Cosmos Factory

地方は終焉を迎え、無秩序な空間は途方もなく宇宙まで続く。

複雑な思い・前編

2017-01-24 23:47:19 | ひとから学ぶ

 2年間のオツトメを終えて、もう2年間今のまま事務局を引き受けることになったものの、心配なのは音沙汰のない会員や、アプローチをされてきた方たちへの「その後」の対応の仕方だ。

 会の事務処理を行っているエクセルファイルに、退会される方が発生しないと覗かないシートがある。なぜ覗くことになるかと言えば、退会者が発生したら「抹消」ではなく退会者一覧へデータを移すようになっている。この退会者のシートには、わたしがかつて事務局をになっていた以降に退会された方がずらっと並んでいる。その方々の名前を閲覧していると、それぞれの方の退会された思いや、その後を顔を浮かべながら考えたりもする。とてもノスタルジックな世界なのだが、それだけでは済まない。なぜならばここには「除名」者もたくさん並んでいる。わたしがこのファイルを初めて作成して、その後の事務局を担われた方たちも、これをアレンジして利用されてきた。除名者の一覧を作成した方たちがどのような思いでここに会員名簿から移されたかは聞いてみないとわからないが、除名扱いするまでにはいろいろ葛藤もあっただろう。会では5年間会費を滞納すると「除名」扱いになると、かつて総会で決定されたと記憶する。ところが先年、石造物の本が刊行された際に、寄付をいただいている方たちには除名の可否に関わらず献本するということになった。そしていざ献本すると「除名」にされていたなんて知らなかった、と強い口調の反論をいただいた方もおられた。とはいえ、その方の除名一覧をあらためて見てみると、滞納額25000円と記されている。ようは5年間会費滞納だったということになる。その間会報や通信がその都度送付されていたのか、当時の事務局をされていた方しか知らないことだが、いずれにせよ滞納していたことは間違いないはず。反論されようと、滞納していた方に文句を言われる筋合いはないのだが、除名扱いにすることの難しさを思い知らされたわけだ。

 今年になって案の定、新年度を迎えて会費前納をお知らせすると、「退会します」と回答が来られた方が複数名あった。いずれも昨年度の会費を滞納されていたので、会報が発行された際には送付ストップをしていた方たち。そしていずれも昨年度の会費を納めてくださり、「退会します」と申し出られた。滞納なく退会だからなんの問題もなくクリーンな「退会」である。ところが除名扱いの方たちはそうとはいかない。結果的にこの一覧には滞納金が記録されてそのままになっている。そしてそれらの方たちには、今もって顔を合わせる方たちもいるのだ。数年前の総会でのこと、講演された講師に誘われてやってきたのだろう、まさに除名扱いの元会員が総会に参加され、さらには懇親会まで参加されたことがあった。当時の事務局をされていた方は、あえてそのことには触れずに時を共にされていたわけだが、思うところがあって当然のこと。印刷物が届かなくなったということは、滞納していたから来なくなったと、当事者は解っていることだとは思うが、それでもここに顔を出されたご本人は、除名などなんのその、と考えるほどおおらかな方に違いない。除名扱いされたともなれば、なかなか顔を出しにくいというのが本音だとは思うのだが。当時事務局をされていた方も、そして周囲でなんとなくそれを察知された方も、「きっとお金がないんだろう」程度に大きな心で彼を迎えていたと思うが、わたしなどは「ではなぜあちらの会には遠路はるばる参加されて、集会報告にその度に顔が映し出されるのだ」と思うのだが、それは小さいことなんだろうか。

続く

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