オーバーユースシンドローム

2013年05月18日 | 治療の話

スポーツに限った話ではないのですが、

「使い過ぎ」のために生じた故障を

「オーバーユースシンドローム」と呼びます。

 

この名前だけだと、ちょっとイメージしずらいと思うので、 

実際の故障を挙げますね。

 

例えば、「ランナー膝」とか「テニス肘」、「投球肩」なども

使い過ぎが原因とされるもので、

オーバーユースシンドロームの一つです。

 

ま、これらのスポーツ傷害のほとんどのケースに

誤った使われ方「誤用」という問題が背景に潜んでたりしますので

単純に「使い過ぎ」でないケースがほとんどですが…

 

それはそれとして、

 

オーバーユースシンドローム患者さんから伺う経過をまとめると、

初期から極期まで下記の経過を聞くことになります。

 

初期:練習後の痛み

 

中期:動作開始時と練習後もしくは練習終盤の痛み

 

後期:練習開始時から増悪する痛み

 

極期:安静時にも痛みが続き、日常生活にも支障が生じる

 

初期には、運動後(作業後)に痛みを覚える程度で、

その痛みも、さほど時間もかからないで数時間~数日のうちに消えてゆきます。

しかし、悪化するに従い、

運動開始時の痛み(途中痛みが消えるか軽減する)も覚えるようになり、

更には、運動開始時から徐々に悪化する痛みに襲われるようになります。

 

こうした故障では先ず、

痛みを覚える動作を中止してもらわなくてはなりません。 

痛みを乗り越えようと更に痛めつけると患部の「怪我」は深刻さを増して言ってしまう訳です。

これは根性でどうこうなるものではありません。

現実を受け入れ、その対処に全力で取り組むことが大切です。

 

極期にまで行ってしまうと、場合によっては後遺障害を負うことにもなりかねませんので、

これはホント、口を酸っぱくして言いたいです。

 

 

 

残念ながら、この時期に来ての「一発逆転」は通常ありません。

先ずは傷付いた組織が治癒することを待たなくてはなりません。

とはいえ、ただほっておけばよいわけでもなく、

回復がつつがなく進むように環境を整える必要があります。

 

例えば、患部が傷付いて脹れているわけですから、

アイシングや固定(テープなど)を行います。(あと場合により患部の挙上)

それから、患部の負担を減らすためのエクササイズがあれば

それをご提案します。

使い過ぎによって壊れたとされる患部も、

「ただ単に使い過ぎ」だけではないのです。

 

・となりの関節が硬いために、代わりに大きく動いて故障している

・姿勢の崩れによって無理な位置に押しやられている

 

など、無理が祟る背景があるもので、

背景の問題に対して手を打つことで患部に無理がかからず、

むしろ患部の負担が軽くなる場合は、

治療の初期から積極的にエクササイズを進めます。

 

つづく(…と、思う)

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