昨日は NHK ホールにて、レナード・スラットキン指揮、NHK 交響楽団の演奏会。
僕にとって今年最後の “第九” 演奏会。
前日・前々日と、ギュンター・ノイホルトという意味不明の迷指揮者が、この人類の至宝である珠玉の名曲を完全に冒涜した瞬間を目の当たりにしてしまった為、少し感傷的な気持ちで NHK ホールに入った。
いつも思う事だが、NHK ホールなんてオーケストラの演奏会などには使って欲しくないような音響的にデッドな空間。
でもやっぱり N 響の、しかも第九演奏会の集客力は凄い。毎年来ているが、毎回あんなに一杯にしてしまうのだから、あのホールの収容力じゃないと無理なのだろう。
ちなみにデッドで良い面が無い訳ではなくて、例えば観客の出す咳やその他ノイズが響きにくいため、より音楽に集中出来たりする一面もある。
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閑話休題。スラットキンの第九だが、これが実に感動的だった。
いや、はっきり言ってコバケンの演奏ように味の濃いものではなかったのだが、テンポの取り方、抑揚の付け方などが僕の好みにピッタリ合致。
よくツボを押さえた名演だったと思う。
各楽章で何度も涙してしまった。こんな事は初めて。
ゆったりめのペースで、彫の深い、深みのある第一楽章。
天国的な、いつまでも浸っていたいと思わせる第三楽章。
そして、前半ゆったりと、がっしりとした大きな構えで進み、クライマックスでは天に昇るが如くまっしぐらに進んで行くさまを見事に表現した第四楽章!
いやぁ、素晴らしかった。
今年の締めくくりに相応しい演奏会であった。
アメリカ人の指揮者には深みを期待していなかったのだが、スラットキンは一味違うなと直感した。
良い年を迎えられそうである。
僕にとって今年最後の “第九” 演奏会。
前日・前々日と、ギュンター・ノイホルトという意味不明の迷指揮者が、この人類の至宝である珠玉の名曲を完全に冒涜した瞬間を目の当たりにしてしまった為、少し感傷的な気持ちで NHK ホールに入った。
いつも思う事だが、NHK ホールなんてオーケストラの演奏会などには使って欲しくないような音響的にデッドな空間。
でもやっぱり N 響の、しかも第九演奏会の集客力は凄い。毎年来ているが、毎回あんなに一杯にしてしまうのだから、あのホールの収容力じゃないと無理なのだろう。
ちなみにデッドで良い面が無い訳ではなくて、例えば観客の出す咳やその他ノイズが響きにくいため、より音楽に集中出来たりする一面もある。
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閑話休題。スラットキンの第九だが、これが実に感動的だった。
いや、はっきり言ってコバケンの演奏ように味の濃いものではなかったのだが、テンポの取り方、抑揚の付け方などが僕の好みにピッタリ合致。
よくツボを押さえた名演だったと思う。
各楽章で何度も涙してしまった。こんな事は初めて。
ゆったりめのペースで、彫の深い、深みのある第一楽章。
天国的な、いつまでも浸っていたいと思わせる第三楽章。
そして、前半ゆったりと、がっしりとした大きな構えで進み、クライマックスでは天に昇るが如くまっしぐらに進んで行くさまを見事に表現した第四楽章!
いやぁ、素晴らしかった。
今年の締めくくりに相応しい演奏会であった。
アメリカ人の指揮者には深みを期待していなかったのだが、スラットキンは一味違うなと直感した。
良い年を迎えられそうである。