TRATTORIA MAGARI

大田区洗足池のイタリアン・トラットリアマガーリのブログ。「マダムのひとりごと」

バッタを倒しにアフリカへ~前野ウルド浩太郎著~

2017年06月19日 | マダムのひとりごと


は~はは、変でしょう?この人。この人こそバッタ研究の第一人者と言ってよい前野先生なのですが、まずバッタの着ぐるみが実に安っぽい。目の部分なんてタオルですか?と突っ込みたくなりますよね。はは、そして自分がバッタのくせに自分で網をもって捕獲する気満々なのがまずもって面白いのです。はは。

笑ってばっかりでした。この本。

一方、まじめに内容を語ると結構泣ける本でもあったのですよ。

前野氏は博士号を取ったものの、当時は石を投げれば博士に当たる?というほどの博士ブーム。正規の研究職に着けない人もめちゃくちゃいたのです。
少年のころにファーブル昆虫記を読んで以来、彼に憧れ自分はバッタ研究の第一人者になると夢見た少年は、バッタの大群に会えるであろう、アフリカのモーリタニアに行き、
緻密なバッタ研究で成果をあげ、職に就き、そして凱旋帰国する予定でした。

ですが、予定は未定なのは古今東西変わらう話で、意気込んでアフリカの地を踏んだものの、バッタの大群はまったく現れず、研究、実験出来ない、論文書けない、
そんな中資金はどんどん目減りしていくばかりの先が見えない試練を迎えるのです。

バッタの大群が現れても日本の国土の3倍もあるモーリタニアの大地を100人の研究者でモニターしているのだから一人当たりの面積は秋田県ほど。なかなかバッタに巡り合うのは珍しいことなのですよ。

と、泣きたい状況でしたが、モーリタニアの人達がとにかく彼を支えます。特にウルド(だれだれの子孫というモーリタニア語)というミドルネームを下さった研究所のババ所長。
この人は前野氏を支えた一人で恩人です。

お金が無くなっても自分達がサポートする。コータローは必ず成功する。時間がかかっているだけ

☝☝ こんな素敵な事を言ってくださるのです。また運転手兼なんでも屋さんのティジャニも彼の成功を信じ続けます。

そんな中、ようやく京大からの支援を受けられることになり就職。そしてクライマックスにバッタの大群に出会うのです。

バッタを一気に撲滅させる大量の殺虫剤を撒く事とバッタを生かしたまま、もっと研究し、バッタの生態を知ることで今後のバッタ大発生の先読みをしたいという研究者の気持ちで葛藤が起こります。さらにその葛藤中、彼が幼いころに見た夢。 バッタの大群に食べられたい!!!!!!!!!!!超受ける~~~~~を実現させるため、バッタを追う中、
緑いろの衣装に着替え、バッタの大群の前に立ちはだかるのです。受けまくりです。

結果はバッタは見事に彼をスルーしました。もしスルーでなかったらきっと彼は痒みで死に絶えていたかも。だって、バッタ研究者の彼は超バッタアレルギーでバッタが歩いた腕にはその足跡通りの赤いぶつぶつが出るのですから(笑)本当、笑うでしょ。

昨日の賄い:鶏のから揚げ、ズッキーニとキャベツの味噌炒め、梅干し、切り干し大根の残り












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