Cosmos Factory

地方は終焉を迎え、無秩序な空間は途方もなく宇宙まで続く。

ラジオにみるローカル性

2017-11-08 23:04:17 | ひとから学ぶ

 わたしのいる出先の事務所には、「北信」(長野県内には北・中・東・南という後ろに「信」をつけた地域がある)に生まれ、北信を本拠地としている者が4人いる。県庁所在地である長野市がその北信にあたるから、県内では中心的地域であることは確かだ。この北信地域にわたしも仕事で通算8年席を置いたから、まったく知らない地域ではなく、むしろ割合知っている地域でもある。ところが最近初めて知ったことがある。それも南信にいて知ったというのだから、これはかなり傾向が強いのかもしれない。

 部署の中で1台車を割り当てられて日々現場に出る人たちがいる。彼らのうち北信の人の車を借りて近くの現場に向かった際、エンジンをかけるとラジオが流れた。そのラジオは信越放送、いわゆるAМの番組。実はわたしが会社の車を運転する場合は、別の番組になっていてもチャンネルはFМ長野に合わせる。昔はそもそもFМが聴けない車もあったので、信越放送やNHK第1を聴いていたものだが、FМが入る車になってからは、ほとんどFМに合わせている。同じ南信出の若者たちもおおよそFM長野に合わせていて、これがスタンダードだとここ何年も考えていた。ただ、今の若者がたとえ会社の車の中だとしても、あまりラジオを聴かないということだけは感じていた。したがってラジオを聴くということに今まであのり意識をしなかった。ところが今年になって北信衆と現場に行くことが多くなった。そしてある若者は、「○○ラジオをいつも聴いている」と、信越放送の日中の番組を口にした。平日の毎日放送されている番組を口にするところから、ふだんもよく聴いているということはわかった。同じように北信衆が信越放送にチャンネルを合わせていることを知り、北信の人々は信越放送を「よく聴く」のだということを知った。

 いっぽう南信ばかりではないだろうが、中信も含めわたしの周囲に最近いた人たちはFM長野を聴く。考えてみればFM長野はどちらかというと松本が中心。長野中心の信越放送とは番組のローカル性が異なる。FM長野では上伊那を扱うことも多い。親近感という面で捉えると、南の者にはFM長野が、北の者には信越放送が強いと言えそうだ。それを証明しているのが、今、わたしの部署にいる北信衆なのである。今まで多くの北信衆と同じ部署に働いたし、わたしが北信に行って働いたりもしたが、初めて気がついた部分である。

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