白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

ついにやりました視力矯正手術

2008-11-26 04:49:30 | その他
ついにやりました。目の手術。視力矯正レイザー手術。

タイ君を妊娠したとき、夫との約束だった。
「私があなたの赤ちゃんを産んでやる。でも妊娠出産は大変なことなんだから、なにかご褒美くれなきゃいやよ。」
それで、何がいいかと聴かれ、思いついたのがこれ、視力矯正手術ことLASIK手術。

日本ではどれくらい普及しているのか知らないけど、アメリカではかなりの人がこの手術で視力を矯正している。
社員たった30人ほどのうちの会社でも、もう4人がこの手術を受けて視力を矯正した。

しかし約束はしたものの、いったいどの医者がいいかなど、夫なりにいろいろと調べて答えを出したごようす。
選んだのはWilliam Ellisという先生。彼はこの世界のパイオニアの一人。
カリフォルニアで初めてLASIKを手がけた人。彼が行った手術の数は35,000件以上。オークランドやサンフランシスコのプロ野球選手の手術もすべて彼がやった。98%以上の人が手術後両目2.0の視力になったというから、信じてもいいのではないか。

それで、初めてこの医者を訪ねてみた。
私の目がLASIKに適しているかどうか見てもらうことに、すべて無料。
「あなたの目はとても健康なので視力を矯正するだけどスタンダードではなく、色も鮮やかにできるハイデフィニションが可能です。」
は?ハイデフ? テレビじゃあるまいし、ハイデフィニションなんて。
そこで、写真を見せられた。はっきり写ってはいるけど全体的に暗い写真と、はっきり色も鮮やかに写っている写真。
「今はっきりと見えていると思っているでしょ、でもこの状態なんです。」暗い方を指差す。
「ハイデフィニション手術をすれば、こうなります」鮮やかな方を指差す。
それだけじゃありません。
「夜運転をしていて、対向車のヘッドライトをまともに見ると、視力を奪われるでしょ。あれもなくなります。」
うわ、それってすごいかも。
スタンダードなら$3500、ハイデフなら$4200。まぁ、42万円といったころでしょう。たった$700の違いで一生が変わるんだったら、安いものではありませんか。
そくハイデフでお願いすることに。
「じゃあ、再来週にスケジュールしておきましょう。」
え?そんなにすぐ?
私にとっとは、めちゃくちゃ一大決心なわけで、そんなにあっさり決められるとなんだか拍子抜けする。
でも、待つ必要なんてない。よしいこう!

っということで、やりましたLASIK。
この手術の概要は以下のとおり(ウィッキーペディアより)

『イントラレース(レーザー)もしくは、マイクロケラトーム(カンナのような機械)で角膜の表面を薄くスライスし、フラップ(ふた状のもの)を作り、めくる。表出した角膜実質層にエキシマレーザーを照射し、角膜の一部を削る(蒸散させる)。その後、フラップを元の状態に戻し、フラップが自然に吸着する。角膜中央部が薄くなるため、角膜の曲率が下がり(凹レンズを用いたのと同じ効果)、近視が矯正される。 その他、乱視・遠視も矯正可能である。』

すなわち、目に見えないレーザーで目の表面をパカット空けて、なかの細胞をちょっととって角膜のカーブの度合いを変えることで視力を矯正するわけです。

手術当日。ドキドキ、ドキドキ。
「手術は2分ほどで終わりますからね。痛くもかゆくもありません。」
頭に髪の毛を覆う帽子をかぶって中に入る。
たった2分の手術に$4200ですか?
まぁ、それはおいといて。
小さな部屋の真ん中においてあるベッドに横たわる。
医者さんが入ってきて、にこやかに言う。
「なかの赤い光を見ていてくださいね。動かず、ただ一心にその赤い光を見続けていてくださいね。」
はい!
目にパカット何かをはめて、瞬きで目をつぶらないようにする。
目薬を何滴か差して、感覚がないようにする。
そして歯医者のようなギーーーーーンという音が聞こえてきて、頭上に機械が来たかと思うと、中に赤い光が見える。
これをただ一心に見続ければいい訳ね。
目薬をまた入れられて赤い光がぼやける。
ギーーーーン、その音が近づき、一瞬真っ暗になる。
目を開けているのに、真っ暗に。
そして、何かを焼くような変なにおいがして、また光が差す。
今度はあの赤い光がすりガラスの向こうにあるように、へんなボケ具合。
それでも一心にその赤い光を見続ける。
「はーい、よくできました、次は反対の目です。」
っともうひとつの目も同じごとく、目薬を何滴かさして、ギーーーーーーン。
本当の片目2分そこそこの、短い手術。
できるだけ目を開けないように、といわれ、夫に付き添われて目をつぶったまま家に帰る。
それから睡眠薬を飲んで延々と寝る。
なぜかというと、瞬きをするのはよくないから、とにかく寝てもらうのが一番ならしい。
翌日目が覚めて、「うわぁ~~~、すごい!」
気味が悪いほど、くっきりはっきり鮮やか。
外にでてそれの違いはもっと鮮明に。
木々の葉っぱの一枚一枚まで見える。
赤と緑と青がめちゃくちゃ鮮やか。
うわ、これ、これってすごすぎる。
もうめがねもコンタクトも要らない。
すべてがはっきりくっきり。

術後の経過をチェックするために医者を再び訪れる。
視力検査の結果両目2.0と2.0。
笑いが止まらない。
やった~、ついにやりました。

新しい大統領

2008-11-16 17:52:16 | アメリカ生活雑感
選挙権がない身ではあるものの、今回の大統領選にはちょっと熱が入った。

もともと私はヒラリーの大ファンだったものだから、ヒラリーが引いてすっごくがっかりだったんだけど、選挙戦が進むにつれて「オバマという男なかなかいけるかも」っと思うようになってきていた。

選挙戦も後半に近づくと、オバマの勝利は誰の目にも明らかになってきていたものの、初の黒人大統領ということで世界中が注目していたんじゃないだろうか。

当選が決まったときの彼の演説は感動的だった。

ただね、少しひっかかることがいくつか。
初の黒人大統領とみな言うけど、彼は半分白人じゃん。
夫曰く、白人は100%じゃ白人じゃなきゃ白人とは呼ばないんだよ。
だから、うちの子供たちはアメリカでは「アジア人」になるんだよ。

なんかそれってしっくりいかないよなぁ。

それに、黒人黒人というけれど、彼は本当のアメリカ人黒人ではない。
言葉を変えれば、一時は奴隷だったアメリカ黒人の子孫ではない。

そういう意味では「黒人」の意味が薄れる。

まぁ、それでも9割近くを白人が占めるこの国で、有色人が大統領になったというのは、歴史的に見ても大きな出来事。
今回だけは選挙権がないことをすごく惜しく思った。
誰が当選するかしないかではなく、自分の意思で一票を投じたかった。



好みはアジア人

2008-11-13 10:24:24 | アメリカ生活雑感
今サンノゼに来ている日本人の友達と話しているとき出た言葉。
「やっぱりアジア人ボーイが一番よ。」
露骨に驚かれてしまった。
あれ?もちろんアジア人でしょう、何で驚くの?っと思った私。。。

でも、大学時代の彼女にしてみれば、驚くのも無理はないかも。
だって私は白人の夫を彼氏にもち、結婚したのだから。

いつからだろう、私の好みはアジア人だと気づいたのは。。。

でもね、日本にいたらみんな日本人すなわちアジア人なわけで、アジア人が特に好きだとは感じなかったわけよね。

アメリカに来て、いろんな人種が入り混じる中で生活していると、自分の好みが何人なのかがはっきりしてくる。
明らかに私の好みは白人じゃない。
夫はおいといて、白人に惹かれたことや興味を持ったことはこの8年一度もない。

惹かれるという言葉を使うと誤解を招くかも知れなけど、結婚をしていたって「あらこの人素敵ね」っと思う瞬間や、仲良くして楽しいと思う瞬間がもちろんあるわけですよ。
ただ、恋に落ちるということがないだけであって、好みのタイプというのはもちろんあります、あります。

仲良くなる子や、仲良くなりたいと思う相手はいつもアジア人。
惹かれるというよりも、親近感が沸くといったほうが正しいかもしれないけど、とにかくそんな感情をもつのは白人でも黒人でもなくアジア人です。

私の職場は全体的に年齢が若く、男がほとんど。
結婚していて子供がいるのは、私だけ。
いろいろな質問や興味の対象になるのも無理はない。

それで、私のアジア人好きは有名。
冗談でだけど、いつも人を雇うときは
「キュート アジアンボーイがいいわ」っと必ず言う。
もし白人がそういうことを言うと、人種差別と問題になるけど、
マイノリティーである私が言う場合には問題にはならない。

でも、「シャイでキュートなアジアンボーイが一番よ」っというといつも
「白人と結婚しておきながら~~~」っと茶化される。
それがまた面白い。
「ちょっとした間違いよ。」
なんて言って笑いを取る私。

冗談でもなんでも、うそじゃない。
アジア人といると落ち着くし、中国人でも韓国人でも、アジア系アメリカ人でも、とにかく同じアジア人だと親近感が沸く。

でも面白いのが、そう私が言うと、アジア系の男の子が喜ぶこと。

アジア人の男の子は、白人や黒人にすごくコンプレックスを抱いている。

私がアメリカに住んでいる友達のほとんどが白人と結婚しているというと、
「なんでだぁ~~~」っと露骨に怒る。
日本人の男の子が怒るんだったら分かるけど、中国、韓国、台湾人が怒るから笑える。
同じ人種として、なにかプライドがあるのでしょう。

「日本人の女性は白人が好きなんじゃないの。」
なんてこともよく言われる。
それを言われるたびに私は声を荒げて答える。
「日本人女性が白人が好きなんじゃないの。白人が日本人女性がすきなのよ!!!」
結構それってあたっていると思うんだけど。。。。

今までアジア人の男の子に「何人の彼女がほしい。」と聞いたことは数えられないほどあるけど、
答えはいつも一緒。
「アジア人。」

「ブロンドのゴージャスな彼女がほしいと夢見たことは一度もないの?」
っときくと、強がりかほとんどの場合は
「興味ない。」
とか
「僕の彼女は僕より小さくなくっちゃね。」
なんて答えが返ってくる。

なかなか面白い。

恋に人種は関係ないなんていうけど、やっぱり少しは関係あると思う私。
白人と結婚しておきながら何だと言われるのは分かってるけど、やっぱり親近感をもつのはアジア人を置いてほかにはいないわ。




最近の若い子

2008-11-08 13:10:32 | アメリカ生活雑感
仕事の途中、ちょっと休憩をとお茶を注ぎに行った。
そこで、若い男の同僚2人が話しているのが聞こえてきた。
1人は中国系アメリカ人、もう一人は台湾人。
2人とも二十代前半の私から見れば子供。

「おい、結婚どうなった?結局したの、しなかったの?」
「いやぁ、まだ悩んでるんだよ。」
「悩む必要なんてないだろう、早くやっちまえよ。」

そんな内容のこと。
露骨に驚いてしまった私。
「え?君、結婚するの?今付き合っている彼女と?」

すると二人とも爆笑。
むっかつくなぁ、いったい何なのよ~~~。

話によると、結婚の相手とはなんと
アニメのキャラクター。

な、何なのよあんたたち。

アニメのキャラクターに恋をするなんて、日本のオタク男の話だけだと思っていた。
それをいうと、
「何言ってんだよ、世界中どこに行っても日本のアニメキャラクターに恋している男はいるさ。」
とのこと。
いったいアニメのなにがいいのよ?っという私に。

「わかってないなぁ、これは男のファンタジーだよ。」

あんたらねぇ~~~~。


日本のポップカルチャーは、日本人が思っている以上に世界に広まっている。
特に台湾や中国はテレビドラマも、アニメも漫画も雑誌も本も映画も音楽も全部日本から輸入されている。

そういう背景があるからか知らないけど、アメリカでもアジア系移民の間では日本のポップカルチャーは白人社会よりずっと浸透している。

たとえばアニメ。
英語ではAnimationといい、アニメと中途半端なところではきらない。
でも、こと日本のアニメの話になると、アメリカでも「アニメ」という。
アニメのキャラクターといえばそれは日本のアニメのことをさす。

この2人と少し話をして驚いたことに、私が知っている漫画という漫画、アニメというアニメ全部知っている。

しかし、アメリカ人の若い男どもがアニメのキャラクターと結婚とはねぇ。

そいつらが言うには、「でも俺たちOtakuじゃないからね。」
だいたい日本語のオタクという言葉を知っている時点でかなりオタクなのよ!



変な日本

2008-11-02 05:45:29 | その他
こんど、私の同僚が日本に旅行に行くらしい。
それで、「日本に行ったら何をしようかなぁ、何かいい所知ってたら教えてよ。」という彼。
同僚の男共が、あれこれと情報を見つけては、「ここに行ってみなよ、これ試してみなよ。」っとすすめる。

でも、それを聞いていると、ちょっとあきれるっつ~か。。。
なんでそんな変なことをお前らは知ってるんだよぉ~っと。
変なことはどうやら世界に伝わりやすいらしい。

「秋葉原のメイドカフェに行けよ。」
は?あの、電車男ででてきた「旦那様何にいたしますか?」っていうやつ?
「ソープランド試してみろよ。」
「原宿に行ってコスプレ見てこいよ。セーラームーンと友達になれるかもしれないぜ。」
なんでアメリカで放送されてもないのに、セーラームーンを知ってんだよ?

「これなんか面白そうだぞ。」
一人がインターネットで何か見つけたらしい。
「ヴァーチャルワイフって言うらしい。これに登録すると、好きなタイプの女の子を選べて、そのタイプの子が朝起こしてくれたり、食事のアドバイスをしたりしてくれるらしい。」
な、なんだよそれ?
すっごく秋葉系オタクの世界。
でもなんかありそ~~~。

こんなに日本の変なところが世界に知れ渡っているとは思わなかった。。。
うちの若い男どもは京都の法隆寺などには全く興味がないらしい。

日本の文化ってかなり強烈!


中国語

2008-11-02 05:15:19 | その他
最近また何人か辞めて、新しく何人か入ってきて、また違った顔の監査部になった。
現在12人中7人がアジア人。
そのうちなんと6人が中国人。
社内は当然中国語が飛び交っております。。。

以前は広東語が主流だったので、全然興味も分かたなかったのだけど、
今は6人中2人が台湾人ということで、どちらかというと北京語が飛び交っている。

実は私、大学時代に第二外国語で中国語を選択したことがあって、そのとき中国語に惚れ込んだんです。
英語には全く興味が沸かなかった私だけど、中国語ってなんていうか、発音が面白いのと、日本語の語源が見えるような気がして、とにかく面白い。
深く勉強する機会はなかったものの、いつかはもっと中国語を習いたいとずっと思っていたのです。

それではじめました、中国語の勉強。
中国人に囲まれているから、覚えたフレーズをすぐに使うことができるのが楽しくて、楽しくて仕方ない。
会計なんかそっちのけで、中国語にのめりこんでいる私。

まず中国語の文法書を買って、一気に文法を頭に入れる。
中国語の文法とは、語順がすべて。
英語みたいに動詞の変化なんかないから、その点は簡単。

文法がある程度頭にはいったらとにかく語彙を増やす。
語彙を増やして、覚えた文法に当てはめる。
中国語の語順は英語に似ていると思っていたけど、それは基本の基本だけ。
複雑な文章になるにつれ、どちらかというと日本語に似ているところが面白い。
それに漢字をベースにしているから、語彙も覚えやすい。
ただ難しいのは、四声と呼ばれる中国語独特のトーン。
これはなかなか頭に入らないのよねぇ。

もう、楽しくて楽しくてしょうがない。
通勤中、昼休み、時に仕事中まで、中国語の勉強に励んでおります。

絶対きっと中国語ぺらぺらになってみせるわ!