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「あかつき」軌道投入に失敗す

2010-12-08 22:01:26 | 独り言

金星探査機「あかつき」軌道投入が失敗 JAXA発表
産経ニュース 2010.12.8 11:17

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8日午前、金星探査機「あかつき」の金星周回軌道への投入が失敗したことを確認したと発表した。JAXA宇宙科学研究所の小野田淳次郎所長をトップとする調査対策チームを設置し、失敗の原因を検証する。

JAXAによると、あかつきは、逆噴射が短時間で終わったため十分な減速ができず、金星付近を通過して遠ざかったとみられる。

JAXAはトラブルが発生して前日から通信機能の不調が続いているあかつきの状況を確認する作業を24時間態勢で継続していた。

あかつきの管制室があるJAXA宇宙科学研究所(神奈川県相模原市)では、計画に参加する研究者らが交代で軌道投入の成否や機体の状況などに関するデータの分析を継続。疲れ切った表情で、あかつきから少しずつ送られてくるデータが表示された画面に目をこらしていた。

あかつきは7日に行われた金星周回軌道への投入時、減速するための逆噴射を開始した直後から約1時間40分間にわたって通信が途絶。回復後も最も通信効率が悪いアンテナしか使えない状況が続いている。


第18号科学衛星火星探査機「のぞみ」については、人様のWebページに詳しく書かれているので、そちらを御一読願おう。「のぞみ」も困難に次ぐ困難を乗り切って火星周回軌道近傍に到達したのだが、その長い航海の中で太陽フレアに晒され満身創痍となったそうだ。困難を乗り切って快挙を成し遂げた「はやぶさ」の物語には称賛を贈りたいが、こうして電源を落とし人工惑星化した「のぞみ」の亡骸にも敬意と称賛を贈りたい。

そして、今後の金星探査機「あかつき」だが約6年後には再び金星の近傍(今回よりは遠いが・・・)に到着するので、現在抱えている諸問題が解決されたのなら、再び軌道投入を試みる事になる。だが、金星軌道は太陽に近い上に、暫定楕円軌道は太陽の近くを通る事に成るので、その高温が搭載機器に及ぼす影響は甚大だろう。


セーフホールドモードでグルグルとスピン中だそうで、テレメトリーはLGA(8bps)でしか繋がっていない。10分間で約40秒だけMGA(512bps)の信号が受信出来るそうなので、かなり複雑な旋回をしているのだろう。慣性重量で姿勢制御するリアクションホイールで既に3軸制御を取り戻したそうで、今日的な32Kbpsでの通信が回復した様だ。「はやぶさ」「のぞみ」同様に設計寿命を大幅に超えたミッションと成るので各部の寿命との闘いと成るのだろう。「あかつき」にも、関係者の皆さんにも、長丁場を気長に頑張って頂きたいと思う。6年後の成功を祈って陰ながら応援は続けるツモリだ。

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2 コメント

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噴射口 (TOMO@愛知)
2010-12-09 08:55:40
その後の話で噴射口の破損が原因となれば、残念ながら次回の逆噴射も無理でしょうね。

この機は自ら子機を発射して自分を撮影して地球へ映像を送るシステムは持っていないのでしょうか?
Re: 噴射口 (軽薄な店主)
2010-12-09 15:24:56
TOMO@愛知さん、コメント有り難う御座います。

軌道投入用2液式スラスター(OME)のセラミックコーンの破損、又は、OMEでの混合不良が・・・現時点では原因だとされていますねぇ。OMEの推力は500Nと大きいので、他の姿勢制御用スラスターやリアクションホイール(機械的慣性重量制御装置)でOME由来の不均等を打ち消す事は「不可能」だとされています。

6年後の金星近傍への到着を、更に1~2年遅らせて事前に速度を落としておく、OMEの減速の重心不均等を正確に割り出し姿勢制御を維持しつつ軌道投入する等々の・・・裏技(「あかつき」自体を意図的にスピンさせて、観測衛星自体を慣性ジャイロ化しOMEの発生させる姿勢擾乱要素を打ち消す等々)はJAXAの英知を結集して行われる筈です。冷凍冷却を要する観測機器は、今後の強い太陽光被爆で犠牲にしても他惑星の周回軌道に乗せる試みは果たして欲しい・・・と思います。

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