鈴の足元にある、
水を入れた金製タライは、
デカい水飲み。
水を飲む為でなく、
暑い日にこのタライの表面に、
ピッタリくっ付いてもらう為の、
防暑グッズのつもりなのだが・・・、
まぁ予想通り、
ただのデカい水飲み器と化している。
それならばと、
容器の底に映る、
鈴の水飲み顔をカメラに収めようと、
この夏はそのシャッターチャンスを狙っていた。
そして、チャンスは訪れた。
アムロ、いや、鈴、飲みまーす。
ベロ。
ピチャ。
鈴がいつ、ここの水を飲むか分からない状態で、
飲み始めた時にカメラを構える、
ということがなかなか難しく、
しかし、この時は何故か、
鈴はタライを前にずっと佇み、
ニンゲンが急いでカメラを手にし、
構えた時点で、水を飲み始めたのだ。
そのせいか、
水飲み終了。
撮れた?
とばかりに、
チラッとカメラ目線までくれたのだ。
きっとただの偶然だろうが、
鈴がこちらの気持ちを配慮してくれたような、
何だかとても不思議なひと時だった。
9月も半ば過ぎ、だいぶ涼しくなった。
10月になったら、このタライは仕舞うとしよう。
来年は、
水飲み鈴のベロがもうちょい鮮明な1枚を
撮りたいな。