ランニング障害の治療 ~ふくらはぎの肉離れ~

2013年07月23日 | 治療の話

5月はじめにハーフのレースに出場しふくらはぎを傷めたランナーのAさん。

だましだまし走り続けていたそうですが、どうにもならず

当院へご来院されたのは7月頭でした。

この当時は、5キロも走ると痛みのために走れなくなるとのこと。

診るとふくらはぎには小さなあざがあります。

しかしこれは比較的新しいもののようです。

すくなくとも5月の怪我がそのまま残ったのではないのでしょう。

おそらくは、

だましだまし、なんとかかんとか走り続けることで、

患部に繰り返し新たな怪我を作りつづけてしまったのだろうと推察します。

この時点で患部の怪我はまだ塞がりきっていないようでしたので、

その日は患部をグイグイ伸ばすようなことはせず、

周囲の筋バランスを整える目的で治療を組み立てました。

そして、膝関節周囲の筋を中心に下肢のコントロールを正常化する事の出来るエクササイズを

「くすり」代わりにお伝えし、この日の治療を終えました。

 

それから2週間後、2度目に来院された時にも

Aさんは「まだ5キロで違和感が出てしまうんです」と浮かぬ顔。

患部の張りが強く、動きがぎこちなくなってしまうとのこと。

これは肉離れによく見られる症状ですね。

これに対しても急性期の炎症が落ち着いたところであれば対策が立てられようというものなので、

さっそく患部の状態をチェックします。

診てみると、この日は痣もなく、患部の様子は落ち着いてきているようでした。

しかも、前回から今日までも週に数回は5キロのランニングは行っていたと言いますから、

走ることで怪我を深める「負の連鎖」も断てたようです。

これなら何とか次のステップに進めそうです。

「強張り」や走ることで続く「鈍痛」は恐らく患部の傷跡の循環障害が原因でしょう。

傷が開いているわけではないので、この日は患部をしっかりと手当てさせていただきました。

さらに、傷めている間に崩れた神経-筋のコントロールにたいして

ちょっとしたバランストレーニングをしたところ、介入後は強張りも痛みもなくなり、

下肢全体の動きも滑らかに協調するまでに回復してくれました。

「いたみ」も「強張り」も取れたとはいえ、患部に元の強度を取りもどすのにリハビリが必要です。

治療後には患部を強化するエクササイズをお伝えし、さらに、リハビリ期間中のトレーニングのルールをおさらいし

2回目の治療を終えました。

 

ルールに則ってくれていれば次回はもう一つ先のステップに進めると思います。

痛みがなくなるとガンガン走りたくなるでしょうが、今はグッとこらえ所です。

あくまでルールに則って走ってくれることを祈っています。

Aさん、祈っていますよ~!

====ご参考までに====

<リハビリ期のトレーニングのルール>

1、アップに伝えたエクササイズを実施し、症状が消えているかチェック

2、走っている最中に患部に違和感を感じたら、エクササイズを実施

3、違和感が消えるなら練習継続。消えなければその時点で練習終了。

その他、

違和感が出始めた距離と総走行距離を記録して、各距離が徐々にでものびていれば練習間隔はそのまま。

各距離が縮んでいるときには練習頻度を見直す(間隔をあけるということです)。

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