生産技術科の一日

設計・製図・加工・制御・・・メカニカルエンジニア達の記録。現在名・・・メカニカルエンジニア科

作業の急所(技能照査10)

2006年02月23日 | 2005

今週中の完了を目指して、取り組む実技課題。連日合格者が出ていますが、思うように行かず伸び悩んでいる現実もあります。

ペースアップのために、段取り時間の短縮が必須であることは、これまで述べてきたとおりですが、その中でも大きなウエイトを占める材料の心だしに手間取り、ペースをつかめない生徒がいます。

今日の実習の最後に、1時間ほど集中的に心だし練習を行いましたが、これまで10分以上かかっていた作業が、コンスタントに5分以内(最短は2分20秒)で出来るようになりました。与えたアドバイスは、ただひとつ、材料をつかむ前にツメ(4爪チャック)の位置を揃えなさい、ということだけでした。これだけで心だし時間が半分以下になりました。

すべての作業には、それを正確に速く行うためのコツがあります。急所と呼ばれるもので、理に適い根拠のあることです。これを知っているかどうかで時間と精度に、大きな差が出てしまいます。もちろん、今まで教えていなかったわけではありません。きっと、忘れていたのでしょう。

この他にも彼にしなければいけないアドバイスは、いっぱいありますが、焦らず一つずつ自分のモノにしていけばいいのだと思います。