少しめくってみると、
ここはニンゲンが出かけている間の先代の防寒場所。
何日前かの朝、鈴がベットの上に乗ってきた時、
三つ折り布団の上をめくって
中に入るように教えた(つもり)。
その時は結局中へ入ることはなかったが、
ちょっとばかり躊躇していた(ように見えた)。
今こうやって中に入り込んでいるということは、
あの時の暖かそうな布団の光景が
忘れられなかったということか?
まぁ、とりあえず良かった。
この中に潜りこんでいてくれれば、
自分がいない間の寒さの心配は解決。
ただ・・・、
先代は、この布団の中にいようと、どこにいようと、
ニンゲンが外出から戻った時には、
必ず出迎えて来てくれたものだが・・・。
どうせ帰って来てすぐにお相手できないもん。 クッスン。