ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2008、今日は クレメンス・ヘルスベルク楽団長講演会 だ。
講演のテーマは第一部 『カラヤンとウィーン・フィル』、第二部 『ウィーン・フィルハーモニー協会創立 100 周年を迎えて』。
合間にウィーン・フィルの精鋭による弦楽四重奏曲が織り込まれ、知的欲求ばかりでなく、芸術的欲求も満たされ、非常に有意義な時間であった。
講演で興味深かったのはやはり第一部。
カラヤンはウィーン・フィルと最も長く仕事を共にした指揮者だが、何もずっと良好な関係だった訳ではなく、関係が悪化した時もあったという。
その辺りの事情を楽団長から直接話を聞くにつけ、カラヤンとウィーン・フィルの距離感をとてもリアルに感じ取る事が出来た。
そして楽団長が繰り返し言っていたのは、カラヤンはとかく傲慢で独裁的だったと言われるが、そんな事は決してなかったという事。
音楽的に長けていただけでなく、楽団員とのコミュニケーションにも気を遣い、円滑に仕事を進められるような配慮も欠かさない人柄の良い人物だったという。
途中、ゲスト・スピーカーとして今回のツアーを率いる リッカルド・ムーティ もそこを強調していた。
ムーティからは、「パブリックの前で喋るのは初めてです」 という貴重なカラヤンとのエピソードも聞く事が出来、大変興味深かった。カラヤンの存在がすぐそこに感じられるような気がした。
僕自身、実はカラヤンの音楽や人間性や哲学に疑問を感じている一人であるが、ウィーン・フィルがカラヤンと良好な関係を築いていた事にこれだけ誇りを持っている事を知り、もう少し違う角度からカラヤンの存在を再考する必要があるのかな、と思った次第である。
しかし、こんな面白いプログラムを毎回用意してくれるウィーン・フィルに、改めて心から感謝したい。
講演のテーマは第一部 『カラヤンとウィーン・フィル』、第二部 『ウィーン・フィルハーモニー協会創立 100 周年を迎えて』。
合間にウィーン・フィルの精鋭による弦楽四重奏曲が織り込まれ、知的欲求ばかりでなく、芸術的欲求も満たされ、非常に有意義な時間であった。
講演で興味深かったのはやはり第一部。
カラヤンはウィーン・フィルと最も長く仕事を共にした指揮者だが、何もずっと良好な関係だった訳ではなく、関係が悪化した時もあったという。
その辺りの事情を楽団長から直接話を聞くにつけ、カラヤンとウィーン・フィルの距離感をとてもリアルに感じ取る事が出来た。
そして楽団長が繰り返し言っていたのは、カラヤンはとかく傲慢で独裁的だったと言われるが、そんな事は決してなかったという事。
音楽的に長けていただけでなく、楽団員とのコミュニケーションにも気を遣い、円滑に仕事を進められるような配慮も欠かさない人柄の良い人物だったという。
途中、ゲスト・スピーカーとして今回のツアーを率いる リッカルド・ムーティ もそこを強調していた。
ムーティからは、「パブリックの前で喋るのは初めてです」 という貴重なカラヤンとのエピソードも聞く事が出来、大変興味深かった。カラヤンの存在がすぐそこに感じられるような気がした。
僕自身、実はカラヤンの音楽や人間性や哲学に疑問を感じている一人であるが、ウィーン・フィルがカラヤンと良好な関係を築いていた事にこれだけ誇りを持っている事を知り、もう少し違う角度からカラヤンの存在を再考する必要があるのかな、と思った次第である。
しかし、こんな面白いプログラムを毎回用意してくれるウィーン・フィルに、改めて心から感謝したい。