。今一度、インターネットの扱い方(何が良くて何が悪いのか?)について周知させる機会を設ける必要があるかも知れない。


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