Cosmos Factory

地方は終焉を迎え、無秩序な空間は途方もなく宇宙まで続く。

ハザ掛け2016④

2016-09-29 23:28:05 | 農村環境

ハザ掛け2016③より

泰阜村田本(2016.9.26)

 今年のハザ掛けは、どうも暗いような写真ばかり並ぶ。なぜかをあらためて言う必要もないが、水浸しの田面に干されている稲に、ハザ掛けの意図が整合していなくてなんとも情けない光景となっている。久しぶりに陽射しが稲に当たった月曜日に行った泰阜村田本では、それこそ水浸しの水田にコンバインが入って悪戦苦闘している光景が垣間見えた。周囲から刈り始めたものの、真ん中辺りまで進むと倒伏している稲と、ぬかった水田に阻まれて道半ばでコンバインは水田脇に逃れていた。そんな光景の脇の写真の水田は、見ての通り、足跡が水田の泥に隠されてしまうほど深そう。この水田では機械が入ることもなく、手で稲刈りが決行されたよう。そんな水田に作られたハザは、長めの杭で2段掛けできるように組まれている。今までのハザと少し作り方が異なる。まず1本の杭を真ん中に突いて、それを補強するようにもう2本の杭をクロスして組んでいる。ようは1本杭タイプのハザ杭に安定するように両側から支えているという感じ。構成要素としては、基本は1本杭なのである。

 

豊丘村神稲(2016.9.29)

 豊丘村神稲の天竜川端にあったハザはとても珍しい掛け方だ。鉄製のハザ専用材を使ったものだが、新しい多段型とも言える。1段目は左右にふたつ竿パイプを並べ、2段目はセンターに1本の竿を通している。ようは断面形は三角形なのである。すでに稲が掛けられているため、どういう構造になっているのか詳細は解らないが、こういう組み合わせができる専用材なのだろうか。とはいえ、この構造は欠陥ありと思う。なぜならば平行に掛けた1段目は、外側は乾くだろうが、中側が乾かないはず。とりわけ今秋のような天候不順では、外側ですら乾きにくい。それと2段目の稲は屋根形に裾野を広げているため、雨が降るとモミについた雨の吐けが悪いだろう。天候が悪いと一層もみから芽が出てしまいそうだ。隣に並べられているハザは平行2列で掛けられていない上に、1段掛けにしている。わざわざひとつのハザに3列もの稲を掛けずに分散すれば良いのに、どうしてこのようなハザを組んだのか。

続く

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