3匹の子豚との日々 =DIAS CON MIS TRES CERDITOS=

スペインSpainのサラマンカSalamancaのラ・アルベルカLa Albercaから不定期につづります。

アメーバと私達

2010-04-26 01:56:37 | Hymne a l'amour




アメーバ、信号伝えて結束 「意思決定は全会一致」

共同通信の記事から(2010/04/23)

 飢餓状態に陥った単細胞生物のアメーバ(細胞性粘菌)が、
互いに空腹の“信号”をやりとりして生き残りに有利とされる
集合体になる仕組みを解明したと沢井哲東京大准教授(生物物理学)ら
の研究グループが23日付米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。

 集合は特定の細胞がリーダーとなって号令をかけるのではなく、
個々の細胞が出す信号のリズムが偶発的に同調して起きることも判明。
沢井さんは「アメーバ社会の意思決定は全会一致の民主主義」と話している。

 アメーバは土の中にすみ、単体の大きさは0・01ミリ程度。
飢えると単体で餌を探すのをやめ、集合体として結束する。

 研究グループは、一つ一つの細胞が信号を伝える誘因物質
「サイクリックAMP」(cAMP)を放出する様子を、蛍光
タンパク質を利用して観察する手法を確立。
200個の細胞から成る集団で実験した。

 すると、当初は個々の細胞がばらばらにcAMPを放出していたが、
時間がたつとcAMPの濃度が高まった場所で6分間隔の放出が開始。
この放出リズムが波のように伝わって集団全体が同調し、その場所を
中心に細胞が集合することが分かった。
これまでcAMPが集合にかわることは知られていたが、詳しい過程は
不明だった。



アメーバ(光っている部分)が、飢えから生き残るために時間の
経過とともに集合する様子(左から右)(沢井哲東京大准教授提供)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この記事は、とても面白い!
見つけた瞬間、すごい、これはすごいことだと思いました。
一人の体内だったら、神経シナプスの伝達の原初の形なのかも・・・。
他者との間だったら、テレパシーなのかも・・・。
地球レベルなら・・・、宇宙レベルなら・・・、と広げて考えたら、
何だかわくわくしてきました。

インターネットの電気信号の伝播にも似ています。

この発見は、これからの未来を変えていくための、素敵なヒント。
皆が、今の状況を何とか変えたい、良くしたいという思いを
持つことが、他者へ伝播し、世界中の人々に広がっていく・・・。
そんなメッセージだと感じました。


アメーバーで実証された信号の伝播の様子は、前に書いた
「人間とチンパンジーの差」の記事の中で紹介した
筑波大学名誉教授・村上和雄の論文。「心」を変えてヒトは進化する
とつながっているような気がします。

心のあり方が良い遺伝子のスイッチをオンさせる、ということが科学的に
証明されつつある、ということを知り、未来に希望の光が。。。
宿命がDNAの配列だとすれば、それは変えることはできない、でも、
良い遺伝子のスイッチをオンすることで、運命を変えることができるのかも。
つまり心のあり方を変えることで、自分の運命を変えることができるってこと。


すごく、嬉しい気持ちになりました。

ついでに、過去記事「脳のアンチエイジング」もリンクしておこう...。



一番上の写真は、4月21日の朝焼け。
20日と2日連続でした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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お試しになったら、感想聞かせてくださいね!



25/04/2010
晴れ。暖かい。
というか、もう初夏の兆し。
冬から春を通り越してしまった感じ。

昨日、4月24日より、奈良の平城宮跡地にて、
《 平城遷都1300年祭 》が始まる。
たまのをさん情報

 

2022/6/23 (5.25)追記

虹色オリハルコのブログの今日の記事にコメントを入れたのですが、
この記事のことを書きました。

創作ブログで、2018年に、「危機状況のアメーバ」という記事を書きました。

先日、アメブロで、リブログ(転載)記事を書きました。

””危機状況のアメーバ”” ∞ 追記あり

あっちこっちが、織物のように絡み合い、つながっている感じ。。。

 

2023/4/25 (3.6) 追記

アメブロで記事を書きました。

アメーバと私達

   

 

  

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30 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちわ (エフライム)
2010-04-26 15:18:30
hiromiさん、こんにちわ
ブログはじめて訪問します。

このアメーバの記事はふるいちさんのブログで読みましたが、驚きました。

かれらの言葉は、0と1のモールス信号のようなものなのでしょうね。

アメーバが言葉を持っているくらいですから、全ての生き物は言葉を持っているのかも知れませんね。

>>一人の体内だったら、神経シナプスの伝達の原初の形なのかも・・・。

きっとそうだと思います。

一人ひとりの意識は、共有意識の中で繋がっているようですから、一人の想いは世界中の人の意識を変えると私も思います。

百匹目のサル現象は、本当にあると思いますよ。
返信する
エフライムさんへ (hiromi)
2010-04-26 17:16:45
ご訪問・コメントありがとうございます。

自分のブログの更新よりも、まゆみさんのところでコメント書いている方が多いのですが、このアメーバの記事については、自分できちんと書かなくては・・・と思いました。

何故だか、今ある全ての問題が、この事を皆がそれぞれ自覚することによって、解決に近づくのではないかと思ったのです。
だから、自分の言葉で何らかの発信をしなくては・・・と。

>かれらの言葉は、0と1のモールス信号のようなものなのでしょうね。
これは、デジタルの世界と一緒。
っていうことは、コンピューター同志をつなげる、インターネットも本当に同じですね。私達の思いは、インターネットの網の目を通って世界中に伝播しているんですね!

なんだか、またわくわくしてきました!

エフライムさん、また気が向いた時に遊びにいらしてくださいね!

返信する
ミトコンドリア (hiromi)
2010-04-26 17:39:25
ミトコンドリアがエネルギー作る仕組み解明…兵庫県立大教授ら

 生物が生命活動のエネルギーを作るため、細胞内の小器官ミトコンドリアが呼吸で取り込んだ酸素や水を変化させる仕組みを、兵庫県立大の吉川信也教授、村本和優准教授らのグループが解明した。

 ミトコンドリアは二重の膜に包まれた構造で、水や酸素などを化学反応させ、エネルギー源となるアデノシン三リン酸(ATP)を合成している。

 吉川教授らは、内側の膜上で、酸素と水素イオンが電子をやり取りする反応を担う「チトクロム酸化酵素」に注目。牛の心臓からこの酵素を取り出し、大型放射光施設「スプリング8」で解析した。

 その結果、まず酵素に含まれる色素「ヘム」の一種が内膜を通じて酸素をキャッチ、別のヘムから電子を受け取っていた。電子を失った側のヘムは、プラスの電荷を帯び、水素イオンを反発力で一気に外膜へと送り出し、ATP合成の燃料に変えていた。

 ヘムには、水素イオンの通り道をふさぐ役割もあり、1000分の1秒の速さで「扉」を開閉。有害な活性酸素が発生しないよう制御していた。吉川教授は「想像以上に精密な働きをしていた」と話す。成果は米科学アカデミー紀要に発表した。
(2010年4月26日 読売新聞)

http://osaka.yomiuri.co.jp/university/research/20100426-OYO8T00400.htm

細胞内のエネルギー活動の解明、とくにミトコンドリアは、細胞内に取込まれた別の単細胞生物とも言われているから、興味深い。
ただ、イメージしにくいので、この解明が何につながるのか、今の私には分からない。。。
とにかく細胞レベルでの観察が行われ解明が進んでいるということだけは、分かる。う~ん。。。
返信する
有難うございます♪ (RIKO)
2010-04-26 22:20:29
hiromiさん、
トラックバックエントリーして下さって、有難うございます。とても嬉しいです♪
ブログを更新するのが精一杯で、他は何が何やらサッパリ要領を得ない私ですが、もっとPCを使いこなせるよう勉強しなくてはと思っています。
PCちゃんの調子もあまり良くないので・・・足ふみ状態ですが・・・。

それにしても、アメーバーの世界って本当に凄いですね!! 本当に神秘的です。
人間の神経シナプスの伝達そのもののようですね。人間も電気、宇宙も電気(プラズマ)だらけですものね。面白いですね♪

今後とも、どうぞよろしくお願い致します。


返信する
RIKOさんへ (hiromi)
2010-04-27 02:14:09
単細胞のアメーバができるのであれば、人間も出来るはず。。。
そう思って、希望が湧いたんです。。。
みんなで、明るい未来に向かって、旅立ちたいですね!
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
返信する
はじめまして (echu)
2010-04-28 13:22:47
odmsyさん、きらきら星さんより参りました。
アメーバ、シナプス等一連のパターンについて、
難治性のてんかん治療の一つに、ケトン食療法があるのですが、省略していいますと、炭水化物の摂取を極端に抑え飢餓状態にもって行き、ケトン体を増やすとゆう治療です。てんかんは脳内の電気信号が異常に放電され脳神経に打撃を与える症状ですが、
飢餓状態といういわばショック、刺激を与えることにより、発作を抑えシナプスの発達を期待するというのがケトン食療法です。この様な治療にも記事のようなパターンと似た様なことなのかな?と感じました。  あと、、、hiromiさんのブログの記事で
銅鐸に関することがありました。 実は私の生まれ育ったのが滋賀県の銅鐸の町です(*^_^*) 子どもの頃はよく土器探しをして遊びました。掘ればすぐ何かが出てくる面白いところでした。懐かしいです。現在も滋賀に住んでおります。またおじゃましたいと思っています。よろしくm(_ _)m あ!私も3人の子の母です(^^)/
返信する
echuさんへ (hiromi)
2010-04-28 19:35:05
初めまして!
ご訪問ありがとうございます。
odmsyさん、きらきら星さんのところにリンクを紹介しておいて良かったな・・・と思っています。

私の父方の曾祖父までは、滋賀県の銅鐸の町近くの三上山近辺に住んでいたのだそうです。詳しいことは何も聞かされていませんが、いろいろあったようです。
滋賀あたりというのは知っていたのですが、三上山近辺と聞いたのは、つい去年のことでそこから、興味が広がりました。
調べていくうちに、私の先祖は銅鐸を造ったり使ったりする人達だったんじゃないかな・・・と思うようになりました。(憶測ですが・・・)
echuさんも、遠い親戚だったりして・・・。そうだったら嬉しいですね!
日々の事にかまけて、調査はほとんど進んでいませんが、ライフワークとして行きたいと考えています。
これからもどうぞよろしくお願いします。
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はじめまして (孝彦)
2010-04-29 03:08:53
お返事は、自分のほうに書いておきましたけれど 自分自身についてすこしだけ
人生 好きなように生きてきたので いまさら環境についてなにもいえる わけでもありません 賛成反対という 構図は人生のなかで エゴという正義のもとに どれだけ 自分を正当化して 生きてきたかといえば 原発どころの騒ぎではないことに 気がつきます
自分が正の立場に立ったと うぬぼれていた反対側には 負の人がいたわけです まるで 生きながらにして 地獄の閻魔様の前に立たされている気がしています
コメントしていただいて、こんな自分の整理ができました 重いです
返信する
孝彦さんへ (hiromi)
2010-04-29 03:44:05
>こんな自分の整理ができました 重いです
私自身、報道やいろいろな方のブログを読む中で、日々いろいろ考えていますが、コメントにしたり、記事として言葉に出来るのはほんの一部です。
自分自身の感じたこと考えたことを整理しながら、未来を良くする何かにつながるように、誰かに何かを伝えられるように、書いています。
重いです。というのは、悪い意味じゃないですよね。生きていることの責任は決して軽くない、全ての人に対して重いのだと思っています。今この瞬間の決断も。。。
返信する
素晴らしい!!! (アブドゥッラー・ザ・ブッチ)
2010-05-13 09:35:08
素晴らしい。感動で胸がいっぱいになり、涙が溢れて来ました。私のブログでも以前取り上げましたが、原始仏教教団の意思決定システムが、この「全会一致の民主主義」なのです。スリランカの僧団では、今でもこのシステムに従って意志決定がなされていると言います。

貴重なお話をありがとうございました。
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