Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

バスに長時間乗った

2017-10-14 23:02:31 | つぶやき

 京都に行くのは何十年ぶりになるだろうか。そもそも職場の旅行で行った30年以上前の1回だけ新幹線を利用したが、その後はすべて自家用車だった。民俗学会の年会に参加ということ、そして久しく京都に入ったことがないという〈最近の京都の混雑具合がわからない〉こともあって、公共交通機関を利用して入ることに。県内から参加する仲間とともに、と思ったが、いかんせん伊那谷から行くには交通の便が悪く、1日に2便だけ運行されている大阪行きの高速バスを利用することに。そもそも高速バスはあまり利用しない方のわたしには、すすまない選択であるが、時間的にも経済的にも有利ということで高速バスを迷わず選択した。

 目的地は佛教大学。京都駅からは遠い。加えて便が悪いということもあって、さらには高速バスのバス停は駅から遥か南。ということで佛教大学までの直通の交通手段がないことから、京都駅で乗り換えてバスで向かうことに。ところが、バス停を降りて最寄りのバス停に行ってみると調べていた時刻と少し違う。悩みながらもそこで待っていたお客さんに「京都駅に行くには?」と聞くと指を指して、すぐそこにやってきたバスがそうだみたいなことを言う。慌ててその人とともにバスに乗ったのだが、教えてくれた人は2つ目のバス停で降りてしまう。その後バスの窓から見える光景をうかがっていると、「ちょとおかしいかも」そう思ったが教えてくれたものだから間違いはないだうとそのまま乗っていると「終点」が表示され目的地と違う。なんと上下間違えて乗ったというわけだ。終点で運転手さんに聞くと、ここから京都駅行きが出るというので待つことに。すぐに目的のバスは発車したが、さすがに反対方向に来てしまったから、京都駅までが遠い。この間1時間半くらいバスに乗っていただろうか。もはや年会が始まっている時間になっていたので、仕方なく駅からはタクシーで向かうことに。これが前述したように佛教大学は遠いこともあって、乗車賃が高い。が、そのおかげで先ごろも触れた島村先生の基調報告は聞けなかったが、その後の発表はすべて聞くことができた。懇親会後のホテルまでの道のりも、すてに疲れ切っていてみんなでタクシーを使うことにしたが、そもそもバスを間違えた原点は、大阪行きのバスがずいぶん遅れたことにもある。事前に調べていったバス停の時刻は定刻通りに行けた場合を想定していた。遅れるのはよくあることなのに、それを想定して行かなかったのは、ふだん高速バスを利用しないわたしのせいでもある。この日バスに乗っていた時間はトータルで6時間ほどになる。京都の市バスの乗り方すらわからなかったが、この失敗でだいぶ市バスのことが分かった。が、おそらく次に乗ることがあるかどうか。

 市バスに乗って気がついたことをいくつか。

 観光地周辺に向かうバスは混雑するが、そうでないバスは空いている。そしてお年寄りが乗客に多いという印象だ。都市部も高齢化しているという証拠だろうか。間違えたバスには車いすのお客さんがいた。降りるときも乗るときも運転手さんがすぐに出てきて介助していた。車道から歩道へ誘導するための段差に掛ける板が乗車口のところに収納されていて、それを出して運転手さんが誘導しようとしたら車いすの方はそれを遠慮していた。ところがその板を運転手さんが収納しようとするのだが、なかなかもとのところに収まらない。慣れない感じだったから、めったに車いすのお客さんは乗らないということなのかもしれない。ということで車いすのお客さんが降りるために5分以上そのバス停にいたかも。

 いっぽう京都駅に向かっている途中、足が悪いようでなかなかバスに乗れないおばあさんが、乗車口で躊躇していた。さきほどの車いすの方が昇降する光景を見ていたので、運転手さんが介助に来るかと思ったら、なかなか来ない。見かねて乗っていたお客さんが手押し車をバスに乗せてあげ、さらに介助してようやくバスに乗られた。結局そのお婆さんが降りる時はほとんどお客さんがいなかったので、きっと運転手さんは来ないだろうと思って、わたしが介助してあげた。運転手さんによってまったく対応が違うということを知った。

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