as cool as a cucumber

観た映画・読んだ小説の印象、日日のこと、フットサル、買ったもの、ビールについての思いを気まぐれに内省的に更新。

借りぐらしのアリエッティ

2010-08-08 14:47:18 | impression of movie
ご無沙汰しております。


”「『借り』って楽しいいね」”


映画『借りぐらしのアリエッティ』を観た。

ジブリ映画を映画館で観るのは、
初めての経験。

主人公アリエッティの父親ポッドが
「借り」をするときのアニメーションは、
さながらルパンのような手際の良さと鮮やかさがあり
とてもテンションがあがった。

大画面であのようなアニメーションを目の当たりにできるのは
映画館ならでは。

とても良い映画体験だった。


※ここからネタバレを含む(まだ観ていない方は読まないでください)。

ひとつ気になったのが、
「借りぐらし」という生活形態。

小人たちは人家の床下に暮らし、
人間のものを「借り」ながら生活している。

「借りる」からにはいつか「返す」というのが筋。
人間社会では当たり前のルールだ。

しかし、小人たちは「借りる」ばかりで
「返す」ことはしない。

その点が、解せなかったのだけれど、
こう解釈することで自分を納得させた。

一方的に「借り」てばかりで「返さない」小人たちは、
当然の運命に見舞われる。

つまり破産だ。

人間に姿を見らた小人たちは、
引っ越さなければならない。

それが彼らの掟だから。

小人たちは姿を見られることを皮切りに
あることがきっかけで住み家までも人間に発見されてしまう。

住み家を発見されてしまった小人たちは
破産すなわち家を引っ越さなければならない。

借りたものを返さない者の結果として
当然だ。

「借り」が楽しいのは、借りているときだけ。

返すべきものを返さない者には
しかるべき結末が待ち受けているのは
人間社会も小人の社会も同じだ。

そう解釈すれば物語にも筋が通る。

宮崎駿氏は明確なメッセージを映画に持たせるが、
今回は「借りた」ものは「返せ」だ。

返さなければ、住む家を失い、場合によっては路頭に迷うことになると
この映画では言っているのだ。

さらに言うならば、
宮崎駿氏は氏の初期監督作
『ルパン三世 カリオストロの城』から『もののけ姫』まで
で貯めたお金が底をつき始め、
その時の信用だけで借りて住んでいた家も
『千と千尋の神隠し』以後の作品では返すのに返せなくなり
家(作家としての仕事)を追われ始めているという
メタ視点の誘惑さえ抗えない。

とても残念。


とは言え、
ジブリ作品には今後も期待したい。











うん。

300

2009-10-08 00:03:15 | impression of movie
映画『300』を観た。

誇張された肉弾戦アクション。
全然嫌いではない。

ザック・スナイダー監督は戦闘ものの一つの潮流を作ったといってよい。

ストーリー自体は単純明快。

しかし、それを上回るアクションと斬新な映像が観る者を飽きさせない。


新しいアクション・スペクタクル映画。

ハリウッド娯楽映画とし成功しているし
その域ですばらしい映画だと思う。











うん。

ザ・マジックアワー

2009-10-03 15:08:53 | impression of movie
映画『ザ・マジックアワー』を観た。

俳優の佐藤浩市がすばらしい。

ナイフ舐めのシーンは思わず笑った。

ただそれだけ。











うん。

ぐるりのこと。

2009-10-02 20:22:42 | impression of movie
映画『ぐるりのこと。』を観た。

本編を観終わるとすぐ、コメンタリーつきの映像を観た。

何を言うまい。

すばらしい映画。


何を隠そう女優木村多江のことは
2003年のドラマ『白い巨頭』から好き。

調べてみると、
映画『リング』の山村貞子を演じていた方だったんですね

知らなかった。

「薄幸役は秀逸」とWikipediaにあるけど、
なるほどなあ、と。











うん。

全然大丈

2009-09-30 21:32:12 | impression of movie
映画『全然大丈』を観た。

俳優荒川良々の表情を観察するにはもってこいの映画。

でも、正直そのほかの部分は…。
ちくわがどうとかさ…。
顔にあざがあるから性格が暗そうとかさ…。

風変わりなキャラクターを描くなら出落ち的アイテムを弄するだけではなく
人物を掘り下げて撮ってほしい。

この映画の物語の根幹は勘違いコメディなんだと思う。
だから勘違いしているからこそ、
結果的にうまくいってしまったエピソードがあってもよかったんじゃないかな。

それが勘違いコメディの醍醐味なのだから。

ということで前述したとおり
荒川良々の鼻をのばす表情を見たい方にはおすすめ。











うん。