Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

ハザ掛け2016⑤

2016-09-30 23:54:12 | 農村環境

ハザ掛け2016④より

豊丘村滝川(2016.9.29)

 

 昨日の朝、通勤時間帯のこと。カッパに身を包んだ年老いた女性がバイクに乗って通り過ぎていった。ちょっと「危ないかな」と思ったわけだが、今秋を表す象徴的光景だったかもしれない。年のころからして仕事に向かうという感じではない。お医者さんに通う途中なのか、それともどうしても行かなくてはならない用事があったのか、想像もできなかったが、これだけ雨続きだと、天候が回復してから、と待っていられないのも解る。

 ということで毎日のように天候不順を恨めしく語る今日このごろであるが、今日はひさしぶりに陽が差した。久しぶりなのに、そのあい間をぬって、「稲刈り」ではなく、脱穀をしている人の姿をみた。稲刈りなら水はけが良ければ実行することもでき、実際のところ稲刈りを試みている人の姿もわずかながら目にしたが、まさか「脱穀とは」思わなかった。妻が言うには、「芽が出てきてしまう」といって慌てて脱穀した人が今日はほかでもあったようだ。おそらく乾いていないことは確か。これではハザ掛けした意味がない。コンバインで直接乾燥に掛けた方が良かっただろう。ハザに掛ける人たちは、それぞれで米を処理している人たちだから、それで儲けようという人は少ないだろうから仕方ないが、今年の収穫は最後に来て残念なことになっている感じだ。

 写真は豊丘村の北端にある滝川の間沢川沿いにある水田。手前2枚の水田と、奥の水田では、ハザの色が違う。奥は水田に伸びた稲株の緑の状況から2週間ほど前に稲刈りをしたものだろう。そして手前は今週刈ったものと思われる。奥はもう脱穀したいところ。これから天候回復すれば手前の方がコメのためにはベストといったところだが、まだ週間天気予報から傘マークが消えない。間沢川沿いにはこの下流にもハザ掛けが多く見られるが、ほとんどこんな感じのハザである。このあたりでは2段掛けして、天端にブルーシートを掛ける光景は滅多にない。

続く


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