Cosmos Factory

地方は終焉を迎え、無秩序な空間は途方もなく宇宙まで続く。

ハザ掛け2016⑨

2016-10-15 23:04:53 | 農村環境

ハザ掛け2016⑧より

喬木村富田

 

 近年では、そしてコシヒカリを作るようになって以降最も遅い稲刈りが終わった。息子が、そして妻の従姉妹が手伝ってくれて、1日で終えられた。というかこれまでにも水がついていてなかなか乾きそうもない場所をあらかじめ手で刈っていたということもあるし、ハザも事前にひとつ出来上がっていたから早かったかもしれない。昨年は「今年の稲刈り」で触れたように9月23日が稲刈りだったから、1ヶ月近く遅い稲刈りである。ふつうなら周辺でも飛び抜けて遅い稲刈りとなっただろうが、今年はまだまだ稲が田んぼに残っている。今日もコンバインで稲を刈る姿以上に、バインダーで稲刈りをする家の姿が目立った。ようはこれからハザ掛けするというわけだ。「ハザ掛け2016」は今日で最後にする予定だが、まだまだハザの光景は10月末まで残りそうだ。

 さて我が家でついたハザはいつも通りだが、明日まで天気が良いということで、天端にブルーシートは明日掛けると妻はいう。雨さえふらなければブルーシートはなくても良い道具ということになる。もちろん今年もあちこちのハザを扱ってきたが、天候が悪かったが、天端にブルーシートを掛けない農家も多い。我が家のハザは、こんな感じに×した支柱を連続させる。それだけ支柱にする材料の杭(クインボーと言う)が豊富にあるからだ。杭は裏山から伐りだしたヒノキ。長さにして1間に揃えるのだが、老朽化してくると杭先が腐ってくる。最近は新調していないこともあってそういう杭も目立つようになったが、それでもハザをすべて作り終えても杭はまだまだ残っている。当分の間はこの杭でハザが作れそうだ。比較的まっすぐで、細めの杭を物差にして、支柱間隔を決めていく。ようは支柱間隔はおおよそ1間というわけだ。×形の支柱を作るということもあって、人よりは広めかもしれないが、人のハザを測ったことがないので実際のデータはない。支柱間隔が1間なら、×形にクロスさせるそれぞれの支柱間隔もほぼ1間である。したがって1間の杭を使って1間の幅に突いた杭を×にクロスさせ、その間隔は1間と、三つの1間が我が家のハザの構成データなのである。これによって、よそのハザのようにハザの天端に杭がそれほど飛び出ない。我が家では竿もヒノキを使っている。長さはまちまちだが、支柱間隔で3スパンから4スパン掛かるから、10メートル前後のもの。竹にくらべると重いのが難点なのと、稲を掛けたあとの滑りが悪いため、詰めて掛けるには合わないかもしれないが、乾きの悪い山間部ではその方が良いかも。

 

豊丘村壬生沢

 

 帰りがけの薄暗くなったころ、まだまだ盛んにハザ掛けをしている農家が目立った。写真のハザもおそらく今日作られたもの。以前からも触れているように、わたしの生家のハザはこんな感じだったが、それにしても×にクロスさせる支柱の間隔が狭い。強風が吹くと転びそうな感じ。ここは谷の中ということもあって、まだ稲の葉がそこそこ緑色だ。近くの谷底でまさに稲刈りを一人でされている方がいたが、けっこう青い感じ。もちろん品種によって遅いものがあって、それらの品種で比較的陽の当たらないところに植えられた稲は、とても遅いとは思えないほどまだまだ青々した稲が多い。

豊丘村壬生沢

 

 繰り返すが、今年は例年と同じ頃に稲を刈った農家もあれば、我が家のように悪天候につられて1ヶ月近く遅い稲刈りになった農家もあって、これほど収穫時期がバラついた年は今までなかったのではないだろうか。

終わり

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