富山マネジメント・アカデミー

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なぜ、富山大学へ寄付講座を進めるのか?金沢大学へは?

2016年10月10日 | Weblog

富山マネジメント・アカデミー講師代表:受験の世界では、金沢大学はAランクの下の方、富山大学はCランクと査定されている。では、先端技術の世界からみると、富山大学には、お宝の研究がある。だから、10月10日の全国紙『読売新聞』の朝刊のトップは、「富山大学の研究がサイバー攻撃を受け、研究情報が盗まれた」と報じられている。これと同じことは、金沢大学では起こらない。なぜなら、金沢大学には、宝石箱がないからだ。金沢大学には、学生という「金」はあっても、大学には先端研究の「宝石」はない。敵は、「宝石」だけを狙っている。盗むに値する研究拠点があるからだ。金沢大学の理学系には、教育はあっても、先端研究の拠点としては弱い。だから、学群制が採用できる。富山大学は、学部、学科、講座が尖って、互いにライバルとして譲らない。

うそ?と思われるが、私の専門であるアジア研究に限っても、富山大学の教授陣>金沢大学の教授陣 という不等式は成立する。アジアの特殊言語や、アジア特定地域の研究では、富山大学には人文学部だけでなく、理学部、経済学部を含めると、日本海側の大学とは思えない内容がある。金沢大学は「現代の第四高等学校」という「教養主義大学」であって、個々の分野では、世界的な職人型のプロ研究者が存在しない。医工学という医学と工学との学際分野でも、富山大学の方が金沢大学よりも、はるかに進んでいる。経営学に限定しても、金沢大学には、純粋に経営学者とよべる人材は5人もそろわない。

私が学者40年、金沢大学でも非常勤講師をしたり、定職後、民間調査機関で、金沢大学と富山大学との研究内容を精査したところ、金沢大学は「第四高等学校」の「教養主義」の伝統が強く、入学時に細かな学科別の入試をしない、選択後も副専攻を推進するという学生寄りの履修形態である、だから、学生には非常に人気があるが、例えば、法科大学院では全国でDランクである。富山大学の法学教育は、「経営法学科」という形で、「高岡高等商業専門学校」の伝統である民法を主体とする方向舵が守られている。経営学者が5人以下の金沢大学では、公務員を志望する学生の教育には向いている。が、民間企業としては、特殊な分野での富山大学の先端性には興味がわくという声が強い。それと、金沢大学では、官尊民卑の思想が根底にある。

新幹線が開通しても、金沢駅から金沢大学までバスで50分、富山大学は、東京から富山大学まで地鉄電車利用で、2時間台である。東京の企業のプロは、富山大学なら日帰りが可能である。そのため、TMAでは、東京本社、富山工場という大企業や優良な技術企業に、富山大学への寄付講義に力を入れている。製造業が優位の富山が、東京に極めて近くなった富山大学は、全国水準の産学連携が期待できる。

富山大学は、玄人好みの大学である。教授には「いい仕事をする職人さん」が揃っている。入学はしやすく、それでいて、プロ好みの教授に学べる、それが富山大学の野性味である。むちろん、誰に学びたいという目標もなしに、なんとなく富山大学を選択するのは無意味である。

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