森歩き 事務局日誌

森に山に、森林ボランティア活動に、面白い物があれば何でも見に行きます。

裏山の奇人  野にたゆたう博物学   小松 貴 著

2015年08月01日 | 書籍紹介
連日の猛暑。外を歩いたらへたります。こういうときは アイスコーヒーとお菓子と本(ごろごろとトド化)

虫取り小学生男子が 中二病にかかったまま 大人になったような作者の虫取り話  (注:ほめ言葉です)

でもこれがやみつきになるように面白い。

作者の やってみたい 捕まえたい 写真を撮りたい はどんどんエスカレートしていきます。
アリヅカコウロギが研究のテーマなのですが そのほかの生き物に対してもしつこい。

で、ほいほいと 新種を見つけたり捕まえたり写真を撮っている様子が書いてあるけど
生半可なモンがしたところでできるようなこっちゃ無い。

アリヅカコロギは アリの巣の中に住んでいるコウロギです。 アリの種類によって住んでるコオロギも違うし
アリとコウロギの関係も違う。  アリにおねだりして食べ物をもらっているコオロギもいれば こそっとくすねているコオロギもいる とのこと。
そんなん どうやって調べるんや と叫びたくなる。
おまけに写真付き。 どうやって写真撮ったんや とまたわめきたくなる。   

カエルだって写真とるの大変なんやぞ。雨の中身じろぎもせず音を立てないようにして 30分待ってたの 大変やった。(30分しか待てなかったのね)

作者はアリに刺されたり 蚊に刺されてテング熱にかかったりしても 行くのだ

タイトルの裏山は 氏が信州大学に在学中に 大学の裏山で すばらしい発見を次々にしたことにもよります。
遠くまで行かなくても 身近な場所にまだ見つかっていない生き物たちの謎が潜んでいる。

 見つける力や根性や生き物に対する愛情とかしつこさとかを 人並みではないスゴイ力をもつ作者によって
 解明されていくのは 痛快でもあります。

フィールドに出るって いいなあ  とか言いつつ 外暑いし 熱中症になったら保険効かんし どこまでも根性がないのだ

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