演劇計画2007『生きてるものはいないのか』稽古場の記録

前田司郎さんと出演者19名、そしてスタッフ陣……
おそろしくにぎやかな稽古場からの現場報告です!

終わってから。

2007-10-25 10:25:24 | Weblog
演劇計画2007・前田司郎演出作品公演『生きてるものはいないのか』終了しました。

観客の皆様、ご来場ありがとうございました。満員御礼。
出演者・スタッフ・演出の皆様、2年間お疲れ様でした。

演劇計画という場をきっかけにして、関わった全ての人達の今後が更に実りある経験にならんことを願い、終了後の各々の活動展開がこの企画の真価を問われるのだと思いながら、早速『生きてるものはいないのか』は京都を離れ東京へ。

京都という場の恩恵を十二分に背負いながら、演劇計画を巣立ったひとつの姿、東京で目撃あれ。

制作:和田克己

10月20日

2007-10-20 04:09:34 | Weblog
こんにちは。前田と申します。
稽古場日誌と言うことなのですが、もう稽古場は無い
僕くらいになると絵文字も使いこなすのですが、
今はもう本番中で、稽古の時は終わりました。
今日は二回目の本番で、袖から面白く見させてもらいました。
そしてここを読んでいるのはきっと
出演者と、一部のスタッフだけであることを
悲しく思う必要はないと思うのですが、
今日は酢豚を作って食べました。焼き鳥も食べました。
スイートポテトも食べました。
今は朝の4時でしかし感覚的には夜で、それは
僕たちが死につづけているのに、感覚的には生きているように、
気の持ちようなのだと思えるのです。
幸せについて考えるときも、結論はいつも「気の持ちようだ」と
なります。そうなってくると全部が全部「気の持ちよう」で
片付いてしまい、そうか、気の持ちようか。あとは健康。
とりあえず歯を大事にしよう。おやすみなさい。

本番初日

2007-10-19 08:41:40 | Weblog
 さいたまから参加している、野津あおいです こんにちわ。

 『生きてるものはいないのか』が、昨日、初日をむかえました
 初日に御来場下さった皆さま、ありがとうございます


 昨日の本番中、客席からむかって左の舞台袖がうるさかったらしいのですが、そこに居たのは演出の前田さんでした
 そういえば舞台で、近くから笑い声が聞こえた気がしてお客さんを身近に感じたのに、まさか前田さんの笑い声だったのでしょうか
 前田さんは、よく稽古を見てにやにやしています。中学生みたいなことで笑う、ちゃんとした大人です。

 袖から笑い声が聞こえるかもしれない『生きてるものはいないのか』は、21日までやっております。お時間がございましたら、是非見に来て下さいね、


20日(土)19時半開演
21日(日)15時開演
の回は、どうやら混雑するらしいので、お早めのご来場をおすすめします。

稽古のこと

2007-10-17 23:57:01 | Weblog
ええと、とりあえず思い出して書いているのだけど、この日は通しをしたんだけども、そのことについてあまり覚えていないので、おぼえていないというか全部書いたら大変なことになるし、でもはっきり覚えているといえばいつだったかの通しでそういえば、ラストシーン直前くらいで袖部分にいたりして出番待っているとき、ふと「あれ、皆どこ行ったんだろう」と思って、というのはだいぶ静かで、いつもより前田さんの隣の壁面があいているし「煙草吸いにいったかな」位におもって舞台上をながめていたんだけど、しばらく見てたら皆の死体というかがよこたわっていて、ああそうだった、皆目の前にいたのに、いない気になっていたことに気づいた。「もの」みたいだった。死んだらものになるのか。失礼だったなと、死体をものみたいに見ちゃってた自分にびっくりした。あと、死体は喋らないからやっぱり静かなんだな、当たり前だけど、演出の前田さんの笑い声が妙にすごい響くからそう感じた。
一応、稽古場日誌ということで。

あと、楽屋にコスモスを飾ったのは宮部さんです。


中村真生

10/16稽古日誌

2007-10-17 09:10:15 | Weblog
日が近付いている。
ほぼ2ヶ月を費やして作り上げて来たものが、ようやくお客様の目に触れる。

稽古は明日で終わりなので、私としては非常に嬉しい。
なぜなら、今日のとおしである程度のものが見えたから。

あとは本番での役者の弾けっぷりに期待するのみ。まぁ、のみってことはないんだけど。

小屋入りしてからの稽古では、かなり細かい演出がついていて、正直全てが伝わらないかもしれないけれど、お客様には楽しんで欲しいと思う心。

チラシにも載せているとおり、この作品は死について表現しているが、死っていうものは、すごく近い存在の割りに全く現実味をおびないなぁとつくづく。

だって死について考えることなんて毎日の生活でほんの少しだし、というか、それについて考えない日がほとんどっていう人もいるわけで、まして死んだこともないのにそれを表現するなんて、はっきり言って空想の世界(例えば空を飛ぶとか)だ。

舞台上で死ぬ演技をするけど本当に死んでるわけじゃないし、それをお客様がどうとらえ処理するかに興味を持つ。

ぜひ、それぞれの方法でこの作品を堪能していただきたい。
それだけのタフさがこの作品にはあると思うので。


ご来場お待ちしております。



演出助手:井上エミ

10/13・14稽古日誌

2007-10-15 00:06:11 | Weblog
13、14日と、本番直前の稽古場を見学させていただきました。
事前にお願いしてはいたものの、コソコソ入ってコソコソ帰るという感じで失礼致しました。

仕込みの済んだフリースペースは普段よりキュッと小さめに囲われ、その黒い箱の中には濃密な時間が流れておりました。

驚いた事は、想像していたよりずっと細かに演出がついて、丁寧に役者さんの体との摺り合わせが行われていた事です。
演じる側にも観る側にも無理が無く、その上で凄く面白い、そんなポイントを時間をかけて探って行かれます。
そしてそんな稽古を実現するべく、みなさんでリラックスした空気を作られていました。プレッシャーに強張った体や気持ちではお芝居は生み出せないのだな、と思いました。

勉強しに行くつもりが、ついつい観客の気分で楽しんでしまいました。また本番を観て楽しめるなんて!

みなさんどうもありがとうございました!

朝平陽子

10/10稽古日誌

2007-10-11 03:45:16 | Weblog
初めての日記、用松です。
ちょっと穴をあけてしまっていたみたいで、申し訳ないです。
連日の稽古、季節の変わり目による気温の差により、バタバタと役者陣がダウンしています。

そんな中、僕は元気にやっとります。

本番一週間前に小屋入りして、仕込みをしながら稽古という贅沢な稽古環境で、今日も死んでるみんなを見たりしました。

泣くのをじっくり…死ぬのをじっくり…死んだのを見たリアクションをじっくりと、煮込みました。
本番で美味しいものを提供できるように、日々稽古をしているのでした。


10日、仕込み

2007-10-11 03:03:50 | Weblog
仕込み、舞台や客席を作る日でした。
今日から本番と同じ舞台で稽古です。
この日が来ると公演間近という気分になります。
あと、いつも一緒に稽古する俳優さんの、俳優以外の顔がみえかくれしたりして、なかなか面白いものです。

公演間近だというのに、体調不良で来れない人も。
その中の一人は二重の病魔に見舞われ、日常生活もままならないとのこと。あまりにも心配なので、代表で二人ほどお見舞いにいったら、患部は確かに大変だけど患部以外は至って元気とのことでした。
一部が駄目でも元気なのか。他が元気でも一部が駄目だと駄目なのか。駄目だからといって一部を捨てるわけにもいかず。駄目な一部をもったままいくしかないのか。
生きることは大変なことでした。

(東京組、たちくら)







7日の稽古日記は上田の提供で

2007-10-07 22:35:57 | Weblog
本番まで残り10日あまり、今日の稽古は深い部分を追及してる部分が多かった。

不思議なもので、そういう時、演出されてる役者だけじゃなく周りにいる役者さんも真剣な顔で話を聞いている。気がつけば周りのみんなも演出の言葉を実行しようとする。次第にみんな真剣にその動きを考え始める。
そして気がつけば稽古場の四隅でみんなが同じ動き。

でもその動きは痙攣。

稽古場の四隅でみんなが痙攣。

帰りの電車で横に座って寝ているおじさんの首の動きもまるで痙攣。

肩の動きはまさに痙攣。


今日は何かと痙攣づいた1日。

10月6日(晴)

2007-10-07 00:38:09 | Weblog
10月に突入し、空気も澄んできだして、がぜん身体を悪くするメンバーが増えた。
風邪や怪我や痔が蔓延している。
もはやメンバーの1/3ほどが風邪引いてるか怪我してるか痔だ。
おだいじにしてほしい。
そんな中でも比較的症状の軽い人は稽古場にやってくる。
前の3つにあてはまらなくても、寝不足の人が出番のない時に眠ったりしているので、全体的にはもう少し具合わるい率が高そうに見える。
でもみんな自分のシーンの時にはしっかり役をこなしているんだからえらい。
朝晩が冷えてきて、こりゃ稽古後外に出たら息が白くなるなんてことにもなりかねない。
ぞっとする。
そういえば8月から稽古してるんだよな。
長いな。
長いし早いな。
あと何回死ねるんだ。
大変だ。大事に死のう。
(深見)