650kHzでは信号が浮いてくる度に音楽が聞こえていました。1000過ぎに流れていたのは"Sky High/Jigsaw"(ミル・マスカラスの入場テーマのあの曲です)で、この音楽は正時のニュース後にKENIで良く聞きますし、0950過ぎには"KENI"のコールが辛うじて取れました。また、KENIでは"Stand By Me/Ben E.King"なども30分頃に流れているのも良く聞きます。ひとりで大騒ぎしましたが、音楽局としていたのはKENIの可能性が大ですが、いままでKENIを聞いてきた限りでは音楽の比重が高いと思いました。ただ、はっきりと音楽だと断言できるのは1000過ぎの"Sky High"の部分と(これはほぼ間違いなくKENIでしょう)、1100過ぎの数分程度ですから、空耳かも知れませんが。
今日はAKも不調で、850 KICYも780 KNOM(幸いこれは受信開始直後に確認できましたが)も聞こえていないに等しい状態でした。昨シーズンは幸いなことに1640のKFXY(Enid, OK)を何度か聞くことができましたが、この日も今日の様に荒れた日でした。1300を過ぎるまではまともに聞こえていたのは680kHzのKNBRと推測される局だけでした。その後は1520kHzでもSpanishフォーマットの局が聞こえたほか、短時間ではありましたが当地ではとても珍しい1490, 1480kHzなども音になっていました。久々の連休ということでかなり気合いが入っていたのですが、殆どの時間をノイズと共にすごしたためにちょっと疲れました。1520kHzはそのご褒美ですかね。
さて、ここのところは短時間の入感ではありますが、珍しいところがいろいろと入っています。キャリアが確認できるチャンネルでノイズを聞いていると、数秒から長くて数分、結構クリア(あくまでも当地レベルの判断です)な音が浮いてきたりします。あまりに短時間な入感ですので、タイミングによっては確認にも至りませんし、状況証拠不足から、推定するための材料すらない場合が多いのが残念です。こんな時、周波数、同時に聞こえている局、同時にキャリアが取れている周波数や受信時間などから消去法である程度推測しています。推測において番組内容や過去の受信実績はかなりのファクターとなります。そんな想いから未確認局もLoggingsにリストしているのですが、多くの方にLoggingsを公開していただければと願って止みません。
アクセス数をみると、想像していた以上の方々にご来訪いただけているようです。つたないblogにおつきあいいただきありがとうございます。みなさんTPにチャレンジされているのでしょうか。「聞きたいけどどうしたら」という方もいらっしゃるかも知れません。若輩ながら、アドバイスなどを。
「TPは難しいから」というのは私も始める前に思っていました。あくまでも受信地の環境に左右され、聞こえない場合も多々あるかと思います。「TPは箱根の山を越えない」(確かこうですよね)と言われていますし、神奈川にお住まいのみなさんのところでは聞こえているのに、埼玉では聞こえないことも珍しくありません。たとえ聞こえたとしても、信号強度に大きな差があることも明白です。しかし、X-bandなどでは当地よりも九州の方が良好に聞こえることも珍しくはありません。これは太陽黒点数が少ない今の時期だけなのかも知れませんが。
埼玉での受信経験からすると、恵まれない地域ではAR7030などの通信機型受信機と呼ばれるしっかりした受信機とALA-1530などのループアンテナは必須であると考えています。アンテナはなるべく高く、そしてなるべく建物から離して設置したほうが良さそうです。地球儀などを見て、アメリカの方向でもっともノイズの少ない方向にセットしましょう。19:00JST過ぎから1700-530kHzの間を10kHz毎にスキャンしながらゼロビートを取ってみましょう。国内局の存在するチャンネルはパス、でOKです。もっとも強いキャリアに耳をかたむけてください。もしくはモゾモゾしているチャンネルに耳をかたむけてください。5分から10分はノイズを聞き続けることを覚悟しましょう。モゾモゾしはじめ、ふわふわし始めたら、何か聞こえるかも知れません。そしてまた聞こえていた音はモゾモゾやふわふわに変わってフェードアウトしてゆきます。しばらくするとまたモゾモゾ・ふわふわし始めてフェードインすることもあります。やはり5分から10分が目安でしょう。もちろん、まったく聞こえない日もあります。それはMW-FM-DX掲示板などの書き込みを見ているとわかることでしょう。
全くTP局を聞いたことがなければ850, 780kHzなどのアラスカのチャンネルに特定しても良いかも知れません。夕方から深夜にチャンスがありますが、深夜の方が強くきこえるかも。冬になるにつれ、場合によっては早朝4時頃まで聞こえることもありますが02:00JST頃までが目安です。二つのチャンネルでゼロビートをとり、キャリアが取れるならば聞き続けてみましょう。アラスカ勢は長く沈んでしまうことも多いので、5分から10分おきにチェックする方法もいいかも知れません。あまり強くないときには20分以上も沈んでしまうこともあります。もし、聞こえたらフェードアウトするまで聞いてみてください。フェードアウトする直前の状態、それがフェードインしてくる時の状態に似ています。感覚的にこの状態をつかむことができれば、無駄もかなりはぶけることでしょう。850kHzは今の時期(夏時間中)は22:00JSTまでロシア語の番組のハズです。これらのアラスカ局は大阪・岡山あたりでも何とか聞こえているようですが、九州ではかなり厳しそうです。
1630-1700kHzのX-bandは全国的にかなりのチャンスがあると思います。この周波数帯では1700kHzがパイロット局となるのではないでしょうか(当地ではローカルノイズのため、昨シーズンよりパイロット局としての役目を果たさなくなってしまいました)。
980kHzや1090kHz, 1540kHzなどの国内局と1kHzしか離れていないチャンネルも要注意です。AMモードで聞いているとビート音が強くなることがあります。すかさずLSBもしくはUSBモードに切替えてみましょう。受信機にPBSがついていればそれも活用です。
ちなみに今シーズン、私がパイロット局として使っているのは、1680(WA), 1600(WA), 1500(HI), 1050(CA), 1020(内陸), 980(BC), 650(AK)の各チャンネルです。
確認するためにもいくつかのテクニックが必要ですが、それらはまた、気が向いたときに(笑)
■2005-06 TP-DX総括(1)
■2005-06 TP-DX総括(2)
■2005-06 TP-DX総括(3)