ピアノタッチ・オルガンタッチⅡの自作曲の中でも述べていますが、「音符を線で結ぶように腕をもってゆくと、それできれいに弾ける」
これは年配の地位も名誉ももっているピアニストに母の死後、習いに行った時に言われました。昔、兄の先生だったから伺ったわけです・・それに私が横浜に来てから家族全員でお宅に伺った事があったからでした。その時、私と母はなんか虫が好かなく感じていたが・・
私は人に何か言われるとその事が頭にこびりついて、ずっとそれを信じ込んでしまう悪い癖があるのです。この先生の言った事はバッハやスタッカートで弾く時は
あてはまります。しかし、モーツアルトやロマン派では全くと言える程、がらりと違うのでありました。このように、マニュアルや指導というのは非常に誤解や死角があるのです。私は恥ずかしい話ですが5分ぐらいしか練習しない時が子供の頃から多かったのです。ほとんどと言っていいぐらい・・・音楽高校受験前は8時間ぐらい練習しましたが・・
でも、私は今日からは違います。モーツアルトソナタを弾いているのですが、ピアノは直角三角形のようにバッハのように弾くのではありません。ここが5分で嫌になってしまう極めて重要なポイントだったのです。ピアノはおおむね山型(真ん中で二つに折り曲げる)を無視して、山型を向こうにペタッと倒した影のような音の作りなのでした。ガラリと変わったのです。これからは何時間でも練習できそうです。
ついでにバッハは右も左も逆さ富士ではなく、きれいな山型と前回のコンサートでお話しましたが、厳密に言えば二等辺三角形を真ん中で左側に折り曲げて
重ねたような片山型なのです。(片山型と思って練習をするときれいな山型が理解できる)
今日は女神ではなく着物姿の女の人を感じました。影はこのイラストでは斜めですが真っすぐに立って向こうに影があるようにピアノを弾くのでした。