DX TransPacific in Saitama

徒然なるままに受信情報などを。。。

TransPacific DXとは太平洋を越えてくる電波をつかまえることです。

夢の東海岸を狙え!~TP DXノススメ

2006-11-15 | TP DXノススメ
 さて、HARUさんからの東海岸受信のための情報です。とても大事な内容ですので、いつものとおり、MW-FM-DX掲示板より無断転載します。m(  )m
 φ(.. )
 ↓は「20-21時(JST)は1次伝搬と2次伝搬の狭間と考えていますが、なぜこの時刻なんでしょう(大意)」という質問にHARUさんが答えてくださったものです。

 推測になってしまうのですが、今の時期は高い周波数では西海岸は20時ごろまではE層伝播、深夜はF層伝播に移行期間です。したがって東海岸の夜明けごろはF層伝播と思われます。この時期は西海岸の中で東も聞こえる時期と考えています。事実昨年の10月と11月にかけて1560でDisney らしき局も入っていましたし、他では同時刻にWA局も入っていました。それがあったために1560はチェックチャンネルにしていました。
 これが12月過ぎになると西海岸のE層伝播が出来なくなって、条件が整えば、20時から21時過ぎは東海岸しか入らない(バンド中がどこも入ってない)状況で過去聞いています。実際にはTPの場合通常反射は3回必要でその地点での条件が必要となるようです。
 今の時期の方が条件は整いやすいのですが西海岸がネックとなって、聞けるチャンネルは少ないと思います。150015401560あたり狙ってみてください。

 ↓は「オーロラの影響を考慮しなければならないですか(大意)」という質問に答えてくださったものです。

 オーロラの関係ですが、かなり影響はあると考えています。680のKBRWが入っていれば東海岸の北部が入る可能性があります。過去のデータではそのように思っています。ただ今回のSCではむしろ南部なのでWAがオープンしているときは受信の可能性はあると思います。ただF層伝播になると南部のこの地域は苦しい。今回SCが本当なら相当南に開けていると言えるので、カリブの可能性が出てくるかとも考えています。

 ↓は化石さんからいただいたコメントです。

 東海岸局に対するオーロラ障害はかなりの影響を与えていると思われます。太陽活動低落期で今サイクルの様にフレアーの放出の多い時期は非常に活発なオーロラ活動が見られます。今サイクルは異様にフレアーが多い様な気がします。
 カリブ方面に関してはHARUさんもお書きの様にルートが南に下がりますのでオーロラよりもUS本土局がじゃまをするのではないでしょうか?
 160mで昨年もあれだけQSOが出来ているので絶対にチャンスは有ると思うのですが。
 何にしても北海道、東北、北関東が有利には違いませんのでチャレンジして下さい。

 と、カリブ!!!の可能性を指摘されています。ぜひ!狙って聞いてみたいですね。HARUさん、遅くまでおつきあいいただきありがとうございました。貴重な勉強をさせていただきました。また、コメントをいただいた化石さんにも感謝いたします。

 さあ、みなさん。東海岸、カリブ、狙いましょう!夢は実現するためにあるものですよ。

確認の方法~TP DXノススメ

2006-11-01 | TP DXノススメ

MW-FM-DX掲示板で受信リストはここにありますよ、などと書いてしまったので、TP局の確認方法についてちょっとだけ書いておきます。
局名確認の基本はコールによるものがやはり原則かと思われますが、コールを殆どださない局も多く(コール部分は音楽を被せたり、ジングルになっている局もあります。劣悪な状態の場合-殆どの場合ですね。このコールを取ることはとても困難です)、実際にはスローガンでおさえてゆくことが多くなります。つまり、どの局がどんなスローガンを出すのか知らないと、状態が悪い中では聞こえているスローガンをみすみす聞き逃すことになってしまいます。ここでも録音を紹介できればいいのですが、状態が悪い局が多く、公開していません(というか、できません)。Wakiさんやゆうちゃんによって現地録音も紹介されていますし、ライブストリーミングなどもあります。どんな出方をするのかチェックするのが良いのでは(This isタイプのIDはハワイやアラスカ、またはAsianなどのフォーマットの局では正時前に聞きますが、その他では殆どお目にかかれません。スローガン+周波数が最も多いようで、これにコールでも付こうものなら完璧では?)。アナウンサーの性別が変わった瞬間や、テーマや音楽の前後がねらい目です。時間的には毎時57~00分が最も型にはまったアナウンスが出ます。また、正時にニュースを流す局の場合、毎時02~05分あたりにも良く聞かれます。ちょうどWakiさんも同じような内容の記事を書かれています。ビックリです(爆)。
国内民放とは違い、すべての局がフォーマットを持っています。どんなフォーマットだったのかも確認の上では有効な手だてとなります。KENIのようにNewsやTalk showばかり放送する局はNewstalkですし、KNBRやCKXYのようにスポーツばかりを扱う局はSportsなどの様に分類されています。スペイン語の放送はSpanish、韓国語や中国語の放送はAsianなどのように言語で分類されることもあります。フォーマットについてはまた後日。気が向いたときにでも(笑)。
ライブストリーミングですが、現在多くのTP局が行っているのでパラチェックには有効ですが、実際には遅れていたり(数分遅れている局もあります)することも多いので注意が必要です。多くの局は、国内民放同様に、ある時間帯にはネット番組を放送しています。日本でも深夜はオールナイトニッポンばかりですよね。トークの場合には夕方~夜にはCoast to Coastなどを放送している局を良く聞きます。KENI, CFUN, KPNWあたりがそうですね。ですからCMがパラであることを確認する必要があります。もちろん番組はその局を推定するのにはとても有効な手段です。

願わくばTP-DX同志が増えんことを。

あっ。埼玉で聞こえたTP局の受信リストは
←か→
のCategoryから
2005-06 TP-DX総括
もしくは
2006-07 TP受信局一覧
でどうぞ。今シーズン分は1週間に一回程度Up-dateしています。
あ、全部を信用しちゃ、いけませんよ(笑)。責任は持てませーん。

受信の成果はMW-FM-DX掲示板へ、リストへの指摘はこのblogのどこか適当な記事にコメントしちゃってください。証拠隠滅のためにコメントを削除させていただく場合もあります(爆)。またはtpdx(@)mail.goo.ne.jpまでメールでどうぞ。@の前後の括弧を取ってくださいね。


TP DXerの呟き~TP DXノススメ

2006-10-02 | TP DXノススメ

650kHzでは信号が浮いてくる度に音楽が聞こえていました。1000過ぎに流れていたのは"Sky High/Jigsaw"(ミル・マスカラスの入場テーマのあの曲です)で、この音楽は正時のニュース後にKENIで良く聞きますし、0950過ぎには"KENI"のコールが辛うじて取れました。また、KENIでは"Stand By Me/Ben E.King"なども30分頃に流れているのも良く聞きます。ひとりで大騒ぎしましたが、音楽局としていたのはKENIの可能性が大ですが、いままでKENIを聞いてきた限りでは音楽の比重が高いと思いました。ただ、はっきりと音楽だと断言できるのは1000過ぎの"Sky High"の部分と(これはほぼ間違いなくKENIでしょう)、1100過ぎの数分程度ですから、空耳かも知れませんが。
今日はAKも不調で、850 KICYも780 KNOM(幸いこれは受信開始直後に確認できましたが)も聞こえていないに等しい状態でした。昨シーズンは幸いなことに1640のKFXY(Enid, OK)を何度か聞くことができましたが、この日も今日の様に荒れた日でした。1300を過ぎるまではまともに聞こえていたのは680kHzのKNBRと推測される局だけでした。その後は1520kHzでもSpanishフォーマットの局が聞こえたほか、短時間ではありましたが当地ではとても珍しい1490, 1480kHzなども音になっていました。久々の連休ということでかなり気合いが入っていたのですが、殆どの時間をノイズと共にすごしたためにちょっと疲れました。1520kHzはそのご褒美ですかね。

さて、ここのところは短時間の入感ではありますが、珍しいところがいろいろと入っています。キャリアが確認できるチャンネルでノイズを聞いていると、数秒から長くて数分、結構クリア(あくまでも当地レベルの判断です)な音が浮いてきたりします。あまりに短時間な入感ですので、タイミングによっては確認にも至りませんし、状況証拠不足から、推定するための材料すらない場合が多いのが残念です。こんな時、周波数、同時に聞こえている局、同時にキャリアが取れている周波数や受信時間などから消去法である程度推測しています。推測において番組内容や過去の受信実績はかなりのファクターとなります。そんな想いから未確認局もLoggingsにリストしているのですが、多くの方にLoggingsを公開していただければと願って止みません。


アクセス数をみると、想像していた以上の方々にご来訪いただけているようです。つたないblogにおつきあいいただきありがとうございます。みなさんTPにチャレンジされているのでしょうか。「聞きたいけどどうしたら」という方もいらっしゃるかも知れません。若輩ながら、アドバイスなどを。

「TPは難しいから」というのは私も始める前に思っていました。あくまでも受信地の環境に左右され、聞こえない場合も多々あるかと思います。「TPは箱根の山を越えない」(確かこうですよね)と言われていますし、神奈川にお住まいのみなさんのところでは聞こえているのに、埼玉では聞こえないことも珍しくありません。たとえ聞こえたとしても、信号強度に大きな差があることも明白です。しかし、X-bandなどでは当地よりも九州の方が良好に聞こえることも珍しくはありません。これは太陽黒点数が少ない今の時期だけなのかも知れませんが。

埼玉での受信経験からすると、恵まれない地域ではAR7030などの通信機型受信機と呼ばれるしっかりした受信機とALA-1530などのループアンテナは必須であると考えています。アンテナはなるべく高く、そしてなるべく建物から離して設置したほうが良さそうです。地球儀などを見て、アメリカの方向でもっともノイズの少ない方向にセットしましょう。19:00JST過ぎから1700-530kHzの間を10kHz毎にスキャンしながらゼロビートを取ってみましょう。国内局の存在するチャンネルはパス、でOKです。もっとも強いキャリアに耳をかたむけてください。もしくはモゾモゾしているチャンネルに耳をかたむけてください。5分から10分はノイズを聞き続けることを覚悟しましょう。モゾモゾしはじめ、ふわふわし始めたら、何か聞こえるかも知れません。そしてまた聞こえていた音はモゾモゾやふわふわに変わってフェードアウトしてゆきます。しばらくするとまたモゾモゾ・ふわふわし始めてフェードインすることもあります。やはり5分から10分が目安でしょう。もちろん、まったく聞こえない日もあります。それはMW-FM-DX掲示板などの書き込みを見ているとわかることでしょう。

全くTP局を聞いたことがなければ850, 780kHzなどのアラスカのチャンネルに特定しても良いかも知れません。夕方から深夜にチャンスがありますが、深夜の方が強くきこえるかも。冬になるにつれ、場合によっては早朝4時頃まで聞こえることもありますが02:00JST頃までが目安です。二つのチャンネルでゼロビートをとり、キャリアが取れるならば聞き続けてみましょう。アラスカ勢は長く沈んでしまうことも多いので、5分から10分おきにチェックする方法もいいかも知れません。あまり強くないときには20分以上も沈んでしまうこともあります。もし、聞こえたらフェードアウトするまで聞いてみてください。フェードアウトする直前の状態、それがフェードインしてくる時の状態に似ています。感覚的にこの状態をつかむことができれば、無駄もかなりはぶけることでしょう。850kHzは今の時期(夏時間中)は22:00JSTまでロシア語の番組のハズです。これらのアラスカ局は大阪・岡山あたりでも何とか聞こえているようですが、九州ではかなり厳しそうです。

1630-1700kHzのX-bandは全国的にかなりのチャンスがあると思います。この周波数帯では1700kHzがパイロット局となるのではないでしょうか(当地ではローカルノイズのため、昨シーズンよりパイロット局としての役目を果たさなくなってしまいました)。

980kHzや1090kHz, 1540kHzなどの国内局と1kHzしか離れていないチャンネルも要注意です。AMモードで聞いているとビート音が強くなることがあります。すかさずLSBもしくはUSBモードに切替えてみましょう。受信機にPBSがついていればそれも活用です。

ちなみに今シーズン、私がパイロット局として使っているのは、1680(WA), 1600(WA), 1500(HI), 1050(CA), 1020(内陸), 980(BC), 650(AK)の各チャンネルです。

確認するためにもいくつかのテクニックが必要ですが、それらはまた、気が向いたときに(笑)

2005-06 TP-DX総括(1)
2005-06 TP-DX総括(2)
2005-06 TP-DX総括(3)