Cosmos Factory

地方は終焉を迎え、無秩序な空間は途方もなく宇宙まで続く。

予感

2016-10-19 23:27:32 | 

すでに暗くなった屋外に出ると、
「おや、雨…」か、
天気予報でもみなかった雨の装いに
「なぜ雨なんだ」
思わず独り言を口に。
部屋まで傘を取りに戻ろうか、
それともこのまま車まで向かうか、
そんな選択がよぎったが、
「霧雨、いや小雨か…」と
当然のようにそのまま駐車場まで向かうことに。

いつもどおり城跡の坂を一気に下り、
もうそこに車が見えているところまで進むと、
背後にざわつきが。
「これは、」
明るければ振り返ることで視認できたのだろうが、
もう周囲は真っ暗。
振り返ったところで判断も、
この目でそれを推し量ることもできない。
そう思うと
わたしは一気に走り出す。
すぐにでもやってきそうなざわつきが、
背後を足早にやってくる予感は、
なかなかわたしを包み込まないので
「予感だけだったのか」
そう思って走るのをためらい始めた直後だ。
わたしは猛然と天からの雨粒で叩かれる。
もう一度
思い新たに屋根の下へと走り抜ける。
一瞬の予感と、ためらいと、ありふれた結果だけが
そこに記憶された。
まるで、
今のわたしのすべてを表しているような
「予感」

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