テナーギターその後

2009-08-15 | Instruments


詳細不明だったテナーギターですが、
デュッセルドルフの弦楽器コレクターのサイトで、
そっくりな楽器を発見しました。
上の写真と比べてみて下さい。(リンク切れてしまいました)

De Vekey のバリトン・ウクレレとあります。
ボディー形状、モザイク、裏板の木目など、
同じ人が作ったとしか思えません。

調べてみた所、イギリス Bournemouth という街の製作家、
Aladar De Vekey である事が分かりました。
19世紀末頃からその街に住み、
主にパーラーサイズのギター等を作っていたそうです。

テナーギターを譲って頂いた方もロンドン在住で、
19世紀末から20世紀初頭の楽器だろうとおっしゃっていたので、
先ず間違いないのではと思います。

特注ケース

2009-06-15 | Instruments


先日の「ショーロの森」ライブでテナーギターのお披露目をしました。
今回は「A Ginga do Mané」と Pedro Amorim の「Já Nem Me Lembro Mais」の2曲。
音の通りも良く、その独特な音色に好評を頂きました。

音域は通常の鉄弦アコースティックギターとほぼ同じなのに、
調弦や弦長が違うので全く違った響きがします。
これが弦楽器の不思議なところ。

ケースがなかったので特注で作ってもらいましたが、
バンドリンと2本持ち歩くのはちょっと大変です。
いつかテナーギターだけのライブも出来ればと考えています。

Violao Tenor

2009-05-30 | Instruments


最近入手したテナーギターと格闘中です。
素朴な音色がたまりません。

調弦はバンドリンの五度下。
楽器の保持はバンドリンより楽ですが、
弦長が長いので運指はギターに近くなります。

困ったのは記譜法。
バンドリン同様に実音にすると下線だらけになってしまいます。
五度上げの移調譜も考えましたが書き直しが面倒です。

結局、通常のギター譜のようにオクターブ上げ表記にしました。
音域はギターとほとんど同じなのでこれは妥当なところでしょう。

あとはバンドリンから持ち替えた時に混乱しないように慣れる事。
弦楽器は音より視覚で覚えている要素が多いですから。

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6/5追記
曲によっては実音表記の方が良いようです。
それだけ使える音域が広いという事でしょうか。