エディ・タウンゼント。
ボクシングのトレーナーだった人です。
「だった」というのは、この人はもう天に召されているからです。
戦前のハワイで、堅実な一族に生まれながらも、ケンカ坊主で、……ある意味、一生涯それで通した人です。
戦後、日本に . . . 本文を読む
フランスの英雄、ナポレオンは、いまわのきわにこんなことを言ったそうです。
「自分の生涯で幸福だった日は、6日間もなかった」。
「7日間」と言わずに「6日間」といっているあたりが、創世記を踏まえたレトリックで、オサレです。
……が、言っていることは悲しいことですね。
& . . . 本文を読む
もしも、 他人の言行に対して、私たちが関わりを持たないなら、 私たちはもっと平安を享受することになるはずです。
なぜなら、他人の言行というのは私たちとは無関係だからです。
自分以外の事柄にかかずらっている人、 変わった気晴らしばかり求める人、 そして内的な思索をほとんど行わないような人が、 どうやったら平安のうちに長生きをすることができるでしょうか。
シンプルな心を持つ者は幸いです。 . . . 本文を読む
ヒルティ『眠られる夜のために』、です。
眠られない理由って、だいたいこれではないでしょうか。
苦しい事件に出会ったときは、まず、それについて感謝に値する事柄をさがしだし、それを率直に感謝しなさい。
そうすれば、心に一層安らかな気分が生 . . . 本文を読む
「バレンタインデーは、キリスト教と関係があるのか?」ということですが、無関係ではありません。
269年にローマ帝国の迫害によって殉教した、聖ワレンティヌスに由来します。
ローマ帝国は、軍隊の士気が下がるという理由で、兵士の婚姻を禁止していましたが、ワレンティヌスはひそかに兵士を結婚させたため、捕らえ . . . 本文を読む
表題のような短編小説があります。
これは、日本の精神的風土のありようを「日本の霊」として人格化して物語に仕立てたものです。
戦国期に渡来した宣教師の内省と、「日本の霊」との対話で、物語は展開していきます。
この小説で、芥川龍之介は、外来の文物はすべて、「本地垂跡」にかかっては土着化させられてしまう . . . 本文を読む
精神の貧しい者は欠乏の中でいっそう堅実で快活です。
それは、かれらが卑しさと無こそ自分にとってすべてであるとし、このようにして、すべてにおいて心が広々と自由でいられるからなのです。
幸福な無よ、幸福な「心の隠れ家」よ。
それはまことに偉大なもので、いっさいを所有するのです。
しかも、何物をも、それ自身のゆえに所有することを欲せず、さらに愛に燃えたつために、あらゆる心づかいを捨てながら。
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聖書を黙想した本です。
副題は、「救い主に注ぐ単純なまなざし」。
これがもう、味わい深い本で!
イエスの生涯について思い巡らし、イエスと弟子たちとのやり取りを見つめ直し、心の中でイエスと語らう。
単純素朴に書かれた福音書だけを読んで(それも単純な眼差しで!)、こんなにも自分自身の内面を掘り下げて . . . 本文を読む
半年ぶりに、ゴー先生が日本に帰ってきてくださいました。
アメリカでは、西海岸から東海岸まで、ほんとうにたくさんの教会をお訪ねになったそうです。
思わず抱き合いました!
泣けますよね。
&nbs . . . 本文を読む
16世紀の修道士の言葉です。
鳥をつないでいる紐が、細かろうと太かろうと、それがつながれているかぎり、細い紐であったとしても、断ち切らないならば、太い紐でつながれているのと全く同じことで飛び立つことはできない。
たしかに細い紐は断ち切りやすいに違いないけれども、それを断ち切らないかぎり飛び立つことはない。
何かのものに執着してい . . . 本文を読む
日本に最初にキリスト教が伝えたのはフランシスコ・ザビエルということになっておりますが、実は、それ以前に伝えられていた可能性もあるようです。
聖徳太子は生きていたときには「厩戸皇子(うまやどのおうじ)」と呼ばれていたそうですが、この名前ですね。
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著者のラーゲルクヴィストは、この作品で、1951年にノーベル賞を受賞しました。
ノーベル財団のホーム・ページです。
http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/literature/laureates/1951/index.html
ブック・データ . . . 本文を読む
画像はV.E.フランクルです。
アウシュビッツ収容所に入っていた、ユダヤ人の精神科医ですね。
『夜と霧』というあまりにも有名な回顧録があります。
「人間はどんな状況でも生きることができる。しかし、それがどのようにかは聞かないで欲しい」 . . . 本文を読む