Cosmos Factory

地方は終焉を迎え、無秩序な空間は途方もなく宇宙まで続く。

天竜川東岸から望む南駒ヶ岳

2017-05-19 23:36:29 | つぶやき

中川村柳沢から望む南駒ヶ岳

 

与田切川吐き出し対岸から望む南駒ヶ岳

雪形 稗まき女が現れている

 

吉瀬から望む南駒ヶ岳

 

南駒ヶ岳から宝剣岳

 

 中川村の天の中川橋を渡り、葛北から柳沢へ上っていくと、代掻きされて田植え間近という水田が尾根伝いに連なっていたが、この空間にたどり着くとそれまでの水田風景とちょっと変わった感じを受ける。一面が「赤い」という印象なのだ。実際は赤いというよりは茶色なのであるが、伊那谷の水田地帯はおおよそこげ茶系、代掻きをすると「土は黒い」という一般的な印象を受ける。ところがここではいわゆる粘土のような赤みを帯びた茶色を見せる。いわゆる火山灰土が多いという印象。伊那谷でこれほど火山灰(この地域では赤土=あかつち)色の強い水田地帯は珍しい。写真では表現しにくい色なのたが、下段から上ってくると、第一印象は「赤い」なのだ。

 仕事の用事でこの先にある柳沢集落の一部、小渋川沿いの段丘上の空間を目指していたのだが、以前にもこの空間に入る坂を下りながら思ったのは、この空間にやってくる人は集落から「見られている」と印象を受ける。柳沢の中心部から下ったところにあるこの空間は、比較的平で山の中腹にある小宇宙のようなところ。ここへ下る道からはこの空間がすっかり眼下に見える。ということは空間からもこの坂を下る車もひともよく見える。この空間には小渋川沿いから上る道がないこともないが、狭い。したがってこの下る道が唯一とも言えるほど訪れる人は使う。だから「誰が来た」と思えば、必ずこの空間のどこかの家を目指しているということになる。悪事ができない空間、そんな空間なのだ。

 中川村の天竜川東岸に身を置いていると、次の駒ヶ根市上赤須を目指そうとすると、自然と天竜川東岸沿いにある県道伊那生田飯田線を通ってしまうのは、過去の経験が根強いからだろうか。今は国道153号の与田切川橋ができ、そのバイパスに連絡する同県道の吉瀬橋もあるから、わざわざ「落石注意」の道を走る必要もないのだが、変化に富んだこの道は、頻繁に通る道ではないが故に沿線の景色を確認するために時折利用する。2枚目の写真は以前にも日記で触れている与田切川吐き出しの対岸側の道端からのもの。そういえば先日やはり仕事で与田切川を上流7キロほどのところから吐き出しまで下った。吐き出しには子どもの頃、飯盒水さんでよく訪れたし、もちろん生家から近かったので、夏場の遊び場としてよく行った。当時の吐き出し右岸側は松林が広がっていて、カブトムシの天国のような所だった。その後ここは切り開かれて水田や骨材のプラントができて、かつての光景はすっかりなくなっている。加えて今回久しぶりに足を運んで気がついたのは、河川内にヤナギなどの木がかなり鬱蒼としてきたこと。かつては真っ白だった空間が、すっかり緑で埋まっているのだ。大雨が降るたびに、火花を散らして巨石が流れ下っていた川は、今はもうない。与田切川の整備が行われたことで、伊那七谷と言われた急流がすっかり穏やかになっているというわけである。

 吐き出し対岸をさらに進むと日曽利を経て駒ヶ根市吉瀬に入る。県道端から眼下の広がりがよく見える場所がある。国道153号の中田切橋は約1キロほどの長大橋。すでに半分以上上部工が架かっている。その様子が遠景からもよく解る。正面に南駒ヶ岳の山々が捉えられるが、少し右に視線を移すと、宝剣岳の山々も捉えられるというわけだ。いよいよ夏を思わせるほどの陽気がやってくる。

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