ネットオヤジのぼやき録

ボクシングとクラシック音楽を中心に

伝統のイングルウッド・フォーラムにボンバー・レフトは炸裂するか - 左拳にすべてを託し三浦が再渡米 -

2017-07-16 04:45:26 | Preview
■7月15日/イングルウッド・フォーラム,米カリフォルニア州/WBC世界S・フェザー級タイトルマッチ12回戦
王者 ミゲル・ベルチェルト(メキシコ) VS 元王者/1位 三浦隆司(帝拳)



「ボクシングに三段論法は通用しない」とよく言われる。AとBが戦いAが勝ったからと言って、Bに負けたCがAより弱いとは限らない。AとCのどちらが強いのかは、2人が実際に戦わない限りわからない・・・。

フランシスコ・バルガス(メキシコ)に逆転KO負けで王座を追われた三浦が、バルガスをKOして王座を奪取したベルチェルトに挑む。三段論法が通用するのか否かは別にして、バルガス戦で見せたベルチェルトの試合運びは安定しており、打って良し,守って良しの印象が強い。

一定の被弾を覚悟で、愚直に前進を繰り返しながらボンバー・レフトの一撃を狙う三浦のファイタースタイルは、ボクシングもできるベルチェルトにとって組し易いと思われても止むを得ず、「三浦有利」の前評判を期待するのは難しい状況。但し、三浦の左が秘める爆発力は侮りがたく、一発決まればどう転んでもおしかくはない。直前のオッズも、そうした見方を見事に反映している。


□主要ブックメイカーの賭け率

<1>5dimes
ベルチェルト:-305(約1.33倍)
三浦:+275(3.75倍)

<2>BOVADA
ベルチェルト:-325(倍)
三浦:+250(倍)

<3>WESTGATE/LAS VEGAS
ベルチェルト:-300(約1.3倍)
三浦:+250(3.5倍)

<4>MYBookie
ベルチェルト:-320(3.6倍)
三浦:+260(約1.31倍)

<5>ウィリアム・ヒル
ベルチェルト:4/11(約1.36倍)
三浦:11/5(3.2倍)
ドロー:20/1(21倍)

もっと大きな差が付くのではないかと思っていたので、「意外と接近しているな。」というのが率直な感想。一昨年11月のバルガス戦における倒し合いもさることながら、海千山千のミゲル・ローマンをボンバー・レフトでねじり伏せた、今年1月のエリミネーターがそれなりに評価されているようだ。

ベルチェルト,バルガス,三浦のWBC3強に、遂に米国デビューが実現したWBA王者ジェスレル・コラレス、ホセ・ペドラサを倒してIBF王者となったジャーボンティ・ディヴィス、去就について黙したままの内山高志を含めて、130ポンドの先頭集団を形成するトップグループの実力に、特別大きな開きは無いと考えている。

例えば、今三浦と内山が再戦したら、勝つのは内山だと信じて疑わない。ジャブの精度と威力が健在なうちは、おそらく何度やっても三浦が勝つのは困難だと思う。同様に、当て逃げ待機戦術に徹するコラレスにも、三浦は九分九厘勝てない。しかし、なまじ身体能力が高いが故に隙を見せることが多いディヴィスには、ボンバー・レフトを叩き込むチャンスが拡大する。

ニコラス・ウォルタース戦の圧勝により、完全に頭1つ抜け出た感のあるワシル・ロマチェンコも、ベルチェルトやコラレスとまともに勝負したら、ウォルタース戦をそのまま再現できるとは限らない・・・と、個人的にはそんな思いも抱きつつ話を元に戻そう。


ベルチェルトのボクシングは、いたって正攻法。コンパクトなガードを堅持し、ジャブ,ワンツーからセットアップする、絵に描いたような近代ボクシングのスタンダードであり、返しのスリーも上下に打ち分ける左フック,アッパーの一辺倒ではなく、左ショートストレートや右をダブルで持って行く等々、コンビネーションもなかなか多彩。

KO率の高さから、破壊力抜群のハードヒッターと思われがちだが、パワーショットは7~8割にセーブ。崩しと捨てパンチも厭わず、丁寧な組み立てでじっくり追い込んで行く。実力差が明白な格下には、崩しがそのままフィニッシュに直結する為、結果的に早い時間帯のKOになってしまうだけのこと。

一目でわかるのは、バランスの良さ。フィジカルも強い。正確な数字は不明だが、リバウンドの効果も抜け目なく利用している。本番当日の上半身の厚みは、相当なものだ。

体幹が強く軸がブレない。スムーズなシフトウェイトが無理のない前進と後退を可能にし、サイドへの動きも問題無し。前にのめってしまうほどの強振を慎み、接近戦ではブロック&カバーを徹底。ボディワークと眼(防御勘)に頼った雑な守りはけっしてやらない。

堅実と言うよりは、質実剛健。専守防衛ではなく、積極的に攻め崩す姿勢を常に保ち、なおかつ無理は避ける。こうやって書き連ねて行くと、なにやら難攻不落のスーパー王者のように思えてくるが、優れた安定感はワンパターンと表裏一体。一旦有効と判断した攻め手を変えず、一定のテンポとリズムを持続する傾向が強く、全体的な流れという点では変化が少ない。しぶとく粘られると膠着しいところは、ローマン・ゴンサレスに少し似ている。


地力は五分のバルガス戦でも、スパートする際の着火スピードを比べた場合、前チャンプに軍配を上げざるを得ず、私はバルガス優位と見ていた。最大の懸念材料は、疲労とダメージ。三浦,オルランド・サリド(V1/マジョリティ・ドロー)と激闘が続き、ベルチェルト戦まで7ヶ月のスパンを開けてはいたものの、回復の具合はリングに上がるまでわからない。

そしてバルガスは、やはり痛んでいた。1発貰った時の効き方が違う。体全体の動きも硬く、3~4発続くベルチェルトのコンビネーションに反応できず、ラウンドが進むにつれて疲弊消耗の色を濃くしていった。

内山のジャブで完全に眼を潰されても倒れなかった三浦は、バルガスよりもタフで頑丈だが、KO負けしたバルガス戦に続いて、1月のエリミネーターでもミゲル・ローマンのパンチをしたたかに浴びている。大分以前になるが、カンクンでのセルヒオ・トンプソン戦(2013年8月/V1)でもかなり打たれていた。三浦の反応に鈍化の兆候を感じるファンがいたとしても、真っ向から否定しづらいのも確か。

機動力に欠ける三浦は、どうしても相手の正面に止まる時間が増える。長期戦になればなるほど、被弾のリスクも増して行く。ベルチェルトのコーナーを率いるチーフ・トレーナーのアルフレド・カバジェロ(ファン・F・エストラーダを指導育成)は、早い段階から「打撃戦は厳禁。」と繰り返し話しており、ベルチェルト自身も「打ち合い回避」をキーポイントに挙げている。




ベルチェルトの安定したリズムとテンポに合わせてしまうと、三浦の勝機は限りなくゼロに近づく。ヒットマン・ハーンズを一息で呑み込んだマーヴィン・ハグラーよろしく、スタミナを度外視して初回から猛然と突っかけ、乱戦模様に持ち込むのも一策ではないのか。あるいは、開始ゴングと同時に猛烈な勢いで突進し、レネ・アルレドンドの体が温まり切らないうちにラッシュを仕掛け、見事失神KOに屠った若き日の浜田剛史・・・。

ミゲル・ローマンには、持ち味の”我慢比べ”が通用した。ボディブローで根負けしたローマンは、最終回にボンバー・レフトを食らって撃沈。しかしながら、真っ正直な正面突破のみで、ベルチェルトを白兵戦に引きずり込むのは容易ではない。

ここは敢えて、”波乱のスタートに大いなる期待を”と書き添えておこう。


◎ベルチェルト(25歳):前日計量129.2ポンド
前WBO暫定王者(V1)
戦績:32戦31勝(28KO)1敗
身長:170センチ,リーチ:180センチ
右ボクサーファイター

◎三浦(33歳):前日計量129.2ポンド
元WBC王者(V4)
戦績:36戦31勝(24KO)3敗2分け
アマ通算:40戦34勝(22RSC・KO) 6敗
2002年高知国体優勝(金足農業高校在学中)
身長:169センチ,リーチ:177.5センチ
左ファイター




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□リング・オフィシャル

主審:ラウル・カイズ・Jr.(米/カリフォルニア州)

副審:
マックス・デルーカ(米/カリフォルニア州)
ヒューバート・ミン(米/ハワイ州)
マウロ・ディ・フィオーレ(伊)

立会人(スーパーバイザー):マイケル・ジョージ(米/ロードアイランド州/WBCシルバーチャンピオンシップ副委員長)


どんな面子が揃ったところで、ジャッジの心象はボクシングもソツなくこなすベルチェルトに傾く。狙い通り競った展開に持ち込むことができたとしても、判定になれば三浦の不利は明々白々。ボンバー・レフトで倒し切る以外に、三浦の選択肢はないと見るのが妥当。


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□関連記事及び映像

<1>三浦隆司あす世界王座奪回へ、長谷川穂積氏も激励
7月15日/Boxing News
http://boxingnews.jp/news/49539/

<2>三浦隆司アメリカ到着「いい意味で落ち着いている」
7月10日/Boxing News
http://boxingnews.jp/news/49357/

<3>ベルチェルト「打撃戦は禁物」 7.15三浦迎撃に万全
7月7日/Boxing News
http://boxingnews.jp/news/49241/

<4>BANGER TAKASHI MIURA EMBRACES THE VIOLENCE
7月14日/リング誌
https://www.ringtv.com/504641-banger-takashi-miura-embraces-violence/

<5>映像:ファイナル・プレス・カンファレンス
LIVE! Berchelt Vs Miura Press Conference
https://www.youtube.com/watch?v=Ral_T2VtMOM

<6>映像:前日計量
BERCHELT VS MIURA, SMITH JR VS BARRERA, CORRALES VS CASTELLANOS WEIGH IN
https://www.youtube.com/watch?v=6pVEsrEoxHc


※ファイナル・プレス・カンファレスに臨む三浦と田中繊大トレーナー



リング誌に掲載された記事は、短いけれどもなかなかに読み応えがあった。アシスタントやカットマンとして、海外で戦う帝拳勢を支え続けるルディ・エルナンデス(USA帝拳の重鎮)の証言を交えながら、客観的かつ的確にボクサー三浦の現在地を明らかにする。

とりわけ印象的だったのが、以下に引用する文末部分。

To be clear, Miura isn’t in the class of Japanese junior bantamweight star Naoya Inoue, another action fighter. Miura can match Inoue’s intensity and courage but he doesn’t have the special skill-set of his 24-year-old countryman.

“That’s the difference between a very good fighter and a great one,” Hernandez said.

Miura would be OK with that assessment. He’ll be more than satisfied with his world title ? or titles, if he can beat Berchelt ? and the fact that he has become a fan favorite because of his unusual fighting spirit.

“That,” he said, “is my purpose.”


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■ダブル・メイン及び主なアンダーカード

<1>WBA世界S・フェザー級タイトルマッチ12回戦
王者 ジェスレル・コラレス(パナマ) VS WBA10位 ロビンソン・カステリャノス(パナマ)



今年5月、ユリオルキス・ガンボアを超特大の番狂わせに下したカステリャノスが、内山高志の復活を阻んだコラレスに挑戦する。判定・KOの別を問わず、順当ならコラレスの防衛は堅いと見るのが常識だが、かつてアウェイのパナマでフェザー級に上げたセレスティーノ・カバジェロを破るなど、思い出したように「大物食い」をやらからす曲者だけに、コラレスも油断は禁物。

秀逸なスピードと高い身体能力にどっぷり依存したスタイルであるが故に、ナメてかかるとガンボアやカバジェロのように、思わぬ1発を決められ慌てふためく事態になりかねない。ベルチェルトとコラレスが首尾よく防衛に成功した場合、統一戦へと駒を進めることになるのかどうか。


□リング・オフィシャル

主審:ジェリー・カントゥ(米)

副審:
パット・ラッセル(米)
ザック・ヤング(米)
カーラ・カイズ(米)
※審判団は全員カリフォルニア州選出

立会人(スーパーバイザー):フランシスコ・ペーニャ(コロンビア/WBA予算管理担当)


◎コラレス(25歳):前日計量129.6ポンド
戦績:23戦21勝(8KO)1敗1NC
身長:168センチ,リーチ:170センチ
左ボクサーファイター

◎カステラノス(35歳):前日計量:129.4ポンド
戦績:戦24勝(14KO)12敗分けNC
身長:168センチ,リーチ:174センチ
右ボクサーファイター


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<2>WBCインターナショナルL・ヘビー級タイトルマッチ12回戦
ジョー・スミス・Jr.(米) VS サリヴァン・バレラ(キューバ)



昨年アンジェイ・フォンファラとバーナード・ホプキンスを連破し、一躍注目を浴びた中堅ニューヨーカーが、キューバ出身の重量級実力者との最終テスト(?)に臨む。

ロング・アイランド出身のスミスは、”アイリッシュ・ボンバー(Irish Bomber)”のニックネームからも判る通り、アイルランド系移民の家庭に育った。元ボクサーの父は労働者階級で、8人兄弟の子だくさん。長兄のスミスは進学を諦め、父と同じ肉体労働(建築解体業)に従事して家計を支えた。

ジムに通い出したのは13歳の頃で、80年代のニューヨーク・ゴールデン・グローブスで名前を売ったジェラルド・カポビアンコ(イタリア系)の指導を受ける。アマチュア(ジュニア)での活躍が認められ、ブルックリンに本拠を置くプロモーター,ジョー・デグァーディア(スター・ボクシング)と契約してプロ入り。デビュー7戦目でまさかの4回KO負けを食らったのが、その後の展開を遠回りにさせた最大の原因。

デメトリアス・アンドラーデとクリス・アルジェリを世界王者に引っ張り上げたデグァーディアは、石橋を叩いても渡らないマッチメイクに徹して、スミスをいっぱしのコンテンダーへと育て上げた。



チャベス・Jr.とネイサン・クレヴァリーを破り、世界戦線に再浮上したフォンファラ(シカゴベースのポーリッシュ)を、初回2分半余りでストップしたショッキングな勝利は、アメリカの中~重量級には履いて捨てるほどいる(失礼)、ありふれたローカル・ランカーに落ち着きかけていたスミスのキャリアを激変。

エクスキューシナーあらためエイリアンを名乗るアラ・フィフの魔人、B-HOPの引退試合(本当?)に抜擢されると、第8ラウンドに魔人をリング外に叩き出し、文字通りの引導を渡す。


アンドレ・ウォードへの挑戦を具体化したいデグァーディアは、175ポンドに進出したウォードの初陣(昨年3月)に選ばれ、大差の判定に退いたバレラとのテストマッチを組んだ。

S.O.G.(Son of God)が十八番にする、反則込みの必殺ヘタレ戦法を突破することはできなかったが、キューバの国内選手権で上位に進出したバレラの技術水準は高く、年齢の割には傷みも少ない。昨年来の勢いに乗り、一気に突破したいところではあるが、KOにこだわり過ぎて攻防のキメが粗く雑になると、バレラのカウンター(左右どちらでも取ることが可能)を浴びて墓穴を堀る恐れも・・・。

高く保持したガードの中に、しっかり顔と頭をうずめたセミ・クラウチングを維持しながら、上下の崩しを厭わない積極的なプレス(出入り&波状攻撃)をかけ続けることができれば、待機型のバレラを封じ込めることができるだろう。

セルゲイ・コヴァレフとの再戦をクリアしたウォードは、フィニッシュ・ブロー(低打か否か)を巡ってまたもや紛糾する騒ぎになったが、レフェリング&スコアリングのみならず、多くの在米専門記者たちをも味方に引き入れてしまい、ポスト・メイウェザーの地位をほぼ固めつつある。

B-HOPの右カウンターに怯むことなく、正攻法の正面突破で遂に魔人を切り崩した機動力と旺盛な手数は、スピードとクリンチ&ホールド(+反則パンチ)が生命線のウォードにも、それなりに機能はすると思う。

最大の課題は、執拗なクリンチ&ホールドによる接近戦潰しへの対応。頭から突進して組み付くと同時に放つローブロー,ラビットパンチなどの反則打に、スミスがどこまで対応できるかにかかる。

スミスをサポートするジェリー(トレーナー)&フィル(マネージャー)のカポビアンコ兄弟によると、「ウォード対策はもう出来ている。」との事らしいが、キューバ人ランカーへの警戒にも抜かりはなさそう。

「バレラも充分過ぎるほど難しい相手なんだ。余り急かさないでくれよ。今はウォードの話をする段階じゃない。一瞬でも余計な事に気を取られたら、足元をすくわれる。それがボクシングなんだ。」




その昔、強いボクサーと言えばアイリッシュかイタリア系と相場は決まっていた。イタリア移民のコーチに教わったアイルランド移民が、ブラウン・ボンバーことジョー・ルイス(1930~40年代)の登場を境に、彼らに替わってボクシング界の主役となった黒人と戦う。

遂に眼前にぶら下がり始めた世界タイトルマッチ。それはすなわち、ブルーカラーからセレブへの劇的な飛躍という積年の夢に他ならず、その夢を一気に引き寄せる為にはただ勝利あるのみ。ここでの躓きは、取り返しのつかない人生の大失敗になりかねない。


◎スミス(27歳):前日計量174.6ポンド
戦績:24戦23勝(19KO)1敗
アマ通算:50戦超(詳細不明)
2008年ニューヨーク・ゴールデン・グローブス優勝
2004~06年ジュニア・オリンピック優勝
身長:183センチ
右ボクサーファイター

◎バレラ(35歳):前日計量173.4ポンド
戦績:20戦19勝(14KO)1敗
アマ通算:詳細不明
2002~03年キューバ国内選手権ミドル級3位
2000年ジュニア世界選手権(ブダペスト)ミドル級金メダル
身長:188センチ,リーチ:185センチ
右ボクサーファイター


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<3>ライト級10回戦
メルシト・ゲスタ(比) VS マルティン・オノリオ(メキシコ)



セブ島出身のゲスタは、パッキャオのアメリカン・ドリームに刺激を受けて渡米したフィリピン・パワーズの1人で、2007~12年までトップランク傘下で戦っていたが、当時IBFの安定王者だったミゲル・バスケスへの初挑戦で完敗。

どうにも中途半端な負けっぷりの悪さをアラムに嫌われ、契約解除の憂き目に遭い帰国。”パッキャオ二世”を期待された小兵のサウスポーは、失意の中で2013年の丸1年間リングから離れた後、亀海喜寛らとともにGBPと正式契約を結び、2014年4月に再渡米してカムバック。以来5戦して4勝(2KO)1分けの好成績を残している。

対するオノリオは、長身のベテラン・メキシカン。フェザー級時代のロバート・ゲレロ(IBF王者)に挑戦して初回KO負けに退いたのは、もう10年も前の出来事。その後階級を上げ、2010年5月アルヘニス・メンデス(後のIBF王者)に大善戦(0-2判定負け)し、2012年4月にはIBF王座に返り咲いたファン・C・サルガドに挑戦。メンデス戦同様、0-2のマジョリティ・ディシジョンで健闘したのが最後の一花(?)。

2013年は1試合も行っておらず、2014~16年にかけて3試合をやったのみ。そのうち2つは、140ポンド契約でアントニオ・オロスコ(26戦全勝17KO)とマイケル・ペレス(25勝11KO2敗2分け)に白星を献上。

年齢的にもキャリア的にも、完全にピークアウトしたメキシコの元コンテンダーを相手に、本格的な再浮上を賭けた重要な一戦を迎えるゲスタ。負けが許されないのは勿論、勝ち方も問われる。


◎ゲスタ(29歳):前日計量134.2ポンド
戦績:33戦30勝(16KO)1敗2分け
身長:170センチ,リーチ:173センチ
左ボクサーファイター

◎オノリオ(37歳):前日計量134.6ポンド
戦績:戦33勝(16KO)10敗1分けNC
身長:179センチ
右ボクサーファイター


○○○○○○○○○○○○○○○○○○
<4>フェザー級8回戦
マニー・ロブレス・Jr.(米) VS クリスチャン・エスキヴェル(メキシコ)



オスカル・バルデス(WBOフェザー級王者とジェシー・マグダレーノ(WBO J・フェザー級王者)を預かるベテラン・トレーナー、マニー・ロブレスの息子がプロ13戦目を迎えた。10代前半から父に教わり、2012年に18歳でプロに転じたジュニアは、慎重なマッチメイクで経験を積み、本格派の右ボクサーファイターへと成長しつつある。

山中慎介,大森将平と対戦したエスキヴェルは、日本のファンにもお馴染み。2014年5月、京都で大森に倒された後は、ジョナサン・グスマン(前IBF J・フェザー級王者),ネルソン・マチャド(21歳/11戦全勝8KO),レイ・バルガス(現WBC S・バンタム級王者),ダニエル・ローマン(WBA S・バンタム級2位/久保隼への挑戦が決定),ドウェイン・ビーモン(31歳/11戦全勝5KO)らのプロスペクトに白星を献上。ホープの踏み台がすっかり板に付いてしまった。

もともとは、ファン・ヒメネス(25歳/23勝16KO12敗)という無名の中堅選手が用意されていたが、直前に差し替わった模様。山中戦以降に喫した9度に及ぶ黒星は、すべてKO,もしくはTKO負け。けっして打たれ強いとは言えないエスキヴェルの顎を、マニー・ジュニアの右ストレートが直撃すれば即決勝負も有り。あるいは硬軟取り混ぜたベテランの味で、しぶとく最後まで粘る公算も大・・・か。


◎ロブレス・Jr.(23歳):前日計量125.4ポンド
戦績:12戦全勝(4KO)
身体データ:不明
右ボクサーファイター

◎エスキヴェル(31歳):前日計量123.8ポンド
戦績:戦30勝(23KO)11敗
身長:165.5センチ,リーチ:168センチ
※山中戦の予備検診データ
右ボクサーファイター


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長谷川穂積に敗れた強打のメキシカン,オラシオ・ガルシアが8回戦に出場する他、アマ215勝15敗のライト級ホープ,ライアン・ガルシア(9戦全勝8KO)も6回戦に登場予定。

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